【新解釈番町皿屋敷/お菊寺】VD-1012

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作品データ

公開年月 2023/10/04
ジャンル ホラー
原作 『番町皿屋敷』
監督 藤井秀剛、宇越智侯
脚本 藤井秀剛
製作 山口剛
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

数下り参「呪い写る」では振り返り手招きしてから写真を撮ると、世にも恐ろしい写真が撮れ、すべては好奇心から始まっていく。
数下り弐「通報者不明の110番」では警察の回線に不思議な電話がかかり、相手はマンション名と部屋番号しか言わず、事件性を感じた女性オペレーターが現場へ警察を向かわせる。
数下り壱「犬屋敷の怪奇」では幸せな家族の姉が長年収監された刑務所から釈放され、家を訪れた警察官が何者かに殺害され、唯一の目撃者がペットだけだった。

登場人物&出演者

数下り 参 「呪い写る」

関谷英一(演:越智貴広)

代表作に『映画版 ふたりエッチ』シリーズ、『超擬態人間』などがあります。

高校時代からの親友である小川と運転免許の合宿に来た。女の子にモテたい。

遠い田舎まで来ている事に不満を持つ小川に対し、余裕で取れると話して安心させていた。
手招きをして写真を撮り、小川が急激に体調が悪化して辞退した事を知らず一人残った。
小川が亡くなったと知って兄の元へ行くと、呪われていた事を知って自分もそうだと気づく。
最後はカウントダウンの手招きをしてしまい、兄の警告とともに地獄へ落とされる事になる。

小川光成(演:納本歩)

代表作に『狂覗』、『猿ノ王国』などがあります。

高校時代からの親友である関谷と運転免許の合宿に来た。女の子に持てると言われている。

子供の頃から霊体験をしていて、兄が霊能者という事でそれに関する話しを良く知っている。
悪ふざけで関谷に写真を撮る前に手招きをすると、幽霊がやって来ると冗談で話していた。
実際に写真を撮る前に手招きをして、急激に体調が悪化して血を吐いてそのまま辞退した。
最後は映り込んだ何かによって苦しめられ、地獄へ落とされ、関谷の前に登場していた。

立花教官(演:分部和真)

代表作に『猿ノ王国』などがあります。

関谷と小川が運転免許の合宿へやって来た自動車学校の教官。

特に問題なく関谷と小川たちの指導をして、順調に運転免許を取る為に進めていた。
小川が急激な体調の悪化で辞退し、忘れ物となったスマホを見つけて関谷に声をかけた。
最後は卒業する関谷と写真を撮ると、小川が亡くなった事を伝えてスマホを預けていた。

小川光章(演:町田学)

本作が長編映画デビュー作となります。

光成の兄。一家揃って霊的現象を経験していて、自身も霊能者でもある。

弟が合宿先から体調悪化した状態で帰ってきて、何日も苦しんでいた事を知っている。
スマホと挨拶に来た関谷を出迎えるが、まだ現実と受け止めておらず悲しみを見せていない。
弟が写真を撮る前に手招きをした事を知って、関谷に事実を話して呪いだと告げていた。
最後は電話から関谷も呪われていると警告するが、時すでに遅しで彼が死ぬ音を聞いていた。

数下り 弐 「通報者不明の110番」

新開真里(演:松山豊子)

本作が長編映画デビュー作となります。

婦人警官。警察署で緊急回線のオペレーターを務めている。大島と不倫している。

いつものように緊急回線を受けていると、事件性を感じた通報に機動隊を向かわせていた。
当初は間違いで怒られると大島に言われるが、次第に体調が悪化して仕事もマトモにできず。
通報者がすでに亡くなっている事で大島に疑われ、実際にマンションへ確認に行っていた。
最後は大島の自宅で妻に呪われて自殺し、自身もエレベーターへ逃げるも襲われてしまう。

大島祐人(演:田中大貴)

代表作に『狂覗』、『超擬態人間』などがあります。

警察官。新開の先輩で既婚者。裏で新開と不倫関係をしているが、当然のように同僚たちには黙っていた。

新開から妙な通報があったと聞いて、先輩として3種類あると話すも最後だけは説明せず。
話しの途中で電話をもらうと、血相を変えて新開に何も言わずその場を出て行ってしまう。
実は新開が受けた自殺者の通報は妻であり、それを彼女が知っている事から殺人を疑った。
最後は妻に取り憑かれてしまい、自宅へやって来た新開の前で首吊り自殺を遂げてしまう。

