作品データ
あらすじ
“ザ・ビッグ4”と呼ばれる4人の殺し屋が自警活動で犯罪を勝手に殺害し、警察に正体を知られず被害者を助けてきた。
4人を育てたパパが何者かに殺害されてしまい、引退生活を送るはずだったリゾート島でそれぞれ好き勝手に暮らしていた。
そんなある日、パパの一人娘で警察官になったディナが犯人探しの為に島を訪れると、兄妹たちを狙う捨てられた長男が追ってくるのだった。
登場人物&出演者
・トパン(演:アビマナ・アルヤスティア)
代表作に『シャドー・オブ・ナイト』、『グンダラ/ライズ・オブ・ヒーロー』などがあります。
“ビッグ4”の長男。兄妹のまとめ役を担いパパから信頼されている。殺し屋として接近戦や銃撃戦を得意とする。
パパが殺害されて3年後、リゾート島でボロホテルのオーナーをして殺しとは無縁な生活。
ディナがやって来て追手がいると知って、彼女を守りながら死んだパパの言葉を思い出した。
アントニオこそが真犯人で狙われていると知って、ディナを助けるもペローが人質になる。
最後はアントニオと対決してペローを盾にされるが、連携で倒してディナの前から去った。
・ディナ(演:プトリ・マリノ)
代表作に『One Night Stand』、『One Night Stand』などがあります。
“ビッグ4”を育てたパパの実の娘。父親がどんな仕事をしているのか知らず、叔父のツテで警察官になった。
就任式の日に父親が何者かに殺害され、心を閉ざしてひたすら仕事だけしかやっていない。
父親と4人の子供の写真を見てリゾート島に行くと、トパンがその一人だと知って激怒する。
アントニオが真犯人だと分かってトパンたちと協力して、人質となったペローを助けに行く。
最後は手下たちを倒していたが負傷し、事実を本部に話すもトパンたちに逃げられてしまう。
・アルファ(演:ルテシャ)
代表作に『フォトコピー』、『Keramat 2: Caruban Larang』などがあります。
“ビッグ4”の長女。気性が非常に荒いがウソはつかない。末弟で戦えないペローの面倒をみる担当となっている。
パパが殺害されて3年後、リゾート島で歌いながらペローの面倒をみて生計を立てている。
ディナに事情を話すペローが連れて説明すると、アントニオの手下が来て一緒に応戦をした。
ペローが捕まってブチ切れるがトパンやディナに止められ、一緒に救出する為に協力する。
最後はアロと対決するも劣勢になるが、ジェンゴの加勢でバズーカで自爆させて勝った。
・ジェンゴ(演:アリー・クリティング)
代表作に『Comic 8』、『Susah Sinyal』などがあります。
“ビッグ4”の次男。狙撃の名手で仕事の前に瞑想をしている。狙撃銃に名前をつけて百発百中の腕前を持つ。
パパが殺害されて3年後、リゾート島で観光客向けの怪しい宗教でお布施で生計を立てる。
トパンがディナを連れて誤って薬を飲ませ暴走されると、アントニオの手下の襲撃を受けた。
引退したせいで腕前が落ちてしまい、アルファたちを助け出すもペローが捕まり救出をする。
最後は劣勢のアルファに加勢するも狙撃銃を折られ、アロのバズーカに投げて自爆をさせた。
・ペロー(演:クリスト・インマヌエル)
代表作に『Teka Teki Tika』、『24 Jam Bersama Gaspar』などがあります。
“ビッグ4”の末弟。パパから訓練を受けるも戦闘や銃が使えず、ほとんど囮役として活躍していた。
パパが殺害されて3年後、リゾート島でアルファと一緒に暮らして金歯を入れ自慢していた。
ジェンゴにライターの銃を自慢すると、トパンがディナを連れてきていてややこしくなる。
アントニオたちの襲撃から一度は逃げてアルファの元に行くが、結局は捕まって人質となる。
最後はアントニオに盾とされるが、自力で脱出してトパンとの連携によって見事に倒した。
・パパ/ペトルス(演:ブディ・マリノ)
代表作に『フォトコピー』、『V/H/S/94』などがあります。
“ザ・ビッグ4”を育てた中年男性。リゾート島で孤児となったトパンたちを拾って、一流の殺し屋に育て上げた。
犯罪者たちから罪のない人々を助ける為に活動し、警察に正体を知られないように暗躍する。
