【パニッシャー】MY-36

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アクション

作品データ

公開年月 2004/04/12
ジャンル アクション
原作 ジェリー・コンウェイ、ロス・アンドル、ジョン・ロミタ 『スパイダーマン』
監督 ジョナサン・ヘンズリー
脚本 ジョナサン・ヘンズリー、マイケル・フランス
製作 アヴィ・アラッド、ゲイル・アン・ハード
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

暗黒街に君臨する資産家のハワード・セイントは溺愛する次男のボビーがFBIの武器取引のおとり捜査で殺害される。
その報復としてFBI潜入捜査官だったフランク・キャッスルとその家族を殺害するが、運良くフランクだけが生き残ってしまう。
数ヶ月が経過しても裁かれないセイントたちに法律の限界を悟り、自ら“パニッシャー”となって復讐を開始するのだった。

登場人物&出演者

フランク・キャッスル/パニッシャー(演:トーマス・ジェーン)

近年の出演作に『ダークカントリー/闇に続くハネムーン』、『ミュータント・クロニクルズ』などがあります。

主人公。元デルタフォースのFBI捜査官。武器取引のおとり捜査としてハワード・セイントの次男が殺害される。

報復に妻子や親族などが皆殺しにされ、重傷を負うも命が助かって復讐の為に立ち上がる。
ボロアパートを借りて武器と情報をかき集め、生きているとハワードに見せつけ追い込む。
ハワードにクエンティンとリディアを殺させ、武装して店に向かって部下を次々と殺害。
最後はハワードに策略を説明して爆死させ、ボロアパートの住民たちに金を残した去った。

マリア・キャッスル(演:サマンサ・マシス)

代表作に『ネスト』、『スティーヴン・キング/8つの悪夢(ナイトメア)』などがあります。

フランクの妻。仕事の都合で家を長く空ける事の多いフランクを支えている。常にフランクの安否を心配する。

家の整理整頓をしていた時におとり捜査が終わった夫が帰ってくると、笑顔で出迎えた。
南の島で家族や親族でパーティを楽しんでいて、息子と不思議な生き物を観察していた。
クエンティンたちの襲撃を受け、すぐに状況を把握して息子と隠れてチャンスを見ていた。
最後は車で逃げようと車を走らせるが、クエンティンたちから逃げられず息子と殺された。

ジョアン(演:レベッカ・ローミン=ステイモス)

近年の出演作に『X-MEN:ファイナルデシジョン』、『男と女の大人可愛い恋愛法則』などがあります。

ボロアパートに住んでいる一人。近くのダイナーで働いている。元恋人と思われる男に付きまとわれる。

アパートで昔の男が暴れ回っていると、フランクが助けてくれた事で彼に感謝を持った。
仲良くなろうとみんなで食事会を開くも、交流を拒否したフランクにデザートを断れる。
ハワードに復讐しようとしたフランクを止めるが、聞く耳を持たない彼の為に涙を流す。
最後はケガしたデイヴやバンポと帰ると、フランクが置いてくれた大金を見て驚いていた。

デイヴ(演:ベン・フォスター)

近年の出演作に『メッセンジャー』、『パンドラム』などがあります。

ボロアパートに住んでいる一人。ネットゲームで暴言を吐いている。顔中にピアスを開けている。

引っ越してきたフランクが車を改造し、エンジン音を聞いて笑みを見せながら褒めていた。
食事会では悲惨な過去について話したが、ザ・ロシアンの襲撃では黙って様子を見ていた。
フランクの居場所がバレてクエンティンたちが来ると、ピアスを千切られる拷問でも話さず。
最後は病院で手当てしてもらい、ジョアンとバンボと帰ると、フランクが置いた大金を見た。

パンボ(演:ジョン・ピネット)

代表作に『レックス・ケリー/向こうみずで行こう!』、『サイモン・セズ』などがあります。

ボロアパートに住んでいる一人。大きな体を持っている。料理が好きで常に何かを食べている。

引っ越してきたフランクに興味を持っていて、車を改造しているところをデイヴと見ていた。
ジョアンに昔の男が訪れると、デイヴとともに注意するも強い言葉を言われ家の中へ逃げた。
フランクの居場所がバレてクエンティンたちがやって来るが、ビビってずっと沈黙していた。
最後はケガしたデイヴとジョアンたちと帰ると、フランクが置いた大金を見て驚いていた。

フランク・キャッスル・シニア(演:ロイ・シャイダー)

晩年の出演作に『タンネンベルク1939/独ソ侵略戦争』、『ドラキュラⅢ/鮮血の十字架』などがあります。

フランクの父親。FBI捜査官として仕事を終えたフランクたちと南の島でパーティをしていた。

束の間の平和な時間を過ごしていたフランクの肩を叩き、コレクションしている銃を見せた。
クエンティンたちの襲撃で妻が最初に殺され、取り乱す事なく息子にショットガンを渡す。
銃撃戦の中でショットガンを手に応戦していたが、背後から撃たれてそのまま倒れてしまう。
最後は苦戦していた息子を助ける為にナイフで殺害するが、一緒に倒れ込んで死亡した。

ミッキー・デュカ(演:エディ・ジェイミソン)

