【もっと猟奇的な彼女】RE-2679

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作品データ

公開年月 2017/02/18
ジャンル ラブロマンス/コメディ
原作 なし
監督 チェ・グンシク
脚本 シン・チョル
製作 シン・チョル
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

最悪の出会いから恋人へ発展した“元祖彼女”との別れは呆気なくキョヌを襲った。
そんな失恋の傷も癒えない彼の前に突然、幼い頃に音信不通となった“初恋の彼女”が現れる。
天使のような微笑みとは裏腹に、元カノ以上に破天荒な性格に翻弄されるキョヌは懐かしい感覚が蘇っていく。
すっかりと舞い上がったキョヌは彼女を運命の相手だと信じ結婚を決意するが、そこには大きな落とし穴があるのだった。

登場人物&出演者

キョヌ(演:チャ・テヒョン)

代表作に『猟奇的な彼女』、『大好きだから』などがあります。

主人公。運命的な出会いをした以前の彼女は出家し、それ以来無気力な日々を送っていた。

電車でうたた寝している時に財布を擦られるが、幼馴染みの彼女に知らぬ間に助けられた。
彼女との再会で昔の約束である「結婚」を言われ、就職した会社で犬扱いされても頑張る。
犬に選ばれた事実を彼女に知られたくないばかりに黙っていて、それがバレて別れる事に。
最後は彼女の大切さをなぜか思い出して、中国にある故郷まで会いに行って仲直りした。

彼女/シンシン(演:ビクトリア)

代表作に『親友の結婚式』、『Fan zhuan ren sheng』などがあります。

ヒロイン。中国生まれ。小さい頃に両親を亡くし、韓国の親戚の家に来てキョヌと出会う。

クラスメイトに因縁を付けられ、その時にキョヌと「触るな」のプレートで火傷をしている。
公演の為に中国からやって来ると、韓国の案内と称した旅行で彼との結婚を宣言した。
キョヌが就職するも犬みたいな扱いになり、告白される事を待てずにぶち壊してしまう。
最後はキョヌと離れて故郷にいたが、やって来た彼を温かく出迎えて仲直りした。

ユウコ(演:藤井美菜)

代表作に『武士の家計簿』、『MONSTERZ/モンスターズ』などがあります。

MTJテレコムの社員。日本の名門大出身。新人研修を取り仕切り、男性の誘いを一切断る。

実際は上司にこき使われていて、キョヌたちが犬に選ばれた事を知りながらも黙っていた。
上司に怒られた時にキョヌの思わぬ言葉に心を動かされ、それ以来、彼に好意を持っている。
専務の専属運転手となったキョヌに同情しながらも結局は何もできずに見守るだけ。
最後は彼女がキョヌの為に言葉を荒げた事をカッコいいと言い残し、去る彼を見送った。

ヨンソプ(演:ペ・ソンウ)

代表作に『マルティニークからの祈り』、『私を忘れないで』などがあります。

MTJテレコムのオックスフォード部門所属の新人。キョヌとは同い年で唯一の同僚で友人。

高嶺の花であるユウコを落とそうと出勤初日に意気込むが、結局はできずに独り身のまま。
中国での出張でもユウコをナイトクラブに誘うが、一緒にいたキョヌの方が仲良くなる。
犬に選ばれた事を知って愚痴をこぼし、馬羅島にある基地局の建設現場に異動させられた。
最後は犬扱いした会社を訴えていたが、キョヌの裏切りにガッカリするも彼女に励まされた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2017』にて上映された作品です。
ご存じの通り、大ヒットした『猟奇的な彼女』の続編にあたる作品となります。
『猟奇的な彼女』は韓国で最もヒットしたラブロマンス映画で、日本でも同様に大ヒットした作品でした。
アメリカやインドで映画化され、日本ではテレビドラマ化するほどの人気ぶりでした。
それから15年が経過しての正統な続編となった本作ですが、主人公であるキョヌは引き続きチャ・テヒョンが演じています。
前作では大学生だったが、本作では明確な年代設定はしていないが、チャ・テヒョン自身より少し若い設定だと思われます。
まず、冒頭であれだけドタバタのロマンスを繰り広げた彼女とあっさり別れるダイジェストが流れてしまいます。
もうこの時点では続編というよりは、新たなスタートとしてのリセットを意味しています。
当然のようにキョヌは意気消沈するのだが、今回はなぜか幼馴染みという設定を活かして彼女の方から積極的にアプローチする。
結果として早い展開で結婚するのだが、どうしても前作を引きずった続編なのでそれと比べて明らかに内容が変わっている。
前作の良かった点として、何かと暴力的な彼女に振り回させながら愛を育んでいくキョヌの気持ちが素直に伝わっていました。
そこで重要だったのは彼女の気持ちが曖昧な感じで、なんとか振り向かせようとするキョヌの懸命な行動が良かった。
しかし、本作は最初から結婚を誓った幼馴染みが登場して、淡々と恋愛模様が展開していく中で「違うな」と思わせる構成でした。
相変わらずキョヌは頼りないけど、それ以上に彼女が完璧で彼の事を一番に理解しているので、前作とは別物になっている。
それに本作の彼女は「猟奇的」ではなく、気が強く愛情表現が豊かな中国女性をそのまま出しているだけで全然意味が違っている。
このように本作は続編にする必要性がなく、逆にそれをやってしまったせいで作品としての価値を貶めてしまっている。
本作が独立した別の作品として考えるなら悪くないだけに、続編という冠をつけたばかりに評価自体を落としたのは非常に残念だったと思います。
ビクトリアは美しいし、藤井美菜も負けておらず、両者に好意を与えたキョヌのハーレム状態は羨ましい限りでした。
同僚だったヨンソプはいいキャラだったのに、彼の後日談がないのはなんだか可哀想でした。
本作は『猟奇的な彼女』の続編と考えなければ悪くない作品だが、それを前提に宣伝しているせいで本来の評価より一段落ちの結果となりました。

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