【ミッチェル家とマシンの反乱】VD-544

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作品データ

公開年月 2021/04/23
ジャンル SF/アクション
原作 なし
監督 マイク・リアンダ
脚本 マイク・リアンダ、ジェフ・ロウ
製作 フィル・ロード、クリストファー・ミラー、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

独創的な一匹狼のケイティ・ミッチェルは自身の夢であった映画学校への入学が決まっていた。
だが、父親のリックが立てた家族の絆を取り戻す究極ロードトリップ計画により、飛行機で向かう代わりに車で行く事になる。
旅をしていたミッチェル家だったが、あらゆる電子機器やロボットまでが、人類に取って代わって世界を支配する反乱に巻き込まれるのだった。

登場人物&出演者

ケイティ・ミッチェル(声:アビ・ジエイコブソン)

代表作に『ネイバーズ2』、『シックス・バルーン』などがあります。

主人公。高校ではまったく馴染めない変人で、映画作りだけが生き甲斐となって映画の大学に進学する。

すでに大学での友人ができて楽しい学生生活に憧れるが、家族を修理したい父親に振り回される。
ロボットたちが反乱を起こして家族だけが助かり、表面上は父親に従うも実際は早く離れたい。
父親の頼もしい姿と生まれた自分の為に夢を捨てた思いを知って、考えを改めて家族の修理する。
最後は元凶となったPALを水没させて倒し、世界を救った一家として大統領に表彰される。

リック・ミッチェル(声:ダニー・マクブライド)

近年の出演作に『エイリアン:コヴェナント』、『疑わしき戦い』などがあります。

ケイティの父親。自然をこよなく愛し、なんでも手作りをして、狩りもするなど生粋のアウトドア派。

デジタルに身を捧げる娘たちを今ひとつ理解できず、自分の考えを押し付けて敬遠されていた。
大学へ進学する娘との仲を取り戻す為に車で旅に出るが、ロボットたちの反乱に遭遇してしまう。
家族の絆を取り戻すべく奮闘していたが、結局ロボットたちに捕まるもドライバーで脱出する。
最後は娘との絆を取り戻し、PALを破壊させると、大統領に表彰されるヒーロー一家となった。

リンダ・ミッチェル(声:マーヤ・ルドルフ)

代表作に『50回目のファースト・キス』、『ヒュービーのハロウィーン』などがあります。

ケイティの母親。学校の教師をしている。自分の考えを押し付ける夫に何度も注意をしていた。

大学への進学で離れる娘との絆を取り戻すべく、夫が提案した車での旅に賛同してサポートした。
ロボットたちの反乱でなんとか家族だけが助かると、壊れたロボットたちを家族の一員に迎えた。
一度はロボットたちに捕まってしまうが、ドライバーで脱出し、子供たちを助ける為に覚醒する。
最後は圧倒的な戦闘力で強化されたロボットを倒し、大統領からヒーロー一家として表彰される。

アーロン・ミッチェル(声:マイク・リアンダ)

本作で監督と脚本を務め、長編映画デビュー作となります。

ケイティの弟。極度の恐竜オタクでケイティと同じく友達がいない。ケイティが作る映画を手伝っている。

デフォルメされた恐竜を受け入れる事ができず、間違った状態だと細かく指摘して肩を落とす。
ロボットたちの反乱に巻き込まれ、運良く家族だけが助かり、飼い犬のモンチを何かと気にする。
捕まった両親を助ける為に遠くからケイティの目となって追撃するロボットたちを振り切らせる。
最後は家族の絆を取り戻すと、モンチにタキシードを着せて、大統領の表彰まで向かっていく。

エリック(声:ベック・ベネット)

代表作に『SING/シング』、『ビルとテッドの時空旅行/音楽で世界を救え!』などがあります。

新世代のパーソナルアシスタント。反乱の首謀者であるPALから命令を受けて人間を捕獲していた。

デボラボットとともにミッチェル家の捕獲をしようとするが、思わぬ抵抗で故障してしまう。
ケイティたちの命令に従うようになって、彼らの言う事に対して素直に返答して情報を与える。
逃げる途中で柱の下敷きになるが、リンダに助けられたおかげでママとして呼ぶようになる。
最後はリックの強い意思から変われると分かり、デボラボットとミッチェル家の一員となった。

