作品データ
公開年月 | 2019/08/09 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | 尾田栄一郎 『ONE PIECE』 |
監督 | 大塚隆史 |
脚本 | 冨岡淳広、大塚隆史 |
製作 | 小山弘起 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
世界中の海賊たちが集結する祭典“海賊万博”の開催を知ったルフィたち麦わらの一味は、主催者ブエナ・フェスタからの招待状を手に会場の島へやって来る。
祭典で“海賊王の遺した宝探し”のメインイベントが始まり、時代の覇権を賭けたお宝争奪戦の幕が開けるが、その裏では「最悪の戦争仕掛け人」の異名を持つフェスタが罠を張っていた。
スモーカーら海軍が海賊たちを一網打尽にするべく潜入捜査し、元ロジャー海賊団の“鬼の跡目”ことダグラス・バレットが現れ、ルフィたちは絶体絶命の危機に追い込まれるのだった。
登場人物&出演者
【麦わらの一味】

近年の出演作に『ドラゴンボールZ/復活の「F」』、『宇宙兄弟#0』があります。
主人公。船長。ゴムゴムの実の能力者。異名を「麦わらのルフィ」。懸賞金15億ベリー。
海賊万博の招待を受けて当然のように参加し、様々な海賊がやって来た事でワクワクする。
ダグラス・バレットがウソップをボコボコにして、ブチ切れて戦いを挑むも返り討ちに遭う。
チョッパーたちに見つかって治療を受け、ローの作戦に賛同して勝手に突撃してしまう。
最後はお膳立てを受けて、主人公パワーによってダグラス・バレットを見事に倒した。

近年の出演作に『機動戦士ガンダムNT』、『文豪ストレイドッグス/DEAD APPLE』などがあります。
戦闘員。三刀流の剣士。異名は「海賊狩りのゾロ」。懸賞金は3億2000万ベリー。
海賊万博では珍しい酒が飲めるとして期待し、何が起きても動じずに状況を待っていた。
ダグラス・バレットが出てくると、ルフィと別れてサニー号に向かうと藤虎と鉢合わせする。
長らく藤虎と互角の勝負をしていると、置き土産の隕石を奥義によって一刀両断した。
最後はミホークの助けで隕石を振り切り、いい汗を掻いただけでサニー号に戻ってきた。

近年の出演作に『映画コラショの海底わくわく大冒険!』、『名探偵コナン/ゼロの執行人』などがあります。
航海士。元海賊専門の泥棒。海図を描いている。異名は「泥棒猫」。懸賞金6600万ベリー。
海賊万博の招待に怪しさしかないと疑うも、ルフィたちのお気楽さに従うしかなかった。
ロジャーのお宝があると分かると、目をベリーに変えてルフィたちに指示を与えていた。
サニー号に残ってウソップやフランキーと邪魔する海賊たちを電撃を浴びせていた。
最後はロビンからもらった海図でバスターコールを抜け、お宝も忘れて海軍から逃げた。

近年の出演作に『名探偵コナン/紺青の拳』、『えんぎもん』などがあります。
狙撃手。ウソつきで手先は器用。異名は「狙撃の王様ソゲキング」。懸賞金2億万ベリー。
海賊万博では普通に最初は楽しみにするが、危険な海賊が多数だと分かってビビってしまう。
どさくさに紛れて宝を手にするが、ダグラス・バレットに見つかってボコボコにされる。
ダグラス・バレットとの戦いで瀕死状態のルフィを運び、チョッパーの治療を受けさせた。
最後は仕込んでいた種でバレットを邪魔し、ルフィがトドメを刺す援護をしていた。

近年の出演作に『デジモンアドベンチャーtri.第6章「ぼくらの未来」』、『さよらなの朝に約束の花をかざろう』などがあります。
コック。一味で唯一の喫煙者。異名は「黒足のサンジ」。懸賞金3億3000万ベリー。
海賊万博にそこまで興味を持たないが、楽しみにしていたルフィたちを見守っていた。
サニー号に乗り込んだローの言葉を聞いて、状況を探る為にロビンの護衛役を申し出た。
地下室でスモーカーに遭遇して戦い、更にお宝を狙っていたルッチの邪魔をしていた。
最後はロビンと海図を見つけ出すと、特に大きな活躍がないままサニー号に戻った。

