【悪魔のビンゴカード】VD-784

スポンサーリンク
あ行

作品データ

公開年月 2021/09/24
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 ジジ・ソール・ゲレロ
脚本 ジジ・ソール・ゲレロ、シェイン・マッケンジー、ほか
製作 イアン・ウォーターマイアー、ジェイソン・ブラム、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

アメリカの田舎町オーク・スプリングスでは再開発が進んでいく中、町の住民の多くが去っていく中で老女のルピタは未だに残っていた。
そんなある日、ルピタは町に新しくできたビンゴホールを訪れ、仲間たちと集まる事で日々の楽しみを見出していた。
しかし、ビンゴホールの支配人がミスター・ビッグという怪しい男に変わると、高額な賞金に当選した住民が次々と不可思議な死を遂げていくのだった。

登場人物&出演者

ルピタ(演:アドリアナ・バラーサ)

代表作に『バベル』、『マイティ・ソー』などがあります。

主人公。オークスプリングスを守ってきたカリスマ。仲間たちと変わっていく街を断固拒否して現実逃避する。

ヨランダを助けるビンゴ大会を開いていくが、貧乏生活に限界を感じる仲間から意見される。
ミスター・ビッグの金で勝ち組になれると言われるが、その正体にいち早く気づいて警戒。
クラレンスの死を知ってビンゴホールに乱入し、放心状態の仲間を見て助けようとしてた。
最後は誘惑をはね返したケイレブの活躍でミスター・ビッグが倒れ、仲間たちと和解をした。

ドロレス(演:L・スコット・コードウェル)

代表作に『逃亡者』、『必殺処刑コップ』などがあります。

オークスプリングスで古くから住んでいてルピタと無二の親友。息子が病気で亡くなって義理の娘と孫を家に迎える。

ラケルとは犬猿の仲で買い物依存症となっている彼女に文句を言って、一切認めようとせず。
ミスター・ビッグの金でラケルがケイレブを捨てると、戦いたいルピタの言葉を拒否した。
勝ち組になりたい欲望をミスター・ビッグにつけ込まれ、ビンゴホールで放心状態となる。
最後はビンゴホールに乱入したルピタの暴走で目を覚まし、街を離れないと強く誓っていた。

ヨランダ(演:バーティラ・ダマス)

代表作に『絶叫屋敷へいらっしゃい!』、『熱い夜に抱かれて』などがあります。

美容師。街の経済が悪化して大家から家賃が値上げするが、ルピタたちの助力で辛うじて店を保っている。

ルピタが美容室に来て髪を整えていくが、金をカンパしてもらっている事に気後れしている。
ビンゴ大会でみんなから家賃を払う金が集められ、その気持ちを汲んで受け取っていた。
街を守りたいルピタの押し付けよりも、ミスター・ビッグのチラシに欲を囚われてしまう。
最後はビンゴホールに乱入したルピタの暴走で目を覚まし、燃える店をみんなと見ていた。

モリス(演:クレイトン・ランディ)

代表作に『ザ・エンフォーサー/暗黒街のレクイエム』、『CUBE NEXT/キューブ・ネクスト』などがあります。

修理工。普段はクラレンスの整備工場で一緒に仕事をしている。修理するより壊す方が多いと言われている。

ヨランダの美容室で壊れたイスの修理をしていたが、結局は電気が落ちてしまう事になる。
実はヨランダに対して片思いをしていて、ビンゴ大会でも彼女にしっかりとカンパしていた。
クラレンスがビンゴホールで10万ドルを当てると、それに嫉妬して正気を失ってしまう。
最後はビンゴホールに乱入したルピタの暴走で目を覚まし、クラレンスの死を知って悲しむ。

クラレンス(演:グローヴァー・コールソン)

代表作に『プライド/栄光への絆』、『イエロー・ハンカチーフ』などがあります。

整備士。ルピタたちと仲間の老人。父親からもらった古い車を大切し、何年にも渡って整備をしている。

ルピタの言葉で街に残っていて、いつ車の修理が終わるのかと聞かれても適当に流していた。
街を守りたいルピタの意見に賛同していたが、現状の貧乏な生活に対しても不満を持つ。
ミスター・ビッグのビンゴホールで10万ドルが当たり、勝ち組となって工場で飲んでいた。
最後はすべてが幻でオイルを飲んでいて、車のエンジンに手を出して血だらけになって死亡。

エリック(演:ジョナサン・メディナ)