代表作に『オーシャンズ11』シリーズ、『インフォーマント!』などがあります。

ハワードの組織に属している部下。父親がハワードの為に命を捧げた事から無能ながら特別扱いを受けている。

普段は自家栽培のマリファナを売って、出来の悪い偽造パスポートをハイチ人に売っている。
なぜか武器取引に手を出して、仲が良かったボビーがロシア人に殺されて逮捕されていた。
ボビーの死に対する責任を負う事なく、パニッシャーに捕まってハワードたちの動きを話す。
最後はパニッシャーの指示でハワードが妻やクエンティンを殺させる仕掛けを施す事になる。

リヴィア・セイント(演:ローラ・ハリング)

代表作に『ヘルブレイン/血塗られた頭脳』、『コレラの時代の愛』などがあります。

ハワードの妻。何不自由ない生活を送っていて、夫が犯罪に加担しても咎めるどころか認めている。

次男が武器取引で殺されてしまうと、クエンティンから聞いた瞬間に脱力して腰を抜かす。
夫にフランクの家族へ報復を進言し、それが達成されると満足してお礼に熱い一夜を過ごす。
毎日決まったスケジュールで動き、ミッキーの説明でパニッシャーに利用されてしまう。
最後はクエンティンとの不倫を疑われてしまい、線路に落とされて列車に轢かれて死亡した。

ボビー/ジョン・セイント(演:ジェームズ・カルピネロ)

代表作に『Mr. Life』、『グレート・レイド/史上最大の作戦』などがあります。

ハワードとリヴィアの長男。ボビーとは双子の兄。弟がミッキーと武器取引をしている事は知らなかった。

父親の影響で他者に対して威圧的な態度を取り、金持ちという事で常に女を侍らかせている。
母親からフランクへの報復を頼まれ、クエンティンとともに襲撃してトドメを刺していた。
パニッシャーにより母親とクエンティンを父親が殺し、ちゃんと説明を受けず戸惑っていた。
最後はパニッシャーに紐で繋いだ対人地雷を持たされ、限界に達して悲鳴とともに爆死した。

クエンティン・グラス(演:ウィル・パットン)

代表作に『アルマゲドン』、『THE 4TH KIND/フォース・カインド』などがあります。

セイントの組織において会計係で弁護士。セイントとは20年以上の付き合いで最も信頼されている。

ボビーが殺された事でリヴィアから報復の指示を受け、ジョンとともにフランク一家を殺害。
取引の金を失いフランクの生存を知り、ボロアパートでデイヴを拷問して居場所を聞く。
パニッシャーに私生活が暴かれ、同性愛者を利用され、リヴィアとの不倫を仕掛けられる。
最後は勘違いしたハワードが自宅に来ると、弁明を一切聞いてもらえず一方的に殺された。

ハワード・セイント(演:ジョン・トラボルタ)

近年の出演作に『サブウェイ123/激突』、『オールド・ドッグ』などがあります。

悪役。実業家で闇の取引をする男。妻や息子たちを溺愛して、誰よりも嫉妬深い性格を持っている。

次男がフランクたちによって殺害され、妻の指示を受けて部下たちに報復の虐殺をさせた。
フランクが生きている事を知り、金を奪われた事でブチ切れて多額の大金で殺し屋を雇う。
パニッシャーの策略で片腕のクエンティンを殺害し、愛する妻まで自分の手で殺してしまう。
最後は店をパニッシャーに襲撃され、すべて策略だったと知って、絶望の中で爆死を遂げた。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作はアメコミのダークヒーロー『パニッシャー』の二度目の実写映画化となります。
一作目はドルフ・ラングレンによる実写映画化だったが、シンボルであるガイコツが使われず設定が脚色されていました。
しかし、本作はアメコミ原作を意識したシンボルをしっかりと使っていて、パニッシャーが誕生する物語を描いていました。
従来のアメコミ映画というのはスーパーヒーローが悪を倒していく物語だが、本作はダークヒーローというだけに内容が少し重たいです。
そもそも、アメコミの中でもパニッシャーは異質な存在で、ほとんどスーパーヒーローは犯罪者を捕まえるのに、彼は確実に始末してしまう。
そのせいでキャプテン・アメリカなどから咎められるが、それでも独自路線で正義を執行するようなキャラクターになっています。
本作ではパニッシャーであるフランク・キャッスルを演じるトーマス・ジェーンは肉体改造し、説得力のあるアクションに挑んでいます。
トーマス・ジェーンは更にスタントも何回かこなしているが、危うく大ケガするところで監督もヒヤヒヤだったらしい。
そのおかげでアクションにも迫力が出て、登場するキャラクターたちもリアルにいてもおかしくないバランスを保っています。
何より本作で悪役を演じるジョン・トラボルタの存在が大きく、分かりにくいキャラクターを分かりやすく表現しているところも面白い。
あと、『ジョーズ』で有名になったロイ・シャイダーが主人公の父親役で登場し、彼の遺作になった意味でも印象に残る作品となりました。
他にロシア人やハリー・ヘックという殺し屋たちのインパクトも強く、本作がMCUシリーズ以前の作品としても悪くないクォリティだったと思います。
本当ならトーマス・ジェーンによるシリーズ化を期待したが、続編ではなくリブートになってしまったのは少し残念に感じました。

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