近年の出演作に『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』、『えいが うちの3姉妹』などがあります。
船医。ヒトヒトの実の能力者。異名は「わたあめ大好きチョッパー」。懸賞金100ベリー。
海賊万博ではルフィやウソップ同様に楽しみにしていて、ずっと目を輝かせていた。
サニー号にいたローのケガを見てすぐに治療しようとするが、地下室への潜入組になる。
スモーカーとの遭遇でサンジの指示でブルックと行動し、瀕死のウソップとルフィを発見。
最後は特に戦闘をする事なく、ブルックたちとサニー号に戻ってバスターコールを掻い潜る。

近年の出演作に『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイレボリューション』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』などがあります。
考古学者。ハナハナの実の能力者。異名は「悪魔の子」。懸賞金1億3000万ベリー。
みんな海賊万博を楽しみにしている中、冷静な立場で危険な海賊が多く集まると話した。
サニー号にいたローの話しを聞くと、ブエナ・フェスタの関わりから一緒に潜入する事に。
スモーカーに遭遇するもサンジが相手にして、その間に隠されていた古い海図を手に入れる。
最後はナミに島を脱出できる海図を渡し、見事にバスターコールから逃げる事ができた。

近年の出演作に『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』、『ジュエルペット あたっくとらべる!』などがあります。
大工。全身を自分で改造している。異名は「鉄人(サイボーグ)」。懸賞金9400万ベリー。
海賊万博が行われる島まで操舵手を務めており、常に何かに備えてサニー号の準備をする。
ノックアップストリームが発生すると、それに対応した翼をサニー号に急遽取り付けた。
お宝探しで邪魔する海賊たちをビームで蹴散らし、あくまでサニー号に残って状況を見る。
最後は発動されたバスターコールからサニー号を脱出させ、炎上網により逃げ出した。

近年の出演作に『劇場版 幼女戦記』、『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』などがあります。
音楽家。ヨミヨミの実の能力者。異名は「ソウルキング」。懸賞金8300万ベリー。
海賊万博を楽しみにしていたが、年長者らしく主催者のブエナ・フェスタを知っている。
サニー号に乗っていたローの事情を聞くと、潜入するロビンたちに続けて参戦した。
地下室では幽体離脱を使ってブエナ・フェスタの仕掛けるバスターコールを聞いていた。
最後は瀕死状態のルフィたちと合流し、無事にサニー号へ戻って何事もなく生還を果たす。
【王下七武海・海軍・革命軍】

代表作に『デジモンフロンティア 古代デジモン復活!!』、『えいがのおそ松さん』などがあります。
ハートの海賊団団長。七武海で異名は「死の外科医」である。懸賞金は4億4000万ベリー。
海賊万博が始まる前から島にいたが、ダグラス・バレットの襲撃を受けてケガを負っていた。
ブエナ・フェスタたちの企みを知っていて、遭遇した「麦わらの一味」に事情を説明した。
ダグラス・バレットを倒す作戦をクロコダイルから言い渡され、ルフィたちと協力する。
最後はバスターコールが発動される中、サボたちのおかげで脱出して仲間と再会を果たした。

近年の出演作に『美少女戦士セーラームーンEternal』、『ドラえもん のび太の月面探査記』などがあります。
九蛇海賊団の船長。七武海。異名は「海賊女帝」である。元懸賞金は8000万ベリー。
海賊万博に颯爽と現れると、海軍の加勢だと思ったらルフィを心配してやって来ていた。
ルフィを探している間にバギーたちと遭遇し、道案内を強引に頼んでローたちと合流した。
ローの作戦を無視して勝手にダグラス・バレットに立ち向かい、結果的に協力する事になる。
最後は無事にダグラス・バレットを倒し、立ち去っていくルフィたちと見送っていた。