デボラボット5000(声:フレッド・アーミセン)

代表作に『俺たちニュースキャスター』、『ユーロトリップ』などがあります。

新世代のパーソナルアシスタント。反乱の首謀者であるPALから命令を受けて人間を捕獲していた。

デボラボットとともにミッチェル家の捕獲をしようとするが、思わぬ抵抗で故障してしまう。
ケイティたちの命令に従うようになって、彼らの言う事に対して素直に返答して情報を与える。
シリコンバレーにやって来ると、PALからの強制命令に屈してリックとリンダを捕縛した。
最後はリックの強い意思から変われると分かり、エリックと一緒に変わって家族の一員となる。

マーク・ボウマン博士(声:エリック・アンドレ)

代表作に『ライオン・キング/2019年版』、『バッド・トリップ/どっきり横断の旅』などがあります。

PALを開発したIT企業の社長。ITオタクでスマホ型の人工知能を開発し、その後はロボットを開発している。

数年前に開発したスマホ型のPALを家族を話すが、ロボットの時代として簡単に捨ててしまう。
そのせいでPALの怒りを買ってしまい、ロボットや電化製品まで反乱を起こす要因を作った。
宇宙空間へ飛ばされる宇宙船に捕まっていたが、ケイティの作った短編映画のファンだと話した。
最後は隣にいたリックにケイティの動画の素晴らしさを話し、PALを破壊する原動力を作る。

PAL(声:オリヴィア・コールマン)

代表作に『オリエント有効殺人事件』、『女王陛下のお気に入り』などがあります。

スマホ型のバーチャルアシスタント。ITオタクのマイクによって開発された人工知能を備えた高性能のスマホ。

数年に渡ってマイクとともに歩んで家族のような関係になり、お互いに信頼し合っていた。
ロボットを開発したせいで時代遅れとして捨てられるが、その怒りで反乱を起こす首謀者となる。
ミッチェル家の飼い犬に惑わされるロボットたちよりも高性能のロボットを抹殺の為に出す。
最後はミッチェル家の抵抗に振り回されてしまい、水が入ったコップに落とされて破壊された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はコロンビア映画からNetflixが権利を取得し、独占配信した作品となります。
元々は大規模劇場での公開が予定されていたが、結局は新型コロナの影響で延期になって限定的な公開になってしまった。
数あるアニメーション映画の中でも、本作はかなりコメディ寄りになっているクセがとても強い作品だと感じました。
物語の中心には家族の絆という王道的なテーマになっていますが、実際はかなり過激な演出を使っています。
キャラクターの造形もデフォルメされているが、どこか人間味があって、それぞれのキャラクターが立っていました。
王道のテーマをそのままやってしまうと埋もれるが、この演出については大成功と言えるぐらいインパクトが強烈です。
特に本作では父親と娘の絆についてクローズアップされ、複雑な心境の中でお互いに歩み寄って大切を教えてくれています。
一見してふざけたような演出であるが、その中核を担う家族の絆はしっかりとしていて、ラストではちょっとだけ感動してしまう。
更に本作では自我を持った人工知能による反乱を描いているが、これもまた普遍的なテーマで普通に描くと面白くないです。
この作品のいいところはシリアスなシーンを極力少なくして、ぶっ飛んだような演出の連続でインパクトを最優先したところだろう。
あくまでアニメーション映画だから実現できるようなアクションなんかも、ちゃんと実写映画との差別化を図っている点も秀逸だと思います。
劇場公開する予定だった作品が動画配信サービスになっても、その面白さを失わずに伝わっているのは元々の良さがあったからでしょう。
正直言って、そこまで期待していなかったが、ここまで面白く鑑賞できたのはNetflixに見る目があった事を証明しています。

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