作品データ
公開年月 | 2020/08/18 |
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ジャンル | SF/コメディ |
原作 | なし |
監督 | ミッチ・ティームリー |
脚本 | ミッチ・ティームリー |
製作 | ミッチ・ティームリー、エイミー・マエルスキー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
日本で発見された謎の古代生物ノットジラの卵が空輸中に落下し、アメリカの核物理学者ブロウハート博士の手に渡る。
生まれたばかりのノットジラは身体も小さい生物だったが、誤ってブロウハート博士が実験中にアルコールを摂取させて巨大化させてしまう。
街を破壊し始めたノットジラに対し、ブロウハート博士はメガブラスターの使用を決意する中で日本から卵を追ってきた古生物学者のホンダ・イチヒロは救う為に奔走するのだった。
登場人物&出演者

代表作に『American Translation』などがあります。
古生物学者。怪獣を保護する活動をしている。ノットジラの母親を助けられず、卵だけを持ち帰ろうとした。
誤って卵を落としてブロウハート博士たちと出会い、ノットジラが逃げ出した事を知った。
保護する為に動いていたが、排除しようとしたブロウハート博士と対立して別の策を考えた。
縮小化するビールのレシピを開発し、醸造職人と一晩で作り上げ、ノットジラを小さくした。
最後はブロウハートを倒し、国防総省から怪獣保護計画の責任者として迎えられる事になる。

代表作に『クリスマス・メロディ』、『The Ghost Beyond』などがあります。
スナギ地下研究所に所属する核物理学者。ブロウハート博士から秘書のような扱いを受けて不満を持つ。
3年もブロウハート博士の下で我慢するが、ヒロとの出会いにより女性として目覚めていく。
ノットジラに捕まって母親だと名乗って人を傷つけないように言って、解放してもらった。
パールの取材でブロウハート博士が偽物と知って、他の研究員を説得して仲間に引き入れた。
最後は縮小化するビールでノットジラが小さくなり、研究所の新しい所長に就任を果たした。

代表作に『Children of the Way』、『White Noise』などがあります。
ダイナーで働いているウェイトレス。その正体はジャーナリストでブロウハート博士たちの話しを聞いていた。
ノットジラの話しを聞くと、電話で似たような巨大生物を見たという客を彼らに紹介した。
川に逃げたノットジラを探すヒロたちに見つからないように探知機の中に入って様子を窺う。
独自に取材していると、ブロウハート博士がすでに死んで別人がなりすましていると知る。
最後はメガブラスターでノットジラを倒せず、ビールで小さくなってみんなで喜んでいた。

代表作に『Miles Ahead』、『Who Is Amos Otis?』などがあります。
国防総省の南西オハイオ支部冷房設備責任者。軍人たちが多忙で電話に出て、ブロウハート博士に応対した。
なぜか実際の軍隊を駆り出すような事になって、映画監督志望の甥を呼んで撮影させていた。
街に向かっているノットジラを止めるべく軍を指揮して、攻撃させるもあっさりと全滅する。
ブロウハート博士たちが作ったメガブラスターのお膳立てをして、再攻撃を仕掛けるも失敗。
最後は本物の大将が現場にやって来ると、立場がなくなって気づいたらいなくなっていた。

本作が長編映画デビュー作となります。
スナギ地下研究所に所属する核物理学者。フランス人で胡散臭いしゃべり方で男だという事を常に強調している。
ブロウハート博士を崇拝していて、彼の口から出るジョークに対しても人一倍笑っていた。
黒人の博士を白人だと主張するブロウハート博士の言葉に賛同し、改めて男だと主張した。
ブロウハート博士が偽物だと判明するが、メガブラスターの燃料棒を一つだけ稼働させた。
最後は正体を明かしてブロウハート博士と小さくなるビールで縮小化し、二人で仲良くする。

代表作に『ウォッチング・ユー』、『Degrees of Fear』などがあります。
スナギ地下研究所の有名な核物理学者で所長。自分が大好きで常に褒められている妄想を膨らませている。
毎度のように言い間違いをしながらもミスを認めず、シャーリーを秘書のようにこき使う。
ノットジラの卵を孵化させるもアルコールを与え、巨大化させて逃げられる失態をしていた。
責任を持って排除すると宣言し、国防総省に連絡をして軍隊まで出動させるも効果がなく。
最後は正体がバレてノットジラすら倒させず、縮小化ビールを浴びてブテーと仲良くなる。
感想
[個人的な評価]
本作はコンマビジョンが配給した作品となっています。
この作品は全米各地の映画祭にて7つの映画賞を受賞し、構想期間10年を経て作られました。
日本の技術である特撮を意識した怪獣映画であるが、中身は『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』のようなシュールなコメディとなっています。
バカ映画を前提にして作っているので、何をしても許されるというフィルターを意図的に作り出しているところに特徴があります。
上記で例に挙げた『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の場合、ずっとシリアスながらバカな事をやってシュールさを引き立たています。
本作はコミカルな雰囲気で進むのでライトな印象を受けるが、次々と繰り出すギャグのようなモノは全部滑っていました。
当然ながら個人的に笑うところは何一つなく、まったく面白いと感じなかったが、それもまた作る側の狙いかもしれません。
特撮に対する敬意を払っているようで、昔ながらの海外映画がイメージする変な日本を敢えて作っていると感じました。
肝心の怪獣であるノットジラはゴジラというより、ミニラに近い感じで怖さよりも愛嬌を取っていました。
なので、物語全体として危険な怪獣のイメージよりも、それを抹殺しようとする人間側の怖さを描いている感じでした。
バカ映画に対してツッコミを入れるのは野暮であるけど、せめて主人公が日本人の設定ならば日本人を使って欲しかったです。
まあ、アメリカ人から見たら日本人も中国人も韓国人も似たようなモノだが、我々から見るとすぐに違うと分かってしまうのです。
本作はコンマビジョンから配給されている作品ですが、多分、アメリカより日本の方が鑑賞されていると思います。
サメ映画と同様に海外で作られたモノが日本でヒットするパターンであるが、本作は今ひとつパンチが足りない部分がありました。
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