作品データ
あらすじ
長い黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人事件は、刑事の加賀谷が殺人鬼・浦野を逮捕した事で終結したと思われた。
ところが、同じ殺人現場から若い女性の遺体が発見され、事件が迷宮入りしそうなところで加賀谷は収監中の浦野に協力を仰いだ。
浮かび上がったのはかつて浦野にネット犯罪のすべてを教えた“M”という人物で、同じ頃、加賀谷の恋人・美乃里のスマホから個人情報を何者かに盗まれ、彼女は謎の男に狙われるのだった。
登場人物&出演者
・加賀谷学(演:千葉雄大)
近年に出演作に『子供はわかってあげない』、『最後のオンナ』などがあります。
主人公。サイバー犯罪対策課に所属する若手刑事。前職はIT企業のプログラマーとして活躍。
過去に母親から虐待を受けていた事で、恋人の美乃里との将来について踏み出せずにいる。
殺人事件で囚われる浦野と交換条件で、犯人で師匠のMを捕まえる協力を取りつける。
浦野からMの正体が分かったとしてメールが入り、美乃里が誘拐されて追跡していく。
最後は刺されるも軽傷で済み、逃げた浦野から連絡を受けて必ず捕まえると宣言した。
・松田美乃里(演:白石麻衣)
アイドルグループ「乃木坂46の元メンバーで、映画の代表作に『闇金ウシジマくんPart3』などがあります。
ヒロイン。加賀谷の恋人。加賀谷との将来や母親にすら会わせてもらえず不満を持っている。
これ以上の進展はないと判断して加賀谷に一方的な別れを切り出し、Mに狙われてしまう。
加賀谷と母親の関係が気になって施設に単独で行くと、真実を知って囮捜査に協力する。
Mと思われた男から会社へ逃げるが、手先に誘拐されて始末される前に強姦されそうになる。
最後は駆けつけた加賀谷が手先に刺され、兵頭に助けられ、以前のような関係に戻った。
・笹岡一(演:鈴木拡樹)
代表作に『ライトノベルの楽しい書き方』、『映画刀剣乱舞/継承』などがあります。
IT企業「ITガーディアン」の若手社長。加賀谷は友人で片腕として厚い信頼を寄せていた。
案件のプログラムを書いているうちに終電を逃すほと没頭し、いろんな女性を口説いている。
その正体はMを語っていて、JK16を脅迫したせいで浦野に素性がバレて逆に利用される。
海外へ逃亡しようとした時、ずっと独自に捜査をしていた兵頭に見つかり逮捕された。
最後は面会を許された加賀谷と会い、言い訳をして愛の告白をするも結局はフラれた。
・吉原宏樹(演:平子祐希)
お笑いコンビ「アルコ&ピース」のメンバーで、映画の代表作に『スプリング、ハズ、カム』などがあります。
捜査一課の刑事。浦野が捜査に協力する際、特別に用意した監房の監視を担当する。
浦野が殺人鬼という事から暴力や威圧的な態度を取り、加賀谷に止められるような始末。
糖尿病を患っていて、極度のギャンブル好きで多額の借金を背負って取り立て屋に追われる。
ストレス発散に浦野の食事に虫だけじゃなく、自分の尿をスープに入れて笑っていた。
最後は浦野に利用されてしまい、監房を開けて反撃され、そのまま殺されてしまう。
・牧田管理官(演:田中哲司)
代表作に『CURE』、『映画ビリギャル』などがあります。
警視庁のかんりで加賀谷たちの上司。浦野が殺害した犠牲者の遺体がある山の事件を指揮する。
脅迫を受けて実際に殺されてしまったJK16の事件も指揮するが、犯人を特定できずにいた。
浦野しか手立てがないと分かると、交渉に応じてくれる加賀谷に指示を出して任せた。
Mから美乃里が脅迫を受けると、非常識を承知で囮捜査を頼んで必ず守ると約束した。
最後は浦野が脱獄してしまい、すぐに探すも顔写真が変えられていると知らず逃した。
・JK16/神宮寺紗綾子(演:高橋ユウ)
代表作に『ミュージアム』、『恋するアンチヒーロー/THE MOVIE』などがあります。
有名なホワイトハッカー。何者かに奪われた仮想通貨を使われないように細工をした。
ブログやSNSに自分の功績を自慢して、Mから脅迫文を送られても面白がっていた。
最後はMの指示で雇われた手先に誘拐され、強姦された後に刺されて海に遺体を捨てられた。
・兵頭(演:井浦新)
代表作に『蛇にピアス』、『ピンポン』などがあります。
警視庁公安部兼サイバー攻撃特別室の刑事。美乃里のスマホにバックドアを作って監視する。
その正体は警視庁の公安部データベースに不正アクセスした者を探るべく、捜査していた。
美乃里の生活を監視する事で加賀谷にたどり着き、更にMの正体を見破って追っていた。
Mの手先に刺された加賀谷の前に現れ、彼と美乃里を助け出して病院まで運んで行った。
最後は回復した加賀谷へ見舞いをして、不正アクセスを抹消して冗談で彼を誘った。
・浦野(演:成田凌)
近年の出演作に『窮鼠はチーズの夢を見る』、『糸』などがあります。
長い黒髪の女を数人殺した天才的なハッカーな殺人鬼。加賀谷によって逮捕されて服役中。
JK16のせいで仮想通貨が使えなくなったMに殺された事件で、加賀谷から協力を求められる。
Mが自分の師匠だと話し、特別な監房で追っていくと、すぐに正体を見つけてしまう。
実は脱獄する為にMを利用して、神奈川県警を見事に出し抜いて海外へ逃亡を果たした。
最後は事件が終わってから加賀谷に電話をかけ、捕まえると宣言されるも余裕で流した。
感想
[個人的な評価]
本作は志駕晃の同名小説を原作にした作品となります。
現代において生活に欠かせないスマホをテーマにした前作は、かなりのインパクトがありました。
特に殺人鬼の浦野を演じた成田凌の演技とぶっ飛んだ表情のインパクトが凄まじく、もうそれだけでお腹いっぱいになりました。
そんな本作は続編となっていて、前作で猛威を振るった浦野はすでに収監していて、まったく動けないような状態にあります。
そこに似たような事件が発生して、浦野の手を借りる事になるが、このパターンについては決して珍しくないです。
『踊る大捜査THE FINAL 新たなる希望』でま同じように凶悪犯の協力で犯人探しをしています。
ただ、本作はサイバーテロを絡んでいるので、そこら辺の内容がかなり違っている。
前作と大きく違うのは犯人探しとなっていくが、結果的にどうでも良くなってしまった。
やはり、このシリーズは主人公たちではなく、天才的なハッカーで殺人鬼の浦野に集約してしまっている。
作品の良さをすべて浦野というキャラクターに任せたせいで、彼中心になったのは魅力であった最大の弱点となってしまった。
どうやら続編を感じさせる終わり方になったが、全体的に物足りない感じでした。
特にヒロインである美乃里のキャラクターがとても鼻についてしまい、単なる自己中にしか見えなかったの痛かった。
どう考えても加賀谷の方が人間的な魅力があって、美乃里の方は悲劇のヒロインという悪い印象しかなかったです。
これで三作目を作るだろうが、本作でしっかりと勢いをなくしたので、正直言ってあまり期待できないと思います。
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