【地獄の門】RE-3846

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洋画

作品データ

公開年月 1980/08/11
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ルチオ・フルチ
脚本 ルチオ・フルチ、ダルダーノ・サケッティ
製作 ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
製作国 イタリア
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

地図にも載っていない小さな町であるダンウィッチである日、トーマス神父が首を吊って自殺を遂げてしまう。
それ以来、町では奇妙な出来事が相次ぐようになり、キリスト教の戒律に反する自殺を神父が行う神への冒涜行為により地獄の門が開かれようとしていた。
その頃、事件を霊視した霊媒師のメリーと新聞記者のピーターは、万聖節の夜までに門を閉じないと悪霊が世界に広がる前に止めようとするのだった。

登場人物&出演者

メリー(演:カトリオーナ・マッコール)

代表作に『ベルサイユのばら』、『キス・オブ・ザ・ブラッド』などがあります。

霊媒師。トリーザや仲間たちと降霊術を使っていたが、遠い街の景色を見るが恐怖のあまり死亡してしまう。

警察に不審死として処理されて埋められるが、息を吹き返してピーターに救い出されていた。
トリーザの家に戻って見たイメージがダンウィッチの街だと分かり、ピーターと向かった。
ダンウィッチに到着してトーマス牧師の墓を探す中で、ジェリーたちと合流して事情を聞く。
最後はトーマス牧師の墓でジェリーが助けられ、外に出て駆け寄るジョンを見て叫んだ。

ピーター・ベル(演:クリストファー・ジョージ)

代表作に『エル・ドラド』、『ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー』などがあります。

新聞記者。トリーザの家で不審死が起きたという不可解な事件を知り、独自に取材する為に嗅ぎ回っていた。

メリーの棺が埋められると生き返った彼女の声を聞き、すぐに救い出してトリーザに会った。
ダンウィッチという街のイメージを見たメリーの話しから、地獄の門が開かれると言われた。
ようやくダンウィッチに到着してジェリーから事情を聞くと、トーマス牧師の墓に向かう。
最後は墓の中に入って遺体を探すが、背後からゾンビ化したサンドラに頭を握り潰され死亡。

ジェリー(演:カルロ・デ・メイヨ)

代表作に『最後の大犯罪』、『墓地裏の家』などがあります。

ダンウィッチの精神科医。精神病を患っているサンドラの治療を行っている。恋人がボブに会っていると知る。

夜遅くまで仕事をしていると恋人の両親から電話が入り、帰っていないと聞いてボブを疑う。
恋人が死んでいる状態で見つかってボブが犯人だと警察に言われ、意気消沈のまま仕事する。
サンドラから電話が入って家に行くと、棺に入ったはずの老婦人の死体があって疑問に思う。
最後はトーマス牧師の墓でゾンビ化した彼を十字架で刺し、生還を果たして外で脱出した。

サンドラ(演:ジャネット・アグレン)

代表作に『さらば夏の日』、『片腕サイボーグ』などがあります。

ダウンウィッチの住人。過去に父親から性的暴行を受けた事で、大人になってトラウマが残っている状態。

飼い猫が何かに怯えて引っ掻かれてケガをして、ジェリーの助けてもらって不可解に感じる。
家で絵を描いていると物音を聞いてジェリーを呼び出し、老婦人の死体を見て銃を持ち出す。
ジョンをジェリーの家まで連れて行くが、背後からゾンビに襲われて頭蓋骨と脳を潰された。
最後はトーマス牧師の墓の中でピーターが殺すが、ジェリーの腹部を刺されて倒れてしまう。

ジョン(演:ルカ・ヴェナンティーニ)

代表作に『地獄の謝肉祭』、『マッドライダー』などがあります。

ジェリーの恋人の弟。姉が死体で見つかると、葬式に両親ともに出席して感情のない涙を流していた。

家で呆然としていると、物音を聞いて窓の外を見ると腐乱した姉の顔を見てビビってしまう。
すぐに両親の元へ行って見た事を話したが、まったく信じてもらえず母親に泣きついていた。
ゾンビ化した姉が出現して両親を引き裂くと、ジェリーに電話をして迎えに来てもらった。
最後はサンドラが殺されて警察に保護され、墓から出てきたメリーに駆け寄るも叫ばれた。