数下り 壱 「犬屋敷の怪奇」

パルマ(演:川野雄一)

本作が長編映画デビュー作となります。

元川家で飼われている犬。河原などで魚を獲ったり、飼い主の言う事をちゃんと聞く。

その正体は人間の男性であり、丸裸にされて首輪をつけた状態で犬のように振る舞っている。
特に美沙へ懐いていて、他の犬と違って唯一地下室ではなく家の中で飼われている状態。
警察官を襲った利奈の事を美沙に報告するが、そのせいで調教できていないと言われていた。
最後は信子から調教するべきだと言われ、抵抗できないまま利奈に去勢されてしまう。

元川利奈(演:坂井貴子)

代表作に『狂覗』、『超擬態人間』などがあります。

元川家の次女。姉が数年ぶりに刑務所から出所されて、娘の美沙とともに出迎えた。

姉が刑務所から出所すると、肩を貸しながら家にたどり着いて愛犬のパルマを紹介した。
若い警察官が行方不明となった国会議員について聞かれ、背後から襲って地下室に放り込む。
目撃していたパルマに黙るよう言われるが、美沙に報告された事で地下室で連れて行った。
最後は信子に調教が足りないと怒られてしまい、喜んでパルマの去勢をしようとした。

元川信子(演:森直子)

代表作に『生地獄』などがあります。

元川家の長女。数年ぶりに刑務所から出所した。点滴を打つほど体が弱っている。

妹や姪に抱えられた状態で家に帰ってくると、出迎えたパルマを見て満面の笑顔を見せた。
警察官が来た事をパルマによって知らされ、妹と姪が地下室に行くも体が弱く見ていただけ。
地下室へやって来ると、妹たちの調教が甘い事にブチ切れて、その場を支配する態度になる。
最後は犬になる事を拒否した国会議員にブチ切れて、ピーラーで顔面の皮膚を削いでいた。

元川美沙(演:荒川真衣)

代表作に『見上げた空とマスク』、『猿ノ王国』などがあります。

利奈の娘。伯母が数年ぶりに刑務所から出所する事を楽しみにしている。

伯母が帰ってくる事を喜んでいて、韓国旅行に行きたかった母親を河原で遊ぶ事を説得した。
母親がハンマーを使ったとパルマに報告されると、勝手にしゃべった事で急にブチ切れた。
地下室で警察官の蹴りを食らっても平然として、伯母や母親の指示に従って笑顔で見ていた。
最後は伯母が去勢すると発言して、その様子をスマホでしっかりと動画で喜んで撮影した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は江戸番町が舞台となる『番町皿屋敷』の怪談を現代風にアレンジした作品となります。
この作品はオムニバス形式の3話で構成され、1と3話を藤井秀剛、2話を宇越智侯がそれぞれ監督を務めています。
皿を数える怪談をモチーフだと思ったら、単純にカウントダウンするだけで完全なるオリジナルの内容になっていました。
まず1話目が写真を撮る前に手招きしたら呪われるという話しだが、あまりにも理不尽すぎてファンタジーとしか言えません。
それぞれの話しが30分程度の短編になっているから仕方ないが、いくらなんでも無理のある設定だと感じました。
写真を撮る前の手招きだけでカウントダウンされて、そのまま地獄に落ちる説明というのが一切ありませんでした。
とにかく、それをやってしまったら終わりという表現をしたかっただろうけど、過程ではなく結果しか見せないから納得できる部分が少なかった。
2話目の自殺者が通報する話しについては、それっぽい説明があって、1話目よりは状況として納得できる部分がありました。
ただ、これも短編ゆえに全体的に雑な展開となっていて、結局は映像だけで怖がらせるしかなかったのは残念でした。
3話目は完全なるファンタジーとなってしまい、犬だと思ったら人間の男で狂気じみた女性たちに飼われているだけというぶっ飛んだ内容。
確かにインパクトが強烈であるけど、あれだけの人数の女性だけで制御できると思えず、犬になっている男の説明がない。
似た映画では『ムカデ人間』があるが、こちらは抵抗できないように手と足の腱を切られているから動きに制限がある。
しかし、こちらは多少のアザがあるだけで五体満足であり、抵抗しようと思えば簡単にできるはずだと感じたのでギャグの領域でした。
メジャーな作品と違ったインディーズだからできる設定や世界観だが、もう少しぶっ飛んでもいいと感じてしまい物足りなさがあったと思いました。

コメント

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