代表作に『グリム・アベンジャーズ』、『ザ・ランドロマット/パナマ文書流出』などがあります。

ルピタの甥。過去にドラッグに溺れた経験を持ち、なんとか克服して同じく悩んでいる人たちのセラピーをしている。

ちょうどセラピーが終わった時にルピタがやって来ると、信じてくれている事に感謝する。
グレるケイレブと話しを通じて、未だにドラッグへの欲望を断ち切れない気持ちだと語る。
ルピタからビンゴホールに乗り込むと連絡を受け、裏口でケイレブを見つけて追いかけた。
最後はミスター・ビッグに欲を付け込まれ、ドラッグを打って倒れ、トドメを刺され死亡。

ケイレブ(演:ジョシュア・ケイレブ・ジョンソン)

代表作に『Ray Meets Helen』などがあります。

ドロレスの孫でラケルの一人息子。父親が病気で死んだ事で祖母の家に母親と一緒に暮らしていた。

母親の買い物依存症でロクに生活費がなく、反抗期と相まってグレて盗みで捕まっている。
エリックと会話していると、彼が未だにドラッグの誘惑に負けそうになる話しを聞いていた。
ミスター・ビッグの金で母親が出てしまい、店から盗もうとしてエリックに遭遇していた。
最後はミスター・ビッグの誘惑を拒否してルピタを助け、金を燃やし悪魔の企みを阻止した。

ラケル(演:ケリー・マーター)

代表作に『トールガール』、『ラブバード』などがあります。

ケイレブの母親でドロレスの義理の娘。夫が病気で亡くなって仕方なくドロレスと同居しているような状態。

極度の買い物依存で高い服を買っていき、そのせいでケイレブの面倒を見られずにグレる。
ドロレスから厳しい言葉をかけられても逆ギレし、ケイレブを選んだ事に後悔をしていた。
ミスター・ビッグのビンゴホールで1万ドルが当たると、ケイレブを捨てて買い物を楽しむ。
最後は欲望のままに埋もれてしまい、生贄として自分で自分の皮膚を剥がして死亡した。

ミスター・ビッグ(演:リチャード・ブレイク)

近年の出演作に『トレマーズ/地獄島』、『リズム・セクション』などがあります。

オークスプリングスにわずか一夜でオープンしたビンゴホールのオーナー。特定の住民にチラシを配っていた。

集められた負け組の住民たちに勝ち組になるチャンスを与え、その為の欲を引き出していく。
対象者の手にドルマークのスタンプをして、大金を与えながら欲とともに生贄として捧げる。
唯一、暗示にかからないルピタを警戒し、侵入したエリックの欲を使ってあっさり殺害した。
最後は欲を振り払ったケイレブに銃撃され、金を燃やされた事によって完全に死亡していた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は「Welcome to the blumhouse」シリーズにおける第5作目となります。
この作品は「ファンタスチックフェスト」でもプレミア上映されており、日本ではアマゾンプライムビデオで独占配信されています。
ブラムハウスが手がけるホラー映画は尖った内容が多く、王道とは少し違った趣向の作品がほとんどとなります。
そうなりますと、本作についても王道とは少し外れた内容だと期待してしまいました。
しかし、主人公が発展しようとする街の動きを拒否する老害で、そのせいで仲間たちはみんな貧乏で苦しい生活にしてしまっている。
自分が正義で街を守る事に生き甲斐を持っているが、どう見ても単なる老害にしか見えない時点で共感を与えるにはハードルが高くなる。
そこから街が変わっていく中で頑固に考え方を変えず、出ていこうとする人間を必死に引き留めようとする意見の押し付けを見せられる事になる。
どんな映画であっても、主人公に共感できるようなキャラクターの設定にするが、なぜかここでブラムハウスの尖った部分を出してしまいました。
これは明らかに失敗であり、老害に対して共感する人間は圧倒的に少ないから、本作の評価は当然のように良くないです。
それで老害以上の悪を出さないといけなくなったが、そこで頼りにしたのが悪魔で、住民たちの欲に付け込んで生贄にしていく形になる。
それでなぜか主人公だけが悪魔の暗示にかからず、他の住民は欲のままに動いてしまうご都合主義も少しやり過ぎだったと思います。
結局、主人公の独りよがりと悪魔の欲につけ込む対決になってしまい、どちらも悪にしか見えないからラストの強引なハッピーエンドに違和感しかなかった。
出発点から間違った設定になっていて、ここから良作に引き上げるにはあまりにもハードルが高くなりすぎたと思います。
だったら素直に老害のようなキャラクターではなく、変わりゆく街に哀愁を持ちながら、悪魔に乗っ取られようとして主人公たちが戦う構図でも良かったと思います。
ブラムハウスというブランドで勝手にハードルが上がってしまい、結局は共感できない老害主人公、面白くないストーリーのせいで残念としか思えなかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました