作品データ
公開年月 | 2002/09/01 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | なし |
監督 | デイヴ・ワスカバジ |
脚本 | デイヴ・ワスカバジ、メアリー・ワスカバジ |
製作 | デイヴ・ワスカバジ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
あらゆる生物を凶暴化させる恐怖の液体を開発した科学者。
静養の為に郊外のペンションを訪れた彼は玄関で転けてしまい、バッグからこぼれた液体が白いキノコに流れ落ちる。
急激な成長を遂げたキノコは人型まで変異し、ペンションに泊まっていた客たちを襲撃し始めるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『Tartaus』、『Zombies by Design』などがあります。
両親と一緒に住んでいて、家の地下室で世界を救う薬を独自に開発している。
両親の計らいで休暇を楽しむ為に山の隠れ家へやって来るが、玄関で転けて薬をぶち撒ける。
白いキノコに薬がかかり、それがキノコ男に変異し、山の隠れ家に迫っていく。
その様子を研究の成功として捉え、泊まっている他の客が良い餌食だと主張する。
結果として椅子に縛られるが、子供と言えるキノコ男たちに助けられてペンションを脱出。
1年後、本を出したジェイドとワン少佐の前に現れ、今度はリンゴだと見せつける。

代表作に『Suburban Sasquatch』、『Zombies by Design』があります。
山の隠れ家を経営する。なぜか何かの映像が突然フラッシュバックしてしまう。
経営する山の隠れ家は都会の喧騒から解放され、ストレスを吹っ飛ばせると自信満々。
土地を売るべきだと説得するジャクソンには一歩も譲らず、森の素晴らしさを逆に話す。
ペンションがキノコ男たちに囲まれるが、着替えて臨戦態勢となって戦う。
1年後、ワン少佐とともに本を出して成功するもサイラスが現れる。

代表作に『Suburban Sasquatch』などがあります。
プロレスラーで自称スター。先生から処方された薬で怒りを抑えている。
ブロッコリーが苦手で泊まる部屋には自分の写真を飾るナルシスト。
気晴らしに外へ出ると、大きなキノコを見つけて触ると手と足を噛まれてしまう。
ワン少佐から習った剣術を使って、木の棒で何体ものキノコ男を倒していく。
最後は時間を稼ぐ為にキノコ男たちの注意を引き、なぜか自爆をする。

代表作に『Suburban Sasquatch』、『Zombies by Design』などがあります。
不動産屋。山の隠れ家がある周辺一帯の土地を買収しようとする。
なぜか車をぶつけて駐車して、飛び入りで山の隠れ家で一泊する事になる。
ジェイドの土地が目当てで彼女に売るべきだと説得するもあっさりとかわされる。
頑張ってキノコ男と戦うが、力及ばず殺されてて、亡骸を食われる事に。

代表作に『Suburban Sasquatch』などがあります。
アメリカ軍の少佐。ジェイドの所有地で勝手にサバイバル物の番組を撮影している。
茂みから現れるなり、ジェイドたちにマチェーテを突き付けて所属部隊を聞き出す脳筋。
優勝賞金50万ドルの為に裏工作をするが、堂々とみんなに言うアホ。
サバイバルになれば一番活躍し、キノコ男たちを次々と倒していく。
1年後、キノコ男たちを全滅させると、ジェイドと連名で本を出して成功する。
感想
[個人的な評価]
本作はニコニコ動画で人気の動画として多くの人に知られている。
どうやら製作費140ドル(1万5000円)という超低予算の作品となっています。
もちろん、監督は脚本、製作、編集、撮影、音楽、出演と大活躍しています。
一歩間違えれば自主製作映画となるが、一応は商業的な作品である。
残念ながら自分は知り合いから教えてもらい、初めて知ったという流れです。
こんな作品をまったく知らなかったのは、クソ映画を語る単なるニワカだと発覚しました。
やはり、この作品は絶対に鑑賞してレビューを残さないといけないと思いました。
当然のようにレンタルできるならレンタルして、届いた直後からすぐに鑑賞しました。
事前情報だけでも期待ができる作品であり、自分の目で確かめてみないといけない。
本作は2002年の製作であるが、映像は80年代のビデオカメラを使っているレベル。
しかし、カメラワークはそれなりに工夫しようという意気込みが伝わってきました。
特殊効果は誰でもできそうなモノだが、ちゃんと演出しようという気持ちも伝わります。
ただ、脚本はかなり幼稚なレベルで、登場人物たちは心理描写までしゃべっている。
これは邦画によくみられるパターンだが、本作は思っている事も全部セリフにしている。
さすがに超低予算の作品なので、CGがあるだけでもビックリだが、キノコの造形が完全なる布でした。
そこは百歩譲ってもいいが、キノコが襲ったカメラマンの死体が出来の悪い人形でした。
この死体については「えっ?ウソだろ?」と思わず口にしてしまうほどの小学生の図工です。
肝心のキノコ男は両手がニュッと生えて、それなりの速さで連続パンチを繰り出す。
更に変な液を出し、エイリアンを彷彿とさせるインナーマウス的なモノも出てきます。
ただ、耐久力はそれほどじゃなく、マチェーテの一撃で簡単に倒されてしまう。
しかし、キノコ男最大の強みは繁殖力で、一個体が胞子をバラ撒く事で仲間を増やします。
アクションはまったく緊張感がないけど、なんだか味のあるような演出でした。
意外にもちゃんと映画として成立しているので、噂ほどのクソ映画ではないと思う。
むしろ、個人的にこういう作品は好みで、ちゃんと映画を撮ろうとしているのがいい。
本当につまらないクソ映画は鑑賞するのが苦痛だが、本作はちゃんと楽しめる。
ただし、本作は本当のクソ映画を知る人なら面白いと感じる作品となります。
ちゃんとした映画しか鑑賞していない人ならば、本作は間違えなくクソ映画である。
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