【バービー】RE-3926

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2023/07/21
ジャンル コメディ/ファンタジー
原作 マテル社 『着せ替え人形バービー』
監督 グレタ・ガーウィグ
脚本 グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック
製作 マーゴット・ロビー、トム・アッカリー、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ピンクに彩られた夢のような世界「バービーランド」では、住民はみんな「バービー」であり、みんなが「ケン」と呼ばれている。
そんなバービーランドでオシャレ好きなバービーは、ピュアなボーイフレンドのケンと完璧でハッピーな日々を送っていた。
ところがある日、バービーとケンは人間の世界へ旅に出ると、ロサンゼルスで好奇の目で見られる中で思わぬトラブルに見舞われるのだった。

登場人物&出演者

バービー(演:マーゴット・ロビー)

近年の出演作に『アステロイド・シティ』、『バビロン』などがあります。

主人公。バービーランドの住人で細身のブロンドで典型的なバービー。毎日同じ繰り返しで幸せである。

死を考えた事で劣化が始まってしまい、持ち主と連動して人間界へ修復の為にやって来る。
最初はサーシャが原因と思ったら、グロリアで彼女を連れてバービーランドに戻っていった。
ケンの洗脳でバービーランドが変わってしまい、取り戻そうと他のバービーたちを助ける。
最後は元の生活に戻れないとしてルースに人間にしてもらい、人間社会で生きる事を選んだ。

ケン(演:ライアン・ゴズリング)

近年の出演作に『グレイマン』、『ファースト・マン』などがあります。

ヒロイン。バービーランドの住人で腹筋の割れたバービーのボーイフレンド。マッチョで波に乗れないサーファー。

バービーにずっと片思いをしているが叶わず、彼女が人間界へ行くと知ってついて行った。
人間社会で注目されている事に感動して、男が社会を動かしている状況に希望を持っていく。
バービーランドに戻って洗脳して男社会にして、バービーと対立するような状況となった。
最後はバービーたちの作戦で地位を失い、彼女の説教を受けて自分らしく生きる事を決めた。

変てこバービー(演:ケイト・マッキノン)

近年の出演作に『ザ・バブル』、『スキャンダル』などがあります。

過去に子供に持ち主の子供によって髪の毛を切られ、変なメイクをされている。第一線から引いてお直し担当をしている。

劣化したバービーが訪れると、持ち主の女の子が原因として人間界へ行くべきだと助言する。
当初は元の生活がいいと言っていたバービーに対し、選択肢はないとして強引に行かせた。
バービーランドがケンによって支配され、洗脳を解こうとするも失敗してバービーを待つ。
最後はバービーたちの活躍でケンからバービーランドを取り戻し、元の生活に戻っていった。

グロリア(演:アメリカ・フェレーラ)

代表作に『旅するジーンズと16歳の夏』、『エンド・オブ・ウォッチ』などがあります。

サーシャの母親。マテル社のデザイナーで受付嬢。上層部からのプレッシャーで死をテーマにしたバービーを考える。

娘とも上手くいっておらず、日々のストレスを解消する為に密かにバービー人形で遊ぶ。
上層部での報告を聞いてバービーが実在すると知って、追われる彼女を助け出していった。
バービーランドではケンに支配されると、バービーに説教をして洗脳を解いて助けていった。
最後はCEOに提案をして人形に別の役割が必要と話し、バービーと一緒に暮らす事になる。

サーシャ(演:アリアナ・グリーンブラット)

代表作に『ラブ&モンスターズ』、『AWAKE/アウェイク』などがあります。

グロリアの娘。ティーンエイジャー。家庭環境に不満を持ち、間違った考え方を持つ。

裂け目を直す為にバービーがやって来るが、毛嫌いするような暴言を吐いて追い返していた。
バービーがマテル社の車に乗っていく姿を見て小バカにするが、母親の異変に気づかない。
追いかけられるバービーを助けて、バービーランドまで行くとケンの暴走を止めようとする。
最後はバービーランドを取り戻すと、母親とも仲直りして、バービーと一緒に暮らす事に。

マテル社のCEO(演:ウィル・フェレル)

近年の出演作に『ユーロビジョン歌合戦/ファイア・サーガ物語』、『ダウンヒル』などがあります。

「バービー人形」を作るマテル社で一番偉い男性。少女たちを喜ばせる為に日々、会議でアイデアを出している。

連絡を受けた社員からバービーがバービーランドから来たと聞いて、パニックになっていた。
バービーを捕まえる為に部下たちを迎えに行かせ、実際に会うと箱へ入れようとしていた。
勘づいたバービーが逃げ出して追いかけると、部下たちとバービーランドまで向かった。
最後は生みの親であるルースを見て驚き、バービーランドが元通りになって帰っていった。

ルース・ハンドラー(演:リー・パールマン)

代表作に『マチルダ』、『セッションズ』などがあります。

マテル社の一室にいた小さな老婆。バービーの生みの親。乳ガンや脱税の問題を抱えていたと説明する。

捕まえようとするCEOから逃げていたバービーが逃げ込むと、安心させて迎え入れていた。
バービーを食卓に案内すると、用意していた紅茶を飲ませて笑みを浮かべながら見ていた。
完璧じゃないと悩んでいたバービーを見て変わったと話し、自分らしさについて説教をした。
最後はバービーが人間になりたいという願いを叶え、彼女を人間世界へ送り込んでいった。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はマテル社が発売した「着せ替え人形バービー」を実写映画化した作品となります。
この作品は『レディ・バード』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で知られるグレタ・ガーウィグが監督と共同脚本を務めています。
フェミニズム映画であるので、決して軽い気持ちで鑑賞するような内容ではなく、アメリカの社会問題に触れている。
白人男性至上主義社会を終始に渡って非難や皮肉をしている点でも、今のアメリカ社会の生きづらさを風刺していると思います。
バービーは理想的な世界を描いたモノであり、それ以上でもそれ以下でもないので、ドラマなんて存在しません。
そこに無理やりドラマを与えると、現実社会を混ぜ込んだ内容になるが、これは賛否両論となってしまうのは当然だろう。
まず、女性から観た場合と、男性から観た場合では違っているし、マイノリティ至上主義から観ても違ってくるだろう。
そもそも、フェミニズムというのは女性が優位になる社会ではなく、男性も女性も平等に扱うような社会が元々の意味がある。
近年では男性の地位を奪うべきだというフェミニズム活動が盛んになっていて、とても恐ろしい考え方だと思います。
共存ではなく排除という考え方だから、結局はやっている事は一緒であって、反発を生むだけの運動としか思えません。
本作は近年の社会情勢を盛り込んでいるが、これが80年代、90年代ではまったく違う内容になるだろうと思います。
それにヒットもしないだろうし、あくまで「バービー」は「バービー」であって、女性の憧れで十分だと感じています。
憧れの完璧な存在がいるからこそ、人々は努力して目指していくのに、普通の人になるとすべて失われてしまう。
個人を大切にする為に憧れの存在を消すと、結果的に無個性な人間が増えて社会がつまらなくなるような気がします。
終盤は苦痛でしかなかった内容だが、唯一の救いがマーゴット・ロビーが美しいという一点だけでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました