【地球防衛軍】VD-647

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作品データ

公開年月 1957/12/28
ジャンル SF/アクション
原作 丘味丈二郎 『地球防衛軍』
監督 本多猪四郎、円谷英二
脚本 木村武
製作 田中友幸
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

火星と木星の間に分布するアステロイドベルトは、かつて存在していた惑星ミステロイドの爆発によって生まれた。
ミストロイドの住人、ミステリアンは新たな居住地を地球に定め、富士の裾野に巨大なドーム基地を建設する。
地球人の女性との結婚と居住権を宣言すると、防衛軍のミステリアン対策委員会は、地球の科学力を結集させて彼らに総攻撃を仕掛けるのだった。

登場人物&出演者

渥美譲治(演:佐原健二)

代表作に『空の大怪獣ラドン』、『ゴジラ/FINAL WARS』などがあります。

主人公。天体物理学者。亮一の同僚で江津子と仲が良い。富士の裾野にある村の祭りを亮一たちと行く。

亮一がミステロイド研究に没頭して、モゲラの出現とともに犠牲となって現地調査に向かう。
ミステリアンが地球で土地と女性との結婚を条件に出すが、江津子が選ばれていた事で拒否。
亮一がミステリアンの一味になって降伏を迫られてしまうが、それでも説得しようとした。
最後は亮一が江津子たちを含めた女性たちを逃がすと、彼を説得できずドーム破壊を見守る。

白石亮一(演:平田昭彦)

代表作に『鉄腕涙あり』、『さらばラバウル』などがあります。

天体物理学者。以前から火星と木星の間にある小惑星帯にかつて遊星があったという研究をしている。

師でもある安達に「ミステロイド研究」という論文を書いていたが、途中で放り出していた。
富士の裾野にモゲラの影響で山火事が起きて、様子を見に行った時に巻き込まれ行方不明に。
死んだと思われていたが、実はミステリアンの一味となり、地球人の降伏を提示していた。
最後はミステリアンの危険な思想で目を覚まし、妹たちを助け、ドームを破壊して死亡した。

安達謙治郎(演:志村喬)

代表作に『七人の侍』、『生きる』などがあります。

天体物理学博士。譲治と亮一の師にあたる人物。亮一から「ミステロイド研究」について相談されていた。

村に残った亮一の頑なな意志を尊重するが、研究していた論文が中途半端だと心配していた。
モゲラの出現でミステロイド研究が本物だと知ると、現地で譲治たちとミステリアンと会見。
ミステリアンが条件を提示するも地球侵略の第一歩だと考え、徹底的に拒否するべきと提案。
最後はミステリアンの技術を破壊できる電子砲に望みをかけて、見事に退治して喜んでいた。

白石江津子(演:白川由美)

代表作に『夜の流れ』、『乱れる』などがあります。

亮一の妹。富士の裾野で行われる祭りに参加し、譲治といい感じになるも兄と広子の事を心配する。

頑なにミステロイド研究をする兄を説得できず、安達の元で仕事をしている時に訃報を聞く。
モゲラの出現で兄が亡くなったと聞くが、実はミステリアンの一味に加わった事を知る。
ミステリアンの条件で彼らと結婚する事になると、広子と拒否反応を示して譲治に後を頼む。
最後はミステリアンに捕まるが、目を覚ました兄に助け出され、ドーム破壊を黙って見守る。

岩本広子(演:河内桃子)

代表作に『ゴジラ』、『男はつらいよ/寅次郎物語』などがあります。

亮一の元婚約者。本当なら亮一と結婚するはずだったが、ミステロイド研究に没頭する彼から破談にされた。

富士の裾野で行われる祭りで亮一たちと一緒に楽しんだが、それでも彼から拒否されいた。
モゲラの出現で亮一が巻き込まれて行方不明になり、江津子とともに彼の死を悲しんでいた。
ミステリアンの条件で彼らと結婚する事になると、江津子と拒否反応を示して譲治に頼る。
最後はミステリアンに捕まるも亮一に助け出されるが、彼が自己犠牲を選んで悲しんでいた。

森田司令(演:藤田進)

代表作に『姿三四郎』、『隠し砦の三悪人』などがあります。

防衛軍司令。モゲラの出現で多くの犠牲者を出すと、要請を受けて反撃する為に戦力を集中させた。

ミステリアンが平和的な条件を出されるが、安達たちの言葉を聞いて徹底抗戦しようとする。
総攻撃を仕掛けてもドームにダメージを与えられず、一方的に攻撃されて全滅寸前となった。
若い防衛軍の兵士が考えた電子砲や国連から提供された兵器を揃え、ミステリアンへ攻撃。
最後は内側から破壊活動をした亮一の活動と合わせ、ミステリアンを撃退させる事に成功。

ミステリアン統領(演:土屋嘉男)

代表作に『七人の侍』、『ガス人間第一号』などがあります。

火星からやって来た異星人のリーダー格。赤い服装で他のミステリアンよりも地位が高い。

安達や譲治たちを名指しで指名すると、建設していたドームに彼らを案内して会見を行った。
半径3キロメートルの土地と、地球人の女性との結婚を条件に出して平和的な共存を望んだ。
亮一を仲間に迎えて彼からも説得をさせるが、実はドームを完成させて地球の支配を目論む。
最後は地球人が開発した電子砲によって劣勢に立たされ、生存者とともに地球から逃げ出す。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『第11回日本映画技術賞』にて特殊技術賞を受賞しています。
この作品は特撮映画として初めてワイドスクリーン版東宝スコープを採用されています。
なんと言っても、この映画に登場する異星人であるミステリアンが後世の作品に大きな影響を与えています。
それは「ワレワレハウチュウジンダ」という典型的な異星人のセリフは、本作が元ネタと言われているようです。
さすがに本作は1957年と60年以上も前の特撮映画となっているので、現代のSF映画とは技術の差が明確なのは仕方ない。
それでも、当時から邦画における特撮映画は世界的に有名であり、今でも世界の監督や役者たちに大きな影響を与えています。
確かにいきなり登場したモゲラは明らかな着ぐるみだが、それこそ特撮の醍醐味であり、あの緩慢な動きに味があります。
それにミニチュアで作られた町の風景も特撮の良い部分であり、これは今のCGに出せない独特な色合いがあると言えるだろう。
そして、ついに登場する異星人のミステリアンは笑ってしまう造形だが、60年前以上の作品と考えたら、当時は最先端だったとはずです。
当時の異星人に対するイメージと、現代における異星人のイメージがあまりにも違うので、本作はコントのような印象を受けます。
しかも、地球へやって来る理由がちょっとムリがあるけど、こればっかりは時代がそういう感じだろうと思います。
それにしても、たまにはこういう特撮映画を鑑賞するのはいいと思うし、日本が世界に誇れるジャンルだと感じさせる作品でした。

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