【地獄の花園】VD-847

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作品データ

公開年月 2021/05/21
ジャンル コメディ/アクション
原作 なし
監督 関和亮
脚本 バカリズム
製作 加藤達也、櫻井雄一、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

三富士の営業部で働く田中直子は素敵なOLライフに憧れて平凡な日常を送っていたが、職場ではヤンキーOLたちによる派閥抗争が日夜繰り返されていた。
そんなある日、カリスマヤンキーOLの北条蘭が中途採用で入社していくると、その圧倒的な強さによってたちまち頂点に立った。
やがて噂を聞きつけた他社のヤンキーOLたちが次々と戦いを挑んでいく中、蘭と次第に友情を育んでいく直子は抗争に巻き込まれていくのだった。

登場人物&出演者

田中直子(演:永野芽郁)

代表作に『俺物語!!』、『帝一の國』などがあります。

主人公。三富士の営業部に勤務する平凡なOL。会社で起こるヤンキーOLたちの派閥争いを外から見ている。

痴漢被害に遭う寸前に蘭が阻止して助けてもらい、そこから意気投合して仲良くなっていた。
赤城に誘拐されて人質になると、たった一人で助けに来た蘭が倒されて覚醒して全滅させた。
報復の為に赤城が鬼丸を連れ出し、ギリギリのところで勝って地上最強のOLの称号を得た。
最後は七瀬小夜の元で修行を終えた蘭とタイマンで勝つが、恋人がいた事で完敗してしまう。

北条蘭(演:広瀬アリス)

代表作に『AI崩壊』、『サイレント・トーキョー』などがあります。

三富士に中途採用されたヤンキーOL。初日から佐竹一派に絡まれる松浦を助け、悪魔の朱里を倒して頂点に立つ。

直子が痴漢被害に遭う寸前に犯人を取り押さえ、そこから仲良くなって友人となっていた。
赤城によって直子が誘拐されると、たった一人で助け出そうとするも三銃士に倒された。
直子の正体を知ってヒーロー気取りの自分が情けなくなり、七瀬小夜の修行を受ける事に。
最後は赤城や鬼丸まで倒し、直子とタイマン勝負して負けるが、恋人がいた事が発覚した。

安藤朱里(演:菜々緒)

近年の出演作に『七人の秘書 THE MOVIE』、『ヲタクに恋は難しい』などがあります。

三冨士の開発部に勤務するヤンキーOL。あだ名は“悪魔の朱里”と呼ばれ、3つの暴走族を束ねていた。

勤務初日に呼び出された先輩を返り討ちにして、トップであった紫織と何度も衝突している。
紫織と悦子を倒して頂点に立ったが、中途採用された蘭に圧倒的な強さで負けて譲っていた。
会社のNo.2として蘭の連絡係となって、赤城が報復に来ると代わりにみんなと迎え撃った。
最後は直子と蘭のタイマン勝負を見届けると、二人だけの問題としてみんなと帰っていった。

佐竹紫織(演:川栄李奈)

近年の出演作に『ステップ』、『Diner/ダイナー』などがあります。

三冨士の営業部に勤務するヤンキーOL。あだ名は“狂犬紫織”と呼ばれ、学生時代は5つの学校を支配していた。

勤務初日に片っ端から強いヤンキーOLを倒し、佐竹一派のリーダーとして暴れ回っていた。
朱里とのタイマンで負けて軍門に下り、手下が蘭に負けて出向くも歯が立たず倒されていた。
蘭がトップに立ってから派閥争いがなくなり、赤城たちが来てみんなで迎撃をしていた。
最後は直子と麗奈のタイマン、蘭とのタイマンを見て普通のOLになるように気持ちが変わる。

神田悦子(演:大島美幸)

お笑いトリオ「森三中」のメンバーで、映画の代表作に『ハンサム★スーツ』などがあります。

三冨士の製造部に勤務するヤンキーOL。あだ名は“大怪獣悦子”と呼ばれ、タイマン300戦無敗を誇っている。

帰宅途中に他の会社のOLをボコボコにして傷害罪で刑務所に入り、出所して手下が歓迎する。
朱里とのタイマン勝負に負けて軍門に下り、蘭が圧倒的な強さを見せて何もせず譲っていた。
蘭がトップになって派閥争いがなくなり、赤城たちが来て朱里と紫織たちと迎え撃った。
最後は人間を超越した直子と麗奈のタイマン、蘭とのタイマンを見て普通のOLになっていた。