一人娘のディナには自分の仕事について一切語らず、長年に渡って違う仕事だとウソをつく。
娘が弟のツテで警察官に就任する事から、子供たちに引退すると宣言して驚かせていた。
最後は娘の就任式に向かおうとしたが、長男で捨てたアントニオによって殺害されてしまう。
・アロ(演:ミシェル・タハレア)
本作が長編映画デビュー作となります。
アントニオの秘書。高い戦闘能力を持っていて、一人で大勢を倒せる。ほとんど表情を変えずアントニオの近くにいる。
ディナが動き出してリゾート島に向かった情報を掴んで、殺しを楽しむアントニオに報告。
ジェンゴの元にいたトパンとディナに向けてバズーカを撃ち込むが、結局は逃げられていた。
手下たちをアルファの元に送り込み、バズーカで攻撃するもペローしか捕まえる事ができず。
最後はアルファと対決してジェンゴが乱入し、バズーカを撃とうとして砲口を防がれ爆死。
・アントニオ・サンドバル/スラント(演:マルティーノ・リオ)
代表作に『Sultan Agung Mataram 1628』、『復讐は私にまかせて』などがあります。
“東南アジアのサソリ”と呼ばれる武器商人。元々はパパの長男であったが、危険過ぎる事から捨てられている。
復讐の為にパパを単独で殺害して、残された“ザ・ビッグ4”を殺す為に追いかけていった。
リゾート島に来たディナを追い詰めていくが、トパンたちの活躍で逃げられてしまっていた。
アルファを襲撃してペローを捕まえると、トパンたちと決着をつける為に場所を指定した。
最後はトパンと対決して黒幕の存在を口にして、ペローを人質にするも連携で倒された。
・ハッサン警部(演:ドニー・ダマラ)
代表作に『ラブリー・マン』、『バッファロー・ボーイズ』などがあります。
ベトルスの弟でディナの叔父。警察の警部。弟の仕事を知らず、姪のディナが警察官になる為に尽力していた。
警察官の就任式で父親を待っていた姪に声をかけ、これから一人の警察官だとして励ました。
弟が何者か殺害され捜索をしても成果を挙げられず、3年経過しても真犯人を捕まえられず。
仕事漬けとなっていた姪がやって来ると、捜査が進まない事について詰められてしまう。
最後は弟を殺害した黒幕と裏で繋がっていて、野放しの“ビッグ4”を排除しようとした。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『ヘッド・ショット』や『シャドー・オブ・ナイト』で知られるティモ・ジャヤントが監督、脚本、製作を務めています。
ティモ・ジャヤント監督のアクションは基本的に痛々しさを全面的に出していて、グロテスクな描写が特徴的です。
そんな本作はいつもながらのNetflixのオリジナル映画となっていて、ティモ・ジャヤント監督のやりたい放題となっています。
今回はタイトルが示すように4人の殺し屋が物語の中心だと思ったら、まさの育てた養父の娘が中心という少しズラした感じになっています。
そのせいで視点が3つになってしまい、アクション映画なのに風呂敷を広げてしまったティモ・ジャヤント監督の悪い面が出てしまっていました。
2時間を超えるような長尺の作品となっていますが、実際の内容は90分ぐらいでできるような内容という印象でした。
本編に入る前まで30分も使っているので、そこら辺は本来ならサラッと描くべきなので、アクション映画としてテンポが非常に悪いと言えます。
アクションについてはティモ・ジャヤント監督の得意分野で、しっかりと忘れないグロテスクな描写もあって楽しいと言える。
ただ、それ以外のテンポがゆっくりなせいでアクションの良さも潰してしまっているのは本当にもったいないと思いました。
せっかくの“ビッグ4”の関係性も余計なところで尺を使ったせいで描写が薄くなり、ラストでの戦いの盛り上がりも今ひとつと言えました。
全体的に抑揚がない感じで激しいアクションとグロテスクさとのギャップがなく、これも本当に残念としか言えないです。
どうやら続編を意識しているようですが、もっとテンポをあげてムダな描写を減らしてアクションを際立てて欲しいと願っています。
コメント