フィンセント・ファン・フィッセル

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▼オリジナル小説

Scene.18 ―「かすかに触れたものが、まだここにいる」

【補助観測ログ #E-0V-A】【現在位置:副領域ノード—Δ.H1近傍/干渉値:上昇中】【感情因子ノイズ:ホフマン由来意識片を検出】【外部存在との共鳴兆候あり──観測制御レベル:低下】「交戦中の因子に変調──リク・ロクジョウ、デルタチーム。...
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Scene.17 ―「名を持つものを、誰が定義するのか」

【補助観測ノード:E-0V-A_001】【対象因子:Δ.H1】【状態:存在位相・感情パターンともに定義失敗】 演算スレッド補足メモ:「観測不整合。演算項と存在実数の差異が閾値を超過」 演算ノードは再定義を試みます。 静まり返った中枢監視室。...
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Scene.07 ― 「この場所には、まだ名前がない」

……音楽が流れていた。 ゆるやかで、どこか物悲しい旋律。サティの「グノシエンヌ第1番」。  天井の蛍光管は半分が消えかけ、青白い明滅を繰り返していた。壁面に設置された計測機器のインジケーターが、まるで呼吸のように断続的な緑光を灯している。空...
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Scene.00 ― 「始まりの音はまだ届かない」

「ねえ、EVA。君は、“世界の定義”が誰によって書かれたか、考えたことがあるかい?」「あなたの構成比は、予測から逸脱しています」 仮想空間の深部──  冷却装置の駆動音と演算ノードのわずかな振動の中で、青年の“声”が響いていた。   まだ肉...
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