赤城涼子(演:遠藤憲一)

近年の出演作に『劇場版ラジエーションハウス』、『妖怪大戦争/ガーディアンズ』などがあります。

一部上場企業・トムスン総務部の元締めを務めるお局OL。数多くの兵士を有して一度狙った獲物は逃さない。

蘭を誘き出す為に帰宅中の直子を誘拐させ、一人で来るように果たし状を送りつけていた。
たった一人で駆けつけた蘭に三銃士をぶつけ、三人目で倒して三富士を傘下に入れる事に。
覚醒した直子によって三銃士や兵士たちが倒され、タイマン勝負する呆気なく倒された。
最後は鬼丸麗奈を擁して乗り込むも返り討ちに遭い、休憩中に来た蘭にボコボコにされた。

鬼丸麗奈(演:小池栄子)

近年の出演作に『私はいったい、何と闘っているのか』、『いのちの停車場』などがあります。

「地上最強のOL」と呼ばれ、ヤンキーOLの間で都市伝説として崇められてきた圧倒的な戦闘力を持つカリスマ。

ヤンキーOLの中で伝わる3つの伝説を赤城が紹介し、すべてが事実だと朱里たちに説明した。
実は脱毛を予定していたが、圧倒的な戦闘力を持つ直子の噂を聞きつけてやって来ていた。
ようやく直子が登場してタイマン勝負を行うが、徐々に押されて結局は倒されてしまう。
最後は赤城の会社で休憩していると、修行を終えた蘭が乗り込んで対決するも倒されていた。

七瀬小夜(演:室井滋)

代表作に『居酒屋ゆうれい』、『のど自慢』などがあります。

日本で最初のOLと呼ばれている老女。現在は退職して山奥で自給自足ののんびりとした一人暮らしをする。

蘭が強くなる為にやって来ると、最初は弱々しい感じで対応して真剣さを知って腕試しする。
攻める蘭の攻撃をすべて躱して圧倒的な力で倒し、目を覚ました彼女に欠点を言っていた。
筋は悪くないという事で修行をつける為、OLの基本的な所作を身につけるトレーニングする。
最後はペットの熊を倒した蘭に免許皆伝を伝え、立ち去る彼女に直子の祖母だと呟いた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は「Perfume」のビジュアル演出を手かける関和亮が監督を務めています。
この作品はお笑い芸人であるバカリズムが脚本を手がけています。
芸人をベースにナレーター、司会者、脚本家、俳優、作詞家と幅広く活動するバカリズムにとって脚本家として3作目となります。
世界観が最初からぶっ飛んでいて、普通のOLがいる中でヤンキーOLというケンカで優劣をつける設定が非常に面白いです。
まさにヤンキー漫画をOLに変えただけの世界観ながら、濃いキャラクターたちによるアクションはぶっ飛んでいて笑える。
主人公は平凡なOLとしてヤンキーOLたちを観察して、その行動や派閥争いについて説明するようなナレーションをやっています。
そこに中途採用のOLがやって来てトップに立ち、それまで激しかった派閥争いが終わって平穏な日々を送っていきます。
ただ、他の会社からの挑戦状が送りつけられ、トップだったOLが倒された時、ずっと傍観者だった主人公の本性が出て圧倒的な強さを発揮する。
まさに漫画的な展開がずっと続いていて、主人公はケンカが嫌いで普通のOLをやりたいのに才能がそれを許さない典型的なパターンとなりました。
結局、持って生まれた才能が主人公の運命を決めてしまうが、個人的にはそういう考え方はまったく理解できません。
神からもらった才能を拒否して普通に生きるのはもったいないし、自分が望めば頂点に立てるような力を持っているのに消極的となるのは意味が分かりません。
こういうパターンはスーパーヒーロー映画にもあって、手に入れた力よりも普通になりたい主人公の葛藤を描く事が多いけど、それを受け入れて自由に暴れると悪役になる。
最初から受け入れて暴れ回るタイプのキャラクターはやはり、どうしても盛り上がりに欠けるのだろうと思ってしまう。
地上最強のOLを倒した主人公だが、そこから仲が良かった中途採用のOLとの戦いが控えているけど、正直言って間延びしてしまったと思う。
あまりにも戦いの連続と人間を超越したインフレーションな状況になって、ラストだともうお腹いっぱいのクドい感じになってしまった。

コメント

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