【ミナリ】VD-863

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洋画

作品データ

公開年月 2021/03/19
ジャンル ヒューマンドラマ
原作 なし
監督 リー・アイザック・チョン
脚本 リー・アイザック・チョン
製作 ジェレミー・クライナー、デデ・ガードナー、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

1980年代のアメリカ、農場での成功を夢見てアーカンソー州の高原に土地を買い、家族で引っ越してきた韓国系移民のジェイコブ。
しかし、そこは誰も手を付けようとしなかった荒れ果てた土地で、農業で生計を立てる為には想像を絶する困難が待ち受けていた。
長女アンと弟デヴィッドが生活に馴染む中、妻のモニカは不便な生活に苛立って夢を追うジェイコブと溝が深まり、韓国から母スンジャを呼んで姉弟の面倒を見てもらうのだった。

登場人物&出演者

ジェイコブ・イ(演:スティーヴン・ユァン)

近年の出演作に『NOPE/ノープ』、『トロールハンターズ:ライジング・タイタンズ』などがあります。

主人公。韓国からの移民。アーカンソー州で肥沃な田舎の土地を購入して農場で一攫千金を狙う夢を持つ。

当初は一人で畑を耕していたが、トラクターを持ってきたポールの申し出から一緒にやる。
地下水で順調に野菜が育つも枯れてしまい、仕方なく水道を使っていたが払えず止められる。
スンジャが来てからデヴィッドのイタズラに怒るが、一枚上手で怒りきれずに困っていた。
最後は契約を取り付けるも納屋が燃えてしまい、やり直す為に新たな水源を探し再出発する。

モニカ・イ(演:ハン・イェリ)

近年の出演作に『シークレット・ジョブ』、『ファイティン!』などがあります。

ヒロイン。アメリカでの成功を夢見る夫に付いて行き、カリフォリニア州からアーカンソー州に引っ越してきた。

トレーラーハウスをひと目見てガッカリした心情になり、今後の生活について不安を持った。
孵卵場でヒヨコ鑑定の仕事をしながら、子供の面倒をみるのが厳しく韓国の母親を呼んだ。
夫の農業が上手くいかず、半身不随となった母親の為にカリフォリニアへ戻ると決意した。
最後は納屋が燃えた事で気持ちがリセットされ、新たな水源を見つけて再出発をする事に。

アン(演:ノエル・ケイト・チョー)

本作が長編映画デビュー作となります。

ジェイコブとモニカの長女でデヴィッドの姉。母親がいない時は弟の面倒や料理を作るほどのしっかり者。

引っ越しても何一つ文句を言わず、弟と同じくすぐに馴染んで弟の面倒と料理を作っていた。
スンジャとは久しぶりの再会を果たし、おばあちゃんらしくない言動についても不安せず。
弟がケガした時に何もできず呆然とするが、すぐに対応したスンジャの指示に従っていた。
最後は納屋が燃えてショックで家を出たスンジャを弟と連れ戻し、再出発をする事になる。

デヴィッド(演:アラン・キム)

本作が長編映画デビュー作となります。

ジェイコブとモニカの長男でアンの弟。生まれつき心臓に問題があって、無茶な運動を禁止されている。

姉と同様に新しい生活へ早く対応していたが、オネショをしてバレないように隠していた。
スンジャがやって来ると初めて会うせいで不満を言って、一緒の部屋で寝るのを拒んでいた。
次第にスンジャと仲良くなって心臓病が改善され、色々と教えてもらい明るくなっていく。
最後は納屋が燃えてショックを受けたスンジャを連れ戻し、再び家族としてやり直す事に。

スンジャ(演ユン・ヨジョン)

代表作に『火女』、『ハウスメイド』などがあります。

モニカの母親。戦争で夫を早くに亡くしてモニカがジェイコブと結婚してしまい、韓国で一人暮らしをしていた。

子供たちの面倒をみる為とモニカの不安を解消するべく、韓国から喜んでアメリカに来た。
おばあちゃんらしくない言動でデヴィッドから不信感を持たれるが、寛大な心で許していた。
脳卒中になって半身不随になってしまい、以前のように行動的じゃなくなって静かになる。
最後はゴミを燃やすも納屋に延焼し、ショックで家出するもデヴィッドたちに連れ戻された。

ポール(演:ウィル・パットン)

近年の出演作に『ハロウィン/KILLS』、『フォーエバー・パージ』などがあります。

ジェイコブにトラクターを届けた中年の男。度の強い眼鏡をしていて、地元では「十字架男」と呼ばれている。

独特な雰囲気を持ち、信仰心が強く日曜日には大きな十字架を背負って道を歩く習慣を持つ。
最初からジェイコブを褒めちぎっていて、農業を手伝うようになって助言と祈りを与えた。
取引した先から裏切られたジェイコブを励まし、水がなくなると何か助けになろうとした。
最後はジェイコブが水道を使って育てた野菜が素晴らしく、都会で契約が取れると信じた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『第93回アカデミー賞』にてユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞しています。
この作品は韓国出身として史上初の受賞であり、アジア人として1957年の映画『サヨナラ』のナンシー梅木以来の63年ぶり二人目となります。
ハッキリ言って、本作に対して評価している多くの人はアカデミー賞の受賞作という事でブランドに振り回されているだけだと思います。
個人的にアカデミー賞で話題になった作品で面白いと思ったのは片手で数えるぐらいで、基本的にアメリカ人が好きそうな内容だと理解しています。
つまり、日本人である自分には根本的に合わない部分があって、これに対して称賛している意味がよく分かりません。
まだ韓国映画の『パラサイト/半地下の家族』の方が尖った内容で、記憶に刻まれるだけのインパクトがあったと思います。
それに対して、本作は移民が韓国人である必要性がなく、タイトルである「ミナリ」との引き合いがあまりにも弱かったです。
物語はアメリカンドリームを目指す主人公だが、結局は上手くいかないという「移民あるある」であり、それに日本人が共感できるワケがない。
個人的な体験として海外から移住しているので、どれだけ大変なのか分かるけど、本作はただのあるあるしかやっていないから体験者しか理解できないはず。
そもそも、大半のアメリカ人は移民であり、少なくても彼らには体験しなくても祖父母から話しを聞いているはずだから身近である。
アカデミー賞はアメリカバンザイの作品が多いけど、近年ではポリコレ汚染で仕方なく有色人種の作品が受賞される傾向にあります。
その中で本作も波に乗った作品であって、これがポリコレ汚染が始まる前ならばノミネートすらしなかっただろうと思います。
家族の絆を再構築させる感動作など本作よりも優れた作品が数多いし、もっとわかりやすいテーマだって扱っていると感じました。
やはり、個人的にアカデミー賞で話題になった作品は裏の何かを感じてしまい、本作も時代の波にたまたま乗っただけの凡作だと思いました。

コメント

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