作品データ
あらすじ
泥酔したあられもない姿をネットにアップされてしまい、それを苦に自殺した女子高生のローラ・バーンズ。
その1年後、同級生たちがスカイプでグループ通話しているところに、見知らぬアカウントが出現する。
それは死んだはずのローラのモノで、最初は何者かによる悪質なイタズラと思い込んだ同級生たちに災難が降りかかるのだった。
登場人物&出演者
・ブレア(演:シェリー・ヘニッヒ)
代表作に『呪い襲い殺す』、『ローマンという名の男/信念の行方』などがあります。
主人公。女子大生。自殺を遂げたローラと幼馴染みで姉妹のように育った。最近まで疎遠になっていた。
動画サイトにもローラの動画が投稿され、それを見ていたら恋人のミッチから連絡を受ける。
ミッチとはまだセックスをしておらず、父親が厳しくて彼とのプラトニックな恋愛を大切にする。
SNSにローラのアカウントから勝手にスカイプへ乱入され、アダムとの肉体関係が暴露された。
最後はみんながローラによって殺害されると、最終的に一人となって彼女に襲われてしまう。
・ミッチ(演:モーゼス・ジェイコブ・ストーム)
代表作に『ファーザー・オブ・ザ・イヤー』、『バッド・ヘアー』などがあります。
ブレアの恋人。ブレアの父親が厳しいせいでセックスはお預けで、早くそういう関係になりたいと願っている。
SNSでブレアに連絡をしてイチャイチャしていたが、プロムの後に念願を叶えると聞いて喜んだ。
スカイプにローラのアカウントで乱入されると、アダムとブレアの関係を聞いてブチ切れていた。
実はローラの脱糞した動画をSNSに投稿した張本人で、ブレアによって暴露されてしまう。
最後は落ち着いてブレアの行いを許していたが、ローラの亡霊がやって来て呆気なく殺された。
・ジェス(演:レニー・オルステッド)
代表作に『エンド・オブ・デイズ』、『グリーン・イン・ザ・デッド』などがあります。
ブレアの親友。アダムが恋人。過去に遊び好きでアメフト部員の何人かとイチャイチャしている。
スカイプで登場すると、みんなと盛り上がっているところでヴァルがやって来て状況が変わる。
お互いにビッチだと言い合っていて、勝手にヴァルの恥ずかしい写真を載せられて削除した。
何者かによって友達が次々と殺されていくと、パニックになって過呼吸になってしまう。
最後は誰かが家に入ってくると、ブレアとミッチが見ているところで殺された画面が映っていた。
・アダム(演:ウィル・ペルツ)
代表作に『TIME/タイム』、『グッドボタン/暴走する若者たち』などがあります。
ブレアの同級生。ジェスが恋人。普段はドラッグを売って大儲けしている。護身用として銃を所持している。
スカイプで登場すると、ブレアとミッチがイチャイチャしていたと分かってイジっていた。
ローラのアカウントを乗っ取った何者かに脅迫されると、銃を見せつけて挑発を繰り返した。
ゲームで自分のブツと金をジェスに奪われたと知り、キレてブレアとの浮気を告白した。
最後はプリンターからメッセージが流れると、ブレアがミッチに言った瞬間に銃で自殺した。
・ケン(演:ジェイコブ・ワイソッキ)
代表作に『ピッチ・パーフェクト』、『500ページの夢の束』などがあります。
ブレアの同級生。肥満体でネットに詳しいオタク。盛り上げようとして下品な言葉を次々と繰り出していた。
スカイプで登場すると、ブレアたちをイジっていたアダムに乗っかってジョークを言っていた。
ローラのアカウントを乗っ取った何者かの脅迫で、削除するアプリをみんなに送って対応した。
背後から部屋を映す映像が流れると、みんなに言われて探し出して見つけるも硬直していた。
最後は画面が途切れると、再び繋がった時に悲鳴を上げながら自分の手を粉砕して消息不明に。
・ヴァル(演:コートニー・ハルヴァーソン)
代表作に『Red Clover』、『アガサ』などがあります。
ブレアの親友で同級生。他のみんなから嫌われるビッチ。口も軽くて評判が悪くても自分が大好きなナルシスト。
スカイプにブレアから呼ばれると、恥ずかしい写真をジェスに投稿されて口ゲンカを勃発させた。
ローラのアカウントを乗っ取った何者かにウソの噂を流したと暴露され、逆ギレしてしまう。
脅迫を受けたとして警察に電話をかけるが、突然画面が途切れるとスカイプから勝手に落ちた。
最後はブレアが電話をかけると、呼んでいた警察がやって来て自殺している事が判明した。
・ローラ・バーンズ(演:ヘザー・ソッサマン)
代表作に『M10.0/ロサンゼルス大地震』、『Desecrated』などがあります。
ブレアの幼馴染みで姉妹同然に育った。大学生になってからブレアと疎遠になって孤独となっていた。
酔い潰れて脱糞した動画がSNSに流れてしまい、その事実に耐えられなくって銃で自殺を遂げた。
スカイプで楽しく会話していたブレアたちの中に乱入し、次々と彼らの事実を暴露していた。
いつの間にか主導権を握って、ゲームを開催して彼らに何をしたのか告白させる事を強制させた。
最後は一人になったブレアの家にやって来ると、ビビっていた彼女の前に亡霊として襲撃した。
感想
[個人的な評価]
本作は『ファンタジア映画祭』にてプレミア上映された作品となります。
今ではほとんどの現代人が使っているSNSをテーマにしたホラー映画となっています。
同じ系統の作品は今だと多く出ていて、例として『search/サーチ』や『ズーム/見えない参加者』などがあります。
登場する人物たちは大学生であるが、王道的な調子に乗って粋がっている若者たちとなります。
ネットに恥ずかしい動画が拡散したせいで自殺を遂げた女子大生に関係ある同級生たちに起きる恐怖を描いています。
物語はパソコンの画面を通じて展開され、何よりFacebookやGoogleから協力を得ている事で現実味がかなり出ています。
類似する作品では架空のSNSや検索サイトを作って利用しているが、この作品は現実に存在モノを使っているから説得力を持たせています。
スカイプを中心に会話が繰り広げられる中で、知らない参加者がいて、そこから物語は恐ろしい事になっていきます。
ホラー映画というのはどんなジャンルと親和性を発揮するが、特にPOVとは相性がいいので、本作での演出について問題はなかったです。
女子大生の自殺に関わった主人公たちの裏の顔が暴かれていくが、薄っぺらな友情というところが明確になって全員がクズだと判明します。
決してスッキリするような展開ではないが、すべては身から出たサビだから、被害を受ける主人公にたち同情の余地はないと思います。
ただ、本作はパソコンの画面で起きている事なのに、物理的な攻撃を繰り出す理由をオカルトに納めている点でファンタジーになってしまう。
そこに説得力がなくなってしまっているので、ちょっとばかりファンタジーになってホラー性が失われているのは少し残念です。
一つの流れを作った意味で本作は面白いところであり、現代人の私生活に密着した内容だけに興味は惹きつけられると感じる作品でした。
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