【ドント・ブリーズ】RE-2508

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洋画

作品データ

公開年月 2016/10/16
ジャンル サスペンス/ホラー
原作 なし
監督 フェデ・アルバレス
脚本 フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
製作 サム・ライミ、ロブ・タパート、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

親と決別し、街を出る為に逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマネーと友人のアレックスと一緒に大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗を敢行。
だが、老人は目が見えない代わりにどんな音でも聞き逃さない超人的な聴力を持ち、そして想像を絶する異常者。
暗闇の中で追いつめられたロッキーたちは、怪しげな地下室にたどり着くと、そこには衝撃的な光景が広がるのだった。

登場人物&出演者

ロッキー(演:ジェーン・レヴィ)

代表作に『死霊のはらわた』、『モンスタートラック』などがあります。

主人公。両親とは縁を切っていて、マネーやアレックスととに空き巣で日銭を稼いでいる。

寂れている街から出ようと平然と犯罪をしているが、劣悪な環境から妹を救うという理由。
全身にタトゥーを彫っており、最後にテントウムシを彫ったが、それは心の安らぎだという。
盲目の老人に侵入するが、思わぬ反撃でマネーが目の前で殺されても悲鳴をあげずガマン。
最後はアレックスが犠牲になり、盲目の老人に反撃して、無事に金を手に入れる主人公補正。

アレックス(演:ディラン・ミネット)

代表作に『モールス』、『プリズナーズ』などがあります。

ロッキーの友人。警備会社勤めの父を持ち空き巣を実現させるが、根は真面目で善人である。

マネーから「判事」と呼ばれ、空き巣では盗む物を限定させるなどルールを全員に設ける。
盲目の老人に侵入するが、行きすぎたマネーのやり方について行けずリタイアを宣言。
しかし、片想いのような状態のロッキーを置いていけず、ノコノコと戻ってしまう。
最後はロッキーを助ける活躍を見せるが、なぜかあっさりと退場させられる残念な扱いに。

マネー(演:ダニエル・ソヴァット)

代表作に『ラギース』、『イット・フェローズ』などがあります。

ロッキーの恋人。見た目がチンピラ。空き巣に入った家ではやりたい放題のクソ野郎。

金持ちの家が留守の時を狙って、めぼしい金品を奪って荒らしてから警報を鳴らす。
独自の情報網を持っていて、盗んだ物を買ってもらって現金を得るも少ないと嘆いていた。
盲目の老人の家に侵入すると、主人がいても恐れる事なく銃を向けて脅迫していた。
最後はまさかの反撃で命乞いをしていたが、盲目の老人によって頭を撃ち抜かれて死亡。

盲目の老人(演:スティーヴン・ラング)

代表作に『アバター』、『コナン・ザ・バーバリアン』などがあります。

元陸軍の退役軍人。戦場での負傷で失明するが、どんな音でも聞き分ける聴力を持つ。

過去に娘が車に轢かれて亡くしており、その示談金をたっぷりと家に隠し持っていた。
実は地下室に娘をひき殺した若い女性を監禁し、自分の子供を産ませようとした異常者。
ロッキーたちが家に侵入すると、すぐに察知してマネーを殺害して彼女を捕まえた。
最後はアレックスに邪魔されて彼を殺害するが、ロッキーに逃げられて病院へ運ばれた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はあのサム・ライミが製作として参加しています。
サム・ライミと言えば、監督として『死霊のはらわた』シリーズ、世間的には『スパイダーマン』三部作が有名でしょう。
個人的に『死霊のはらわた』こそ、サム・ライミ監督らしい作風だと言えるけど。
そんな本作では製作に回っているが、基本的に製作は作品に対してアドバイスをします。
実際に監督としてメガホンを取っているのはフェデ・アルバレスだが、リメイク版『死霊のはらわた』でも監督を務めています。
これから分かるように、サム・ライミが非常に信頼している監督だと言えます。
本作の舞台となるデトロイトだが、かつてアメリカを代表する自動車メーカーが誕生した都市として隆盛を極めていました。
しかし、日本車の登場で自動車産業が傾き、ついには経営破綻してしまい、同時にデトロイトの経済も落ち込んでしまう。
そのような背景をベースにした本作は意外にも考えさせるようなメッセージを送っている。
主人公のロッキーは家庭環境が最悪であるけど、幼い妹に悪影響を与える母親から早く引き離すべきだと考えている。
本当なら真っ当な仕事をしてお金を稼ぐべきだが、経済破綻しているデトロイトにはマトモが仕事がなく、空き巣をしている。
まだ頭が空っぽのバカ者(若者)ならば、惨劇に巻き込まれるなら多少の同情は持てる。
ですが、本作のロッキーは自ら犯罪をして、妹の為だと正当化しているクズなのです。
だからどんな目に遭っても同情する気持ちが湧かず、逆に侵入されて生活をぶち壊された方に同情してしまう。
ただ、侵入された方もマトモじゃなかったので、本作では五分五分になっています。
本作で注目するべきは盲目の老人で、元陸軍の退役軍人を演じるスティーヴン・ラングです。
どこかで見たような顔だと思えば、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』で暴走した軍人を演じています。
やはり、スティーヴン・ラングは本作のような異常性を持った役が非常に上手いです。
何をするか分からないという雰囲気は、本作で最も光っていた部分だと思います。
でも、もっと盲目の老人を不気味に演出しても良かったかもしれない。
スティーヴン・ラングはそれだけの実力と雰囲気を持っているので、少し物足りなかった。
どうせ異常者にするならぶっ飛んだ設定にして欲しかったが、アレではあまりにも弱すぎて肩透かしでした。
あとは主人公のロッキーが大切な恋人と友人を失っているのに、平然と妹とともに旅へ出る神経がぶっ飛んでいます。
おかげであの二人は完全なる無駄死にであり、主人公を引き立てる役なのも微妙でした。

コメント

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