【闇はささやく】VD-539

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洋画

作品データ

公開年月 2021/04/29
ジャンル ホラー
原作 エリザベス・ブランデージ 『All Things Cease to Appear』
監督 シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プリチーニ
脚本 シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プリチーニ
製作 アンソニー・プレグマン、ステファニー・アズピアズー、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

教授職を得た夫のジョージが大学に通う為、マンハッタンから田舎へ引っ越した妻のキャサリンと娘の一家。
19世紀に建てられた大きな屋敷に住んでいたが、すぐにキャサリンと娘が何かの存在を感じ取って怯えてしまう。
夫とのすれ違いの生活になっていくキャサリンは、屋敷に棲む何かを調べるうち、それは殺された夫妻の妻だと判明するのだった。

登場人物&出演者

キャサリン・クレア(演:アマンダ・セイフライド)

近年の出演作に『Mank/マンク』、『レフト/恐怖物件』などがあります。

主人公。美術修復師。画家目指していたが、娘を妊娠した事で仕事を辞めて育児に専念していた。

ストレスのせいで拒食症となっていて、マトモに食事を取れず、夫のジョージしか知らない。
ジョージがサギノー大学で教授職を手にすると、都会暮らしを捨てて田舎まで引っ越してきた。
知り合いのいない中でジョージが調子に乗ってしまい、隠し事する彼から心が離れてしまう。
最後は家にいた悪霊に取り憑かれた夫に殺され、ジャスティンの前に現れて助けを求めていた。

ジョージ・クレア(演:ジェームズ・ノートン)

代表作に『ノース・ウォリアーズ/魔境の戦い』、『ロンドン、人生はじめます』などがあります。

キャサリンの夫。美術大学でキャサリンと出会って娘を妊娠すると、絵より文章を書く事に目覚めていた。

以前勤めていた大学で指導役の教授と対立してしまい、追放されるもサギノー大学の教職を得る。
都会から田舎に引っ越すが、欲求不満になって図書館に通っていた若い女と体の関係になった。
サギノー大学への推薦文が偽造とバレてしまい、告発される前に学部長を溺死させてしまう。
最後は家にいた悪霊に取り憑かれ、キャサリンを殺害し、海へ出て地獄の門を叩く事になった。

エディ・ラックス(演:アレックス・ニューステッター)

代表作に『涙のメッセンジャー/14歳の約束』、『A-X-L/アクセル』などがあります。

弟のコールとやって来て庭師やベビーシッターができると話して、キャサリンの判断で安く雇ってもらった。

すぐに弟とキャサリンの娘が打ち解けると、意味深な言葉を吐きながら仕事をしっかりとやる。
実は以前の住人だった過去を持っていて、キャサリンに話さないようにジョージに口止めされる。
夫に不信感を持っているキャサリンからいつも話しを聞き、ついに肉体関係を結んでしまう。
最後はキャサリンが殺され、警察に証言としてジョージが犯人だと感情的に説明して立ち去った。

ジャスティン・ソコロフ(演:レイ・シーホーン)

代表作に『シャギー・ドッグ』、『インサイド・マン2』などがあります。

サギノー大学で講師として勤めている。趣味で編み物でスカーフなどを作って売っている。

スウェーデンボルグに強い影響を持っていて、ジョージを見かけて彼の人気が気になっていた。
ずっとジョージの様子を観察していたが、パーティで彼の強引なやり方に不信感を持ってしまう。
デビアス教授が溺死してずぶ濡れのジョージを見かけ、追撃されて車の事故で意識不明となる。
最後は霊体となったキャサリンと前の住人が現れ、意識を取り戻してジョージを地獄へ導いた。

ウィリス(演:ナタリア・ダイアー)

