作品データ
あらすじ
核戦争が勃発してから20年後、政府、法律、警察の多くが灰とともに消えた国はもはや国家という形をなくし、虐殺、奪略、強姦が横行する強者だけが生き残れる世界になっていた。
そんな中、生き延びたサラは被爆した都市から離れた地下に生活を求め、わずかに生き残った人々と自給自足の生活を送っていた。
そこでラジオを定期的に交信し続けるマイケルから奇妙なメッセージを受信し、同時に何者かによって居住区が襲われるのだった。
登場人物&出演者
・サラ(演:アズーラ・スカイ)
代表作に『レッド・ドラゴン』、『ワン・ミス・コール』などがあります。
半年前に夫を亡くしている。妊娠中でずっと母親のマーガレットと地下で暮らし、絶対に外へ出してもらえず。
サミュエルが接触して外の世界について話し、母親たちと生存者コミュニティへ向かった。
外の世界を堪能しながらマイケルと出会い、声だけの存在だった彼を不思議そうに見た。
別のラジオ局を見つける為にマイケルたちと向かい、道中でミュナードたちとも遭遇した。
最後は無事に赤ん坊を出産して薬で眠らされるが、デヴィッドが解決して平穏を取り戻した。
・マイケル(演:ジョシュア・レナード)
代表作に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』、『アンセイン/狂気の真実』などがあります。
「ステーション97」というラジオ番組のパーソナリティを務める。生存者たちに情報と娯楽を届けている。
父親の代からラジオをやっているが、ピエールから別のラジオ局の放送を聞いて同行した。
生存者コミュニティでラジオを始めると、交信に成功するがデヴィッドたちの襲撃に応戦。
別のラジオ局を目指してサラたちと出かけると、途中でミュナードたちを拾って到着した。
最後はジャニスに気絶させられるが、ミュナードが倒れて解決し、サラといい感じになった。
・マーガレット(演:ダイアン・ルイーズ・サリンジャー)
代表作に『クリーチャー』、『ダーク・ハウス/戦慄迷館』などがあります。
娘のサラとともに地下で生活する。夫と息子を捜しながら妊娠中の娘の面倒を見て、外に出る役割を担当する。
水が徐々に少なくなってペットを処分すると、ずっと監視していたサミュエルと遭遇した。
サミュエルの助言で旧友たちがいる生存者コミュニティに行くが、長くいるつもりはない。
名簿から夫が亡くなったと知るが、デヴィッドたちの襲撃を受けて彼から娘を守っていった。
最後は別のラジオ局で瀕死状態のデヴィッドが息子と知り、再会するも死を見届ける事に。
・サミュエル医師(演:レグ・E・キャシー)
近年の出演作に『不死細胞ヒーラ/ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』、『ファンタスティック・フォー/2015年版』などがあります。
以前は歴史の名誉教授をしていた。サラとマーガレットたちに部屋を奪われ、下にある隠し部屋で暮らしていた。
マーガレットの銃が弾切れで姿を現すと、平和的に水のある場所へ行くべきだと助言をした。
サラの為に承諾したサラたちを連れて行くと、マーガレットの旧友たちを会って洞窟に行く。
娯楽として腹話術を披露していくが、デヴィッドたちの襲撃を受けると冷静に状況を見る。
最後は精神科医としてデヴィッドに催眠術をかけるが、反撃をした彼によって殺されていた。
・ピエール(演:アーロン・ヘンドリー)
代表作に『THAT/ザット』、『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』などがあります。
生存者コミュニティのメンバー。マイケルが親子二代で続けるラジオを知っていて、周囲の危険人物を排除した。
別のラジオから声が聞こえた事から、交信するべくマイケルを基地局から連れ出していった。
サラの為にもソファなどを持ってきて、マーガレットの為に過去の名簿を渡していた。
デヴィッドたちによる襲撃を受けて応戦して、無傷で数人を倒すも仲間が数人倒されていた。
最後は無事にマイケルたちが別のラジオ局に到着し、そこから聞こえる音を聞いていた。
・ジャニス(演:チャーリー・タルバート)
代表作に『どんな時も』、『ルール3』などがあります。
ミュナードの元にいる兵士の一人。肥満体で感染症の影響で全身にアザを持つ。デヴィッドに従っている。
ミュナードの命令で電気を遅くまで付けていたが、帰ってきたデヴィッドに怒られてしまう。
赤ん坊を奪うように指示を受けたデヴィッドが来ると、同行しようとしてダメだと言われた。
ミュナードによって倒されたデヴィッドを助け出し、一緒にサラたちがいる場所へ行った。
最後はミュナードと差し違いになったデヴィッドを見つけ、悲しみのままどこかへ立ち去る。
・デヴィッド(演:ネイサン・パーセル)
代表作に『ビハインド・ザ・マスク』、『Before the Mask: The Return of Leslie Vernon』などがあります。
ミュナードの元にいる兵士で右腕。過去に父親が倒れてミュナードに拾われ、彼女に絶対の忠誠を誓う。
生殖能力を失っているせいで男として認められず、ミュナードに単なる兵士として扱われる。
サラの赤ん坊を奪う為に生存者のコミュニティを狙うが、サミュエルの催眠術で失敗した。
実はマーガレットの息子でサラの兄だと発覚し、ミュナードに見捨てられジャニスが助けた。
最後は赤ん坊を奪おうとしたマーガレットと差し違いになり、母親と再会して死亡した。
・アビゲイル・ミュナード(演:シャノン・ユーバンクス)
代表作に『愛に迷った時』、『パトリオット』などがあります。
独自のコミュニティを束ねる女性のリーダー。父親を失ったデヴィッドを拾って片腕にまで成長させている。
過去に結婚して妊娠したが、核戦争のせいで子供を失ってから正気をなくしている状態に。
サラが妊娠していると分かると、デヴィッドに赤ん坊を奪うようメチャクチャな指示を出す。
デヴィッドが失敗して病気に感染させ、自らサラたちに接触して助けを求めて同行した。
最後は赤ん坊を奪おうとするが、追いかけてきたデヴィッドによって刺し殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『アルマゲドン』とは一切関係のない作品となっています。
この作品はジム・トレスにとって長編映画監督デビュー作となっています。
隕石が地球へ堕ちる映画だと思ったら、まさかの『マッドマックス』の世紀末でした。
世界で核戦争が起きて文明が崩壊し、放射能汚染と弱肉強食の世界という事で多くの人が地下での生活をしている地味な展開でした。
明確な主人公というのがなく、群像劇に近いような作りであるけど、だからと言って個々のエピソードも中途半端である。
それならば、明確な主人公を決めるべきだが、この物語にはゴールがないからずっとダラダラした展開となっています。
同じような展開で抑揚がないから眠くなるし、登場人物に魅力があるワケでもなく、引き寄せるような要素はほぼなかったです。
まさに拷問のような映画であり、ツッコミどころ満載であってもネタにできるほどの面白さを引き出していない。
よくもこんなつまらない映画を作れるし、実際に出演している役者たちも面白い作品だと思って演じるのか疑問である。
唯一、ちょっと意味不明な精神科医が幻覚を見せるところだけが際立っていたが、そもそも何者か説明がほぼないから謎で終わっている。
みんなが赤ん坊を狙うなら一つのゴールにたどり着くが、それもまた使い方が下手すぎて空振りしてしまっている。
弱肉強食で強い者が上に立つはずだから、赤ん坊を狙う女にそれがまったく見えないから説得力にも欠けていた。
「アルマゲドン」というタイトルだからレンタルしてみたが、せめて隕石が堕ちるならネタにできるが完全に騙されてしまった。
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