作品データ
あらすじ
霧の深いある朝、リサは昨日と同じような状況が繰り返していると気付いた。
リサは誕生日の前日を毎日繰り返しており、リサは庭の外に出ようにもなぜか出られない。
一体何が起きているのかリサは家中を調べると、もう一人の少女の存在に気付くと驚愕の真実にたどり着くのだった。
登場人物&出演者
・リサ(演:アビゲイル・ブレスリン)
近年の出演作に『ゾンビランド:ダブルタップ』、『フィアー・インク』などがあります。
主人公。15歳で翌日に誕生日を控える。同じ日を繰り返しており、そのせいでイライラする。
何度も繰り返し両親に説明するもムダだと分かり、抜け出す事はせず同じ行動をしている。
いつもと違う状況になってビビるが、自身はすでに死んでいると分かってエドガーを知る。
殺されようとするオリヴィアに憑依して、なんとかエドガーから助けようと奮闘していく。
最後は殺された被害者たちの力でえどがーかを地獄送りにして、家族と誕生日を迎える事に。
・ブルース(演:ピーター・アウターブリッジ)
代表作に『ランド・オブ・ザ・デッド』、『ソウ6』などがあります。
リサの父親。非喫煙者。家族思いのホームパパである。壊れた車をいつも修理している。
リサの話しを聞いても理解できず、娘の様子を心配しながらも優しい口調で接していた。
リサが覚醒した事で、現実とリンクして突然に凶暴な性格に変貌して家族を脅してしまう。
車の修理をリサの指示で完了させると、自分が家族を殺したと分かって大きな後悔をした。
最後はエドガーを地獄送りにした事で日常を取り戻し、リサに誕生日プレゼントをあげた。
・キャロル(演:ミシェル・ノルデン)
代表作に『レスリー・ニールセンの裸の石(ストーン)を持つ男』、『きみがぼくを見つけた日』などがあります。
リサの母親。典型的なアメリカンな朝昼晩の食事を得意とする。洗濯をいつもリサに頼む。
リサが繰り返す毎日を聞かされても信じず、怯える弟を安心させる為に強く注意していた。
リサの覚醒でブルースが凶暴化するも対処できず、電話工事業者に扮したエドガーを入れた。
ようやく覚醒すると、ブルースから逃げようとしたができずに殺された事を説明してくれた。
最後はエドガーを地獄送りにした事で日常を取り戻し、リサの誕生日を笑顔で祝っていた。
・ロビー(演:ピーター・ダグーニャ)
代表作に『デビルズ・フォレスト/悪魔の棲む森』、『手紙が憶えている』などがあります。
リサの弟。いつもテレビゲームをする。彼しか見えない友人のエドガーといつも遊んでいる。
イライラするリサの言動に怯えてしまい、そのせいで両親が心配してマトモに話しを聞かず。
エドガーの正体を知って、失くしたメガネを見つけて覚醒するもタイムループを受け入れる。
リサを閉じ込める為に利用されるが、本人はまったくそれに気付かず協力してしまう。
最後はエドガーを地獄送りにした事で日常が戻り、両親ともにリサの誕生日を祝っていた。
・オリヴィア(演:エレノア・ジィシー)
代表作に『Guidance』などがあります。
リサの家に住んでいた現代の少女。リサのネックレスを見つけたおかげで彼女を覚醒させた。
リサと同じくクラリネットを趣味にしていて、それもあって彼女と強く結びつく事になる。
リサに憑依される事で状況を打破しようとするが、凶暴化する父親に追い込まれてしまう。
なんとかリサにメッセージを送り、体を貸してエドガーを地獄送りにするべく協力していく。
最後はリサを含めた被害者たちがエドガーを地獄送りにして、殺されずに日常を取り戻した。
・フランシス(演:サマンサ・ワインスタイン)
代表作に『ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー』、『キャリー/2013年版』などがあります。
エドガーの快楽殺人鬼が他者に向けられて殺された最初の被害者。自分が死んだ事を知らず。
地下の炉を見つけたリサが残された指輪から繋がり、外に出ようとしたところで出会う。
家に帰ろうとするが、リサの言葉を聞いて覚醒する寸前にエドガーによって連れ去られる。
最後はリサの呼びかけに他の被害者と出現し、エドガーを地獄送りにして消滅させた。
・エドガー(演:スティーヴン・マクハティ)
代表作に『警察署長ジェッシイ・ストーン』シリーズ、『マザー!』などがあります。
リサやオリヴィアが引っ越した家の持ち主。幼くして両親を殺した快楽殺人鬼と成長する。
何人もの若い女性を連れ込んで殺し、自身が死ぬと家に引っ越した家族ごと殺していく。
殺しを邪魔するリサに忠告する為に姿を現すが、それ以上はせずに彼女をずっと見張る。
被害者を燃やした地下の炉をリサに見つけられると、弟を使って誘導して閉じ込めていた。
最後はリサの奮闘と被害者たちの反撃に遭い、地下の炉で地獄送りにされて消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2014』にて上映された作品となります。
更に『サウス・バイ・サウスウエスト映画祭』にてプレミア上映もされています。
序盤は良くあるタイムループ物という感じで進み、主人公は抜け出す事よりも流れに従っているクセにイライラしている。
こういう場合は投げ出す為に主人公が奮闘するはずだが、まったくそんな素振りをしないから観ている側としてもイライラさせられる。
しかし、それは中盤以降に判明する主人公の状態を表現していて、そこから単なるタイムループ物じゃないと分かりました。
とにかく、この作品は中盤以降の脚本は良く練られていて、引き込む力は想像以上でした。
ホラー映画としての怖さはないが、サスペンスとしての仕掛けは良くできている。
徐々に主人公が巻き込まれたタイムループの原因が究明するとともに、幽霊という題材を見事に融合させています。
そんな主人公を演じるアビゲイル・ブレスリンは肥大化する前だから、余計な事が気にならず物語へ入り込めました。
最初は反抗期の感じが悪い主人公だったが、段々と印象が変わって、ラストでのハッピーエンドは素直に納得できました。
ようやく自由を手に入れたアビゲイル・ブレスリンの安堵した表情も素晴らしかったです。
本作はかなり面白く練り込まれた作品だが、タイトルとジャケットが完全に足を引っ張っているのが残念です。
そのせいで微妙な位置づけにされてしまっているのはもったいないと感じました。
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