作品データ
公開年月 | 2009/01/17 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | 白石晃士 |
脚本 | 白石晃士 |
製作 | 大橋孝史、小林洋一 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
会社員の和男とアキは初デート中に突如何者かに襲われ、気付くと地下室に監禁された。
二人の前に謎の男が現れ、「ふたりの愛に感動できれば解放する」と話し、様々な拷問をした後に治療を施し、またしても拷問が繰り返される。
和男とアキは繰り返される果てしない拷問と治療で追い詰められていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はあまりにも残虐すぎる内容の為にイギリスではDVDの販売が禁止されています。
それに加え、あの大手サイトである「Amazon」ですら自主規制で販売が中止されています。
物語のほとんどが「感動」を味わいたいというサイコな男が付き合う直前のカップルを捕まえて拷問するという内容です。
まず、気になったのはカップルが付き合う直前にした理由についてでしょうか。
長く付き合って結婚を控えるカップルならば、お互いに命を捧げるだけの愛情の深さはあるはずです。
ただ、付き合いが期間が長いだけに様々な問題が噴出して、簡単には捧げられないというドラマが生まれると思います。
しかし、本作では初デートのカップルなので、男の片想いが強く出ていて、女の方はかなり微妙な心情になっている。
ここら辺がかなりモヤモヤしていて、サイコ男が本物の「感動」を味わうには物足りないような気がしました。
付き合う直前だからこそ命を捧げる男の意思にサイコ男が感動しても、救われる方の女は立場的にかなり不利な印象を受けた。
タイトルのように“グロテスク”な拷問が繰り返されるという事で期待しましたが、耐性のある自分はそこまでじゃなかったです。
まだ『拷問男』で仕掛けていた痛々しい拷問の方がリアルで、本作は低予算の邦画にある限界を垣間見る感じでした。
サイコ男の感情を表に出さない演技は悪くないが、ラストで感情的になってしまった展開はあまり好きじゃないです。
やはり、ここは最後までスタイルを崩さずにやって欲しかったし、全員が死ぬならば違った展開もあって良かったと思う。
あとは男の生命力と精神力が異常すぎるし、ラストでは女の隠していた性格の悪さが出て個人的には逆効果でした。
白石晃士監督の作品という事で期待値が高かっただけに、予想よりも微妙な内容でグロテスクな描写の弱さに少しガッカリしました。
それでも普通の人が鑑賞するには相当厳しい内容なのは言うまでもなく、あくまで好事家じゃないと耐えられない作品でした。
コメント