【チェンジリング/1980年版】RE-3438

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洋画

作品データ

公開年月 1980/03/28
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ピーター・メダック
脚本 ウィリアム・グレイ、ダイアナ・マドックス
製作 ジョエル・B・マイケルズ、ガース・H・ドラビンスキー
製作国 カナダ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

交通事故で妻と娘を目の前で失った作曲家のジョン・ラッセルは、ニューヨークを離れてシアトルの大学へ音楽を教えに行く。
シアトルでは友人を通して紹介された歴史保存協会に勤めるクレアから、カーマイケル財団が所有するチェスマン・ハウスと呼ばれる古い屋敷を借りて住む事になる。
ラッセルがその屋敷に移り住むと、夜な夜な何かを叩く大きな音を耳にして、そこで彼は屋根裏部屋を見つけて隠された真実を知るのだった。

登場人物&出演者

ジョン・ラッセル(演:ジョージ・C・スコット)

代表作に『パットン大戦車軍団』、『博士の異常な愛情』などがあります。

主人公。著名な音楽家で大学で講義をしている。交通事故で妻と娘を亡くしてしまっている。

クレアに紹介された屋敷に移り住んで作曲活動をするが、ポルターガイスト現象に悩まされる。
屋根裏部屋を見つけると、持ち主だったカーマイケルの足に障害を持つ子供の存在を知る。
現在の議員を務める大富豪のジョセフ・カーマイケルが偽物と突き止め、メダルを手渡した。
最後は屋敷が燃え上がって、同時に偽物のジョセフが心臓発作を起こし死亡したと知った。

クレア・ノーマン(演:トリッシュ・ヴァン・ディヴァー)

代表作に『イルカの日』、『ラスト・ラン/殺しの一匹狼』などがあります。

歴史保存協会に勤めている。知り合いからジョンを紹介されて、使っていない屋敷を案内した。

妻子を亡くしたばっかりのジョンが悲しむ思いを感じて、何かと彼からの相談を受けていた。
実は理事会を通さず勝手に屋敷をジョンに貸していて、屋根裏部屋について一緒に調べていた。
突然として協会をクビになってしまい、ジョンが屋敷に潜んでいた真実を知ってしまう。
最後は屋敷の車椅子に追いかけられ、中に入ったジョンを助け、偽物の豪邸に行って死を確認。

ミニー・ハクスリー(演:ルース・スプリングフォード)

代表作に『5枚のカード』、『Improper Channels』などがあります。

歴史保存教会に勤めるベテランの職員。屋敷を借りているジョンに対して警告をしていた。

過去に借りた人間がいたが、本来は誰も住んではいけない屋敷だとジョンに説明をしていた。
クレアが理事会を通さずにジョンへ屋敷を貸している事も話し、不快感を態度に示していた。
実はカーマイケルの手先であり、過去に屋敷の秘密を探っていた者を監視して報告をする。
最後はジョンがクレアとともに屋敷の秘密に迫っていると知り、カーマイケルに連絡していた。

デ・ウィット警部(演:ジョン・コリコス)

代表作に『1000日のアン』、『ラストドン』があります。

カーマイケルの要請により、空港で暴れていたジョンを脅迫するように頼まれてやって来る。

最初からジョンを敵視している態度をみせて、一歩も引かないジョンに警告をしていた。
あとからやって来たクレアに紹介されても態度を変えず、正式に令状での家宅捜査を忠告した。
最後は令状を取ろうと警察署へ戻る途中、何かの力によって車がひっくり返って即死してしまう。

ジョセフ・カーマイケル(演:メルヴィン・ダグラス)

代表作に『今宵ひととき』、『チャンス』などがあります。

カーマイケル財団の大富豪にして議員。社会に大きな影響力を持つ人物として尊敬を集めている。

クレアが屋敷を勝手にジョンへ貸した事をハクスリーから聞いて、情報を手に入れていた。
過去に何人か屋敷を借りていたが、すべて権力を使って握り潰して出るように仕向けていた。
その正体は殺された本物のジョセフに代わって孤児院からカーマイケルの息子になりすました。
最後は本物のジョセフが持っていたメダルをジョンから渡され、事実を知って心臓発作で死亡。

ジョセフ・カーマイケル(演:ヴォルディ・ウェイ)

代表作に『ホスピタル』、『The Crusaders #357: Experiment in Evil!』などがあります。

リチャード・カーマイケルの息子。両足に障害を持っていて、屋根裏部屋でずっと暮らしていた。

オルゴールを聴きながらお風呂に入っている時、息子を不憫に思った父親に溺死させられている。
孤児院で偽物のジョセフを息子に迎えた父親に葬られ、屋敷に来る人間にメッセージを伝える。
ジョンに過去の出来事を幻覚で見せていき、ついに偽物へ本物のメダルを手渡してもらった。
最後は屋敷を自然発火させて焼失させ、同時にリンクした偽物を心臓発作で殺害をした。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は2008年に公開された『チェンジリング』とは別物となります。
今回もホラー映画好きが選んだ「オールタイムホラー映画」の一本であり、ようやく借りる事ができて鑑賞をした。
同じタイトルとなる2008年の作品とはまったく関係がなく、ちょっとばかり紛らわしい邦題になっています。
80年初頭のホラー映画という事で派手な演出はそこまでなく、あくまで心理的な部分に訴えてくるような演出がメインでした。
タイトルの「チェンジリング」とは子供を取り替えるという意味を持っていて、それこそ本作における本題になっています。
当初は主人公の悲劇が描かれているが、あくまできっかけであって物語の本題から逸れているので描写は軽く流していました。
ただ、普通に考えたらマトモに人生を再開できるような軽いモノじゃないので、その時点で少し主人公の行動に納得できない部分がありました。
冒頭では亡くした妻と娘について悲しんでいるが、中盤以降は忘れてしまったかのように一切触れないのは仕様になっていました。
ポルターガイスト現象が当たり前ように起きて主人公たちが素直に受け入れる部分も、物語を進めるには仕方ないと感じます。
それがメインじゃないので疑うよりも、その中に潜んでいる秘密を暴く方に力を入れているから軽い扱いになっていました。
全体的に目的である「子供の取り替え」に主人公をたどり着かせる為、他の要素をなるべく簡単に処理しているのは引っかかりました。
通常、そう言った現象を信じるか、信じないという問答に時間を割くので、どうしても本作はご都合主義な部分を多く感じた。
肝心の恐怖を煽る描写も時代のせいか非常に弱く、一番盛り上がるのはヒロインが車椅子に追いかけられる場面ぐらいでインパクトが薄かった。
ホラー映画のマニアたちがベスト100に選んだ作品だが、残念ながら面白さをまったく感じられなかったです。

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