【ファンタズム(2014)】VD-891

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作品データ

公開年月 2015/08/27
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 武田真悟
脚本 武田真悟
製作 山口貴喜
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

江草圭一は妻の恭子、長女あみな、長男の拓海と暮らす普通のサラリーマン。
圭一は仕事が忙しく、家族と過ごす時間が少なくっていた頃、息子の拓海が謎の事故によって命を失ってしまう。
一年後、恭子は拓海の死から立ち直る事ができず、家族に内緒で降霊術師を雇うと、死んだはずの拓海の声が聞くのだった。

登場人物&出演者

江草圭一(演:辰巳蒼生)

代表作に『ハブと拳骨』、『子宮に沈める』などがあります。

江草家の大黒柱で平凡なサラリーマン。息子の合唱コンクールに行く約束も仕事で欠席していた。

息子が溺死した一年後、前に進もうとするが、未だに妻が忘れられない事について注意した。
仕事で長期出張している間に妻がトンネルで儀式を行い、そのせいで入院を聞いて戻った。
斎藤から事情を聞くも最初は信じず、娘の告白から家族を助ける為にトンネルへ行くと決意。
最後は降霊した息子を殺す事ができず、実行する斎藤を倒し、そのまま一緒にどこかへ行く。

江草恭子(演:長宗我部陽子)

代表作に『リング2』、『野生のなまはげ』などがあります。

圭一の妻であみなと拓海の母親。夫が仕事のせいで息子の合唱コンクールに行けない事について怒っていた。

息子が溺死した一年後でも忘れる事ができず、前に進もうとする夫を理解できていなかった。
降霊術によって定期的に息子の声を聞いていたが、トンネルまで行って儀式で呼び出した。
そのせいで悪霊に取り憑かれた状態となり、娘を襲うと心配した斎藤に止められ入院した。
最後は斎藤と夫が息子をトンネルで降霊させた事で、意識を取り戻し娘と抱き合って喜んだ。

江草あみな(演:末永みゆ)

代表作に『一瞬と永遠』、『U-31』などがあります。

江草家の長女。女子高生。弟が土曜日に合唱コンクールで父親が仕事で行けず、ヒマという事で代わりに行った。

目を離した隙に弟が溺死してしまい、一年後となって前向きに行こうとして気にしなかった。
母親がトンネルの儀式で悪霊を呼び寄せてしまい、取り憑かれて首を締められてしまう。
斎藤に助け出され、まったく信じない父親に弟の死が自分のせいと告白して儀式をさせた。
最後は父親のおかげで母親が目を覚ますと、寝ていたところで分かって抱き合って喜んだ。

江草拓海(演:山本凪音)

本作が長編映画デビュー作となります。

江草家の長男。合唱コンクールが土曜日に行われ、その為に練習していたが、仕事の都合で父親の欠席を知った。

落ち込んでいたが大丈夫だと言い張ると、父親からバッチをもらって機嫌を取り戻していた。
外へ遊びに行くも父親は仕事、母親は食べ物、姉はスマホと放置され川で溺死してしまう。
定期的に降霊術師の斎藤から苦しい声を出していて、母親が会う為にトンネルで儀式をした。
最後は父親もトンネルで儀式をして現れると、殺されずそのまま一緒にどこかへ行った。

斉藤(演:田口甫)

代表作に『ギャングエイジ』などがあります。

降霊術師。体が大きく威圧感があるけど真面目な人間。息子を失った恭子から頼まれて魂を降霊していた。

定期的に恭子と連絡を取って拓海の魂を呼んでいたが、暴走しようとする考えを感じ取る。
帰ろうとしたところで息子に会いたい恭子にトンネルを教え、降霊する儀式を用意していた。
取り憑かれた恭子があみなを襲う場面に出くわし、すぐに対処して病院まで連れて行った。
最後は圭一に妻と娘を助ける為にトンネルまで連れていくが、息子を殺せない彼に倒された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『田辺・弁慶映画祭』で入選、『福井映画祭グランプリ』で観客賞を受賞しています。
この作品は『恋愛革命』や『チルドレン』で知られる武田真悟が監督と脚本を務めています。
低予算で上映時間が72分という非常にコンパクトなホラー映画なので、内容としてそこまで深掘りはしていません。
メインとなる登場人物も片手で数えるぐらいになっているが、家族が失った息子の影響を受けた状況を描いている。
仕事を優先して家族の時間を犠牲にする父親、死んだ息子をずっと引きずる母親、責任を感じながら隠していた娘という立場の違いがあります。
尺の短さと予算の少なさからホラー映画として弱い部類で、初心者ならちょうどいいぐらいの不気味さに収まっています。
逆に言ってしまえば、ホラー映画に慣れている人だと物足りない部分が多く、自分の想像力で補完するしかない印象でした。
登場する家族の立場も使い古された感じで、これは邦画に限らず、海外でいわれるハウス系ホラー映画でよくあるパターンでした。
父親は現実的で何も知らず、母親が異変に気づき、子供たちも巻き込まれ、霊能者が現れて戦うというテンプレートそのままでした。
なので、そういうテンプレートを知っている人間ならば、ラスト以外の展開が容易に想像できるし、このような作品は決してレールを外しません。
テンプレートに当てはめているだけだから、大きくは外す事はなくても、全体的にパンチ力が弱い印象となってしまいます。
何より、すべての元凶が降霊術師であるのに、終盤ではいい人に見せようとする感じが恣意的だと思ってしまった。
そのせいでラストの扱い方に困ってしまったのか、降霊術師がどうなったのか放置したままの終わり方になったと思います。

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