ボブ(演:ジョヴァンニ・ロンバルド・ラディーチェ)

代表作に『地獄の謝肉祭』、『デモンズ3』などがあります。

ダンウィッチの警察官も目をつけるほど問題を起こす青年。なぜかジェリーの恋人が定期的に会っている。

顔面蒼白な状態で廃屋に行くと、エアダッチワイフが勝手に膨らんで喜ぶも何か見て逃げる。
ジェリーの恋人が心配でやって来ると、突然現れたトーマス牧師を見て逃げ出していた。
再び廃屋まで戻っていくが、またもトーマス牧師の首吊り自殺した死体を見て逃げ出した。
最後は他人の車で寝ていると住人の娘と遭遇するも父親がやって来てドリルで殺された。

トリーザ(演:アデレイド・アステ)

代表作に『オーケストラ・リハーサル』、『Pierino medico della SAUB』などがあります。

霊媒師の大御所で有名人。4000年前に書かれた予言書「エノク」の研究者。降霊術を使って透視などもしている。

メリーが遠くの街で不吉なモノを目撃し、死亡してしまうと捜査に来た警察の対応をする。
刑事に薬物使用を疑われるが、超常現象が起きても信じない彼が逃げていると脅迫していた。
ピーターが生き返ったメリーを救い出した事に感謝し、彼女が体感したモノの説明を聞いた。
最後はダンウィッチの街に地獄の門が開かれると判明し、ピーターたちに閉めるように頼む。

ウィリアム・トーマス牧師(演:ファブリッツィオ・ジョヴィーネ)

代表作に『狼の日曜日・狂暴ジャック』、『野獣死すべし』などがあります。

ダンウィッチの教会にいる神父。虚ろな目と青白い顔をしている。地獄の門を開く為に墓地で首吊り自殺を遂げた。

その後、首吊り自殺した状態でボブの前に何度も出現し、彼の生命料を徐々に奪っていく。
ボブが会っていたジェリーの恋人を見つけると、ミミズを押し付けて物理的に殺害した。
次はカップルを見つけて視線だけで女性に血涙を流させ、内蔵を吐き出し男を殺させていた。
最後は墓地に入ったメリーたちを襲うが、ジェリーが持った十字架に刺されて消滅した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はルチオ・フルチ監督のゾンビ映画三部作における2作目となります。
この作品はH・P・ラヴクラフトの『クトゥルフ神話』をモチーフにしています。
ルチオ・フルチ監督のゾンビ映画三部作の2作目となっていて、前作の「サンゲリア」と大きく雰囲気を変えています。
相変わらずのミミズを使ったグロテスクな映像だけじゃなく、終盤には大量のウジ虫を使って不快感を出しています。
いつも眼球への異常な執着を見せるルチオ・フルチ監督の演出だが、序盤ではやたらと視線について強調していました。
ちゃんと要所要所にグロテスクな何かを見せていき、観ている側に意図的な不快感を与えるのはさすがと言えます。
決して食事しながら鑑賞させないようなルチオ・フルチ監督のこだわりが感じられる描写の数々だと思わせてくる。
ただ、本作はストーリーとして所々に脈絡のない唐突なシーンが挟まれ、あくまでルチオ・フルチ監督がインパクトを優先しているだけだという。
やはり、ロメロのゾンビ映画と違ってモンスターとして描いているが、本作では強くオカルト的な要素を取り入れています。
特にクトゥルフ神話による地獄の門など、超常現象を使っているからゾンビが突然出現するような演出にもなっています。
それに物語を進行させる事を優先しているので、登場人物たちの心理描写をほとんど描かないから感情がないように見えてしまう。
これもルチオ・フルチ監督の特徴でもあるが、ちょっとそこら辺があっさりしすぎてリアリティがほぼなかったと言える。
ただ、1作目の「サンゲリア」がロメロの「ゾンビ」のパクリと言われていたと違い、本作にはオリジナリティを感じさせるゾンビ映画でした。

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