【チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/2020年版】RE-3625

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作品データ

公開年月 2020/05/01
ジャンル ホラー/ファンタジー
原作 中国古典文学 『聊斎志異』
監督 リン・ツェンハオ
脚本 ユクン・リュ、ユエン・カイチー、ほか
製作 ジン・モンリン、リアン・ジエンファ、ほか
製作国 中国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

科挙の試験に赴く道中、とある村に立ち寄った書生の青年ニン・ツァイチェンは、妖怪や魔性の者たちが出没する噂を耳にしていた。
ツァイチェンは一夜の宿を求めて、とある屋敷に足を踏み入れると、そこには絶世の美女ニエ・シアオチエンと出会う。
実はシオアチエンの正体は妖怪で、魂を吸い取ろうとツァイチェンを誘惑するが、そこへ妖怪ハンターの道士イエン・チーシアが乱入するのだった。

登場人物&出演者

ニン・ツァイチェン(演:チェン・シンシュー)

代表作に『サンザシの樹の下で』、『ワンス・アポン・ア・タイム/闘神』などがあります。

主人公。科挙の試験を目指す書生の青年。荒々しい時代の中で役人になって平和を取り戻そうとする。

科挙へ向かう道中に大きな屋敷に立ち寄ると、シアオチエンに一目惚れするもすぐに出た。
廃墟となった蘭若時に来ると、同じく立ち寄ったイエン道士と再会して一夜を過ごす事に。
シアオチエンが妖怪と知っても彼女を逃し、彼女が黒山の悪鬼に捕まって助け出そうとする。
最後は悪鬼が倒され、シアオチエンが転生の穴に吸い込まれ、数年後に再会を果たした。

ニエ・シアオチエン(演:エレノア・リー)

代表作に『A Zebra-Riding Boy』などがあります。

ヒロイン。魂を吸い取る妖怪。ラオラオによって妖怪にされ、人間の魂を献上する日々を送っている。

ツァイチェンが大きな屋敷に来ると、彼を出迎えて誘惑するも純真な心に惹かれてしまう。
ラオラオにツァイチェンが目をつけられると、蘭若寺にいた彼を誘惑しようとして諦めた。
裏切った事から悪鬼との結婚を強制され、黒山へ連れ出されてツァイチェンが助けに来る。
最後は悪鬼が倒され、転生の穴に吸い込まれたが、数年後にツァイチェンと再会を果たした。

イエン・チーシア(演:ユン・ワー)

近年の出演作に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『ザ・モンスター/妖怪狩り』などがあります。

道士で妖怪ハンター。ジーチウから挑まれているところで、ツァイチェンに遭遇して盾にして逃げ出した。

ツァイチェンがラオラオに狙われていると知り、捕まっていたジーチウを助け出して和解。
蘭若寺にいたツァイチェンと再会し、高級官僚の一族が殺された事実を彼に説明していた。
ツァイチェンが黒山に連れ去られたシアオチエンを助けたい思いを知り、仕方なく協力した。
最後はジーチウの助けを得て、悪鬼の中に入り込んで心臓を破壊し、見事に倒す事ができた。

ジーチウ・イーイエ(演:スティーヴン・チャン)

代表作に『西遊記リローデッド』、『ツインズ・ミッション』などがあります。

若い道士。無数の札と剣を使って戦っている。イエン道士をライバルと定めてしつこく追っていた。

イエン道士と最強の座をかけて対決するが、雷による術が外れてツッコミを入れられていた。
ツァイチェンを盾にしてイエンに逃げられると、ラオラオの襲撃を受けるもあっさり捕まる。
戻ってきたイエン道士がツァイチェンを助けるついでに助けられ、和解して立ち去った。
最後は悪鬼を倒す為にイエン道士の援護に来て、無数の札で動きを止めて見事に倒した。

シュアンシュアン(演:キャロル・ガオ)

本作が長編映画デビュー作となります。

ラオラオの下で人間の魂を奪う妖艶な妖怪の一人。シアオチエンを妹のように思ってフォローしている。

ツァイチェンを逃していたシアオチエンが責められると、チャンスを与えるべきだと助言。
シアオチエンがツァイチェンに対して思いを寄せていたが、男は信用できないと主張する。
イエン道士と対決したラオラオがケガを負って、他の妖怪を吸い取るとすぐに逃げ出した。
最後は黒山の悪鬼から逃げるシアオチエンの前に来て、二人を逃す為に犠牲となってしまう。

ラオラオ(演:ノーマン・チュー)

代表作に『ドリーム・ホーム』、『ジェイド・ダイナスティ/破壊王、降臨。』などがあります。

1000年も人間の魂を吸い取っていた妖怪。見た目はおじさんで、手下の妖怪からおばあ様と呼ばれている。

縄張りに入った妖怪ハンターを餌食にしていたが、ツァイチェンの純真な魂に魅入られた。
ジーチウが邪魔をするも相手にならなかったが、後から来たイエンによりケガを負った。
シアオチエンにツァイチェンの魂を奪うチャンスをあげたが、裏切られて黒山の悪鬼に献上。
最後はツァイチェンを捕まえようとしたが、イエンとの対決で精力を使い果たして滅んだ。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は中国の古典文学「聊斎志異」をベースに実写映画化されました。
この作品は1987年に公開された同名映画とは関係なく、リメイクという位置づけです。
現在の中国は金が余っている状態であり、古典小説や武侠小説を原作にした多くの作品を次々と作っています。
それもお金にモノを言わせて派手なCGと、昔からのワイヤーアクションを使った作品が非常に多くなっています。
もう昔ながらもワイヤーアクションだけの作品はなくなっていて、そこにキラキラとしたCGが多く使わっているせいで微妙なモノが多くなっています。
なので、最近は中国映画に関して意図的に避けていますが、あの名作のリメイクとなったら鑑賞するしかないと思いました。
オリジナルとなる1987年公開の作品とどうしても比べてしまうと、残念ながら本作は足元に及ばないと感じました。
ツイ・ハーク監督、レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マの役者たちを含めたバランスはあまりにも絶妙でした。
ベースがホラー、そこにラブストーリー、コメディ、ミュージカルと言った様々なジャンルが絶妙なバランスになっています。
まず、本作は1作目をベースにして2作目の要素が混ざっているが、一つひとつシーンに深みがまったくないです。
多分、これは派手なCGと微妙すぎるワイヤーアクションのせいだろうが、オリジナルはもっと余韻があったので、本作はそこら辺が少なかったです。
次にヒロインの存在だが、シアオチエン役のエレノア・リーは可愛らしいけど、ジョイ・ウォンと比べると、妖艶さや悲哀さが圧倒的に足りていなかった。
イエン道士を演じるユン・ワーは好きな俳優の一人であるけど、本家本元のウー・マと比べてしまうと、脚本や演出のせいか今一つでした。
本作がオリジナルならば、個人的にそこまでの酷評にならなかったが、1987年版が大好きなせいもあるだろうが、金とCGの違いだけで他は上回っているところはなかったです。

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