タウロス

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第三章 Scene.00 -「覇道開幕」

【>Δx9!ap{07§k-…】 瓦礫に埋もれた旧世界の街角に、甲高い鳴動が響き渡った。 腐食した鉄骨と割れたガラス片が散らばり、焦げた油と血の臭気が乾いた風に混じる。その風に紛れて、小さな羽音が耳にまとわりついた。虫か、それとも何か別のも...
クロス・レガシー(完結)

Scene.24 -「名前を拒む者たち」

──風が吹いた。 砕けた骨飾りが、音もなく揺れる。 砂混じりの風が、瓦礫の隙間に落ちた記憶のかけらを撫でていった。風は、焦げた鉄と血のような匂いを運んでいた。その中に、かすかに木の焼けた香りが混じる。骨飾りが燃えた時間の断片。戦いの記憶が、...
クロス・レガシー(完結)

Scene.23 -「観測断片:Δ.H∞.pre」

──かすかに、風が吹いた。 それは、言葉にも名にもならない“気配”と共に。 誰もいないはずの空間に、揺れる気配がひとつ。 微かな金属音が、擦れるように耳の奥を震わせた。──かつて誰かが残した、名もない痕跡のように。 音の残滓のなかに、彼女は...
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Scene.22 -「未来は、まだ終わらない」

【<REFLOG–Δ.H3> : OBSERVATION FINALE】【EVA──「最終観測領域、収束。存在位相の変動……感情因子にて補正中」】──時間が、止まっていた。 無数の糸が、星々のように広がっていた。 それは運命のようでいて、た...
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Scene.21 -「君は、まだ選んでいない」

火花が弾け、床を砕いた拳が空気を裂く。 リク・ロクジョウの動きは、まるで光そのものだった。 かつて“全盛”と謳われた男。だが今、その彼自身すらも超えていた。 放たれる銃弾の精度、義手から繰り出される衝撃、そして《ゼロポイント》を軸にした冷徹...
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Scene.15 -「ゆがんだ正しさが歩いてくる」

【<SPRK-VIS.LOG> : CONNECTION PARTIAL — 実行コード断片/観測同期不安定】──ゴーグル内HUD表示中【視界入力:不明】【音声信号:断片】【記録モード:パッシブ(自動ログ)】【記録断片|#delta-H1】...
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Scene.13 -「風だけが、通りすぎていった」

<REFLOG–Δ.H1> : OBSERVATION INSTABLE … SIGNAL NOISE DETECTED】【EVA──「戦闘領域において未知因子の干渉。映像ログ一部に乱れ発生。記録継続」】 焦げついた空気が、地下の空間に重く...
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Scene.12a -「まぶしすぎて、だれも見えなかった」(前編)

【<REFLOG–Δ.H1> : MULTI-NODE CONFLICT DETECTED】【EVA──「観測対象が複数地点に分岐。交戦予兆を検知。中継ログ転送開始」】 仮想ネットワーク内。 地下の空気は粘つくように湿り、遠くで金属が軋む音...
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Scene.09 -「あたたかい嘘は、ほんとうより冷たかった」

【<REFLOG–Δ.H1> : COMPLIANCE DEFERRED … SYS.LOG SYNC 0.91】【補助記録ログ #Δ.H1]】【観測対象因子:未定義 / 干渉率:0.91 / 分岐タグ:UNRESOLVED 】【エリアコー...
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