代表作に『ベルベッド・バズソー:血塗られたギャラリー』、『ストレンジ・フィーリング/アリスのエッチな青春白書』などがあります。

ジョージたちが引っ越してきた田舎に住む若い女性。エディとは知り合いで図書館でいつも本を借りていた。

ちょうど本を借りていた時にジョージと出会って、彼から明らかな下心を持った眼差しを感じる。
エディと会ってジョージの気持ち悪さを話していて、絶対に付き合う事はないと断言していた。
ジョージが厩舎にやって来ると、彼を待っていて肉体関係を結び、その後何度も会っていた。
最後はジョージのクズさに嫌気が差し、彼からもらったスカーフをジャスティンに見られていた。

メア・ラトン(演:カレン・アレン)

近年の出演作に『Colewell』、『Year By The Sea』などがあります。

サギノー大学に就職したジョージの為に家を紹介した。夫は地元の保安官でジョージとも親交を持っている。

当初からジョージと家の購入について相談し、決意してからキャサリンたちを出迎えていた。
クレア夫妻が家でパーティを開くと、キャサリンに家の過去についての真実を語ってしまう。
最後はキャサリンを殺したのはジョージだと分かっていて、夫に逮捕するべきと進言していた。

フロイド・デビアス教授(演:F・マーレイ・エイブラハム)

近年の出演作に『フッド:ザ・ビギニング』、『グランド・ブダペスト・ホテル』などがあります。

サギノー大学の学部長。ジョージの論文と指導役の博士から推薦文を気に入って、彼を教授として大学に迎えていた。

心霊的な思想が強いスウェーデンボルグを信奉していて、ジョージにそれを期待していたという。
セーリングが趣味でジョージと親交を深めるが、それ以上にキャサリンと家の関係に注目した。
キャサリンに強く興味を持ち、降霊会を開いて霊と交信するが、別の悪い何かがいると知る。
最後はジョージの不正を知って告発しようとしたが、セーリング中に溺死させられてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで製作されて独占配信された作品となります。
この作品はエリザベス・ブランデージの小説が原作となっています。
ジャンルとしてはハウス系ホラー映画の部類に入るが、ホラー要素はかなり少なめでした。
しかも、ホラー映画ならば長くても100分だが、この作品は思い切って120分という長尺でした。
なぜ120分になったかというと、描きたい事と実際に描いている事が噛み合っていないからです。
物語のベースにスウェーデンボルグの思想があるけど、残念ながら知らいないので、そのニュアンスがまったく伝わらない。
ハウス系ホラー映画のパターンとして、主人公の家族が都会から田舎へ引っ越してくるが、ほぼ古くて大きな屋敷になる。
そこで妻と子供が真っ先に幽霊の存在に気付いて騒ぐが、なぜか夫はまったく信じずに中盤まで笑っている。
ほとんどのハウス系ホラー映画はこういうパターンとなるが、本作も同じような展開なのにやろうとしている事が少しズレている。
原作があるから他のハウス系ホラー映画と同じような感じにしたくなかっただろうが、そのせいで本筋から遠回りしていました。
本来なら引っ越した家の問題に振り回されるはずだが、原作を意識して夫婦の問題にもクローズアップしたせいで長くなってしまっている。
これが効果的ならばいいけど、物語のエンジンがかかるまで遅すぎたような印象を受けました。
ようやく物語の本筋にたどり着いたのはいいが、またそこから急にテンポが遅くなって、真意を遠回しに描いていました。
多分、元々は宗教色の強い内容だったところをマイルドにしたが、それを上手く演出できていないような感じでした。
それが特に顕著となったのは結末で、ベースになっているスウェーデンボルグを意識したが、あまりにも抽象的で意味不明すぎました。
ちゃんと考えれば答えが導き出されるけど、それはあくまで小説だったの話しであり、これは映画だからしっかりした説明が欲しかったです。
Netflixが精力的にオリジナル作品や製作した作品の配信をしているけど、もう少しエンターテイメント性を意識してもらいたいです。
なんだか作家性を意識した作品が多くなってきていて、中途半端なドラマを展開するせいで、せっかくの良い映像も活かされない作品が多いような気がします。

コメント

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