近年の出演作に『ドラゴンボール超/ブロリー』、『ドラゴンボールZ/復活の「F」』などがあります。
海賊派遣会社「バギーズデリバリー」の座長。七武海。異名は「千両道化のバギー」である。
海賊万博では警備としてブエナ・フェスタから依頼されるが、ローをみすみす逃した。
お宝探しが始まると、警備を放置して一番乗りで手に入れて中身を知るも失ってしまう。
ダグラス・バレットがいると知って、バスターコールよりも危険だとして逃げ出した。
最後はなぜかダグラス・バレットの戦いに巻き込まれ、仲間からまたも勘違いされていた。

代表作に『劇場版美少女戦士セーラームーンR』、『キン肉マンII世』があります。
海軍本部中将。モクモクの実の能力者。たしぎと海賊に変装して海賊万博に潜入する。
すべての海賊を逮捕したい気持ちを持つが、ブエナ・フェスタやダグラス・バレットを狙う。
一人で地下室に潜入していたところでサンジたちに遭遇し、誤解したまま戦っていた。
バスターコールの情報とバギーからお宝の正体を知り、サボたちに仕方なく協力をした。
最後はサボとの連携でダグラス・バレットに攻撃し、バスターコールの中止で帰還した。

近年の出演作に『名探偵コナン/ゼロの執行人』、『交響詩篇エウレカセブン/ハイエボリューション』などがあります。
革命軍参謀総長でナンバー2。メラメラの実の能力者。懸賞金は6億200万ベリー。
海賊万博ではお宝探しには参加せず、主催者のブエナ・フェスタの動向を探っていた。
スモーカーが一人で行動していたところで姿を現し、協力するべきだと話すも戦う事に。
ローたちと合流し、ダグラス・バレットを倒す作戦に同意したルフィに賛同していた。
最後はスモーカーと連携し、ブエナ・フェスタに火拳を食らわせて捕虜として連れ去った。
【海賊万博の関係者】

代表作に『爆走デコトラ伝説2/男人生夢一路』、『ジョバンニの島』などがあります。
フェスティバル海賊団船長。「祭り屋」と「最悪の戦争仕掛け人」という異名を持っている。
ロジャーと同じ時代に活躍した海賊で、脱獄したダグラス・バレットと組み戦争を仕掛ける。
大海賊時代を切り開いたロジャーに敗北感を持ち、払拭するべく世界を変えようとしていた。
ダグラス・バレットが最強の男だと認め、一緒にロジャーの起こした時代に終止符を打つ。
最後はダグラス・バレットが倒され、サボに倒されると、革命軍の捕虜として囚われた。

近年の出演作に『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』、『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』などがあります。
元ロジャー海賊団のメンバー。「鬼の跡目」と呼ばれていた。ガシャガシャの実の能力者。
インペルダウンのレベル6の囚人だったが、黒ひげにより脱獄してブエナ・フェスタと合流。
同じくロジャーを超える為に手を組み、新世代の海賊や海軍のバスターコールを誘った。
圧倒的な戦闘能力でルフィたち最悪の世代を倒し、覚醒した悪魔の実で巨大な巨人となる。
最後は海賊・海軍・革命軍の連携に押され、ルフィの主人公パワーの前に仕方なく倒された。
感想
[個人的な評価]
本作は劇場版『ONE PIECE』シリーズとして第14作となります。
「FILM」シリーズと同じく原作者である尾田栄一郎が監修として制作に参加し、より「ONE PIECE」の世界観をしっかりと魅せてくれます。
やはり、こだわりが強い尾田栄一郎が関わっている事もあって、単なる金稼ぎの作品に留まらないのが大きいシリーズです。
しかしながら、本作は今までの劇場版と大きく違い、原作のファンたちの為に作られた作品だと言っても過言じゃありません。
なぜなら、本作では過去に登場した多くキャラクターが参戦し、原作ではまだ顔合わせしないシーンを多く実現させている。
つまり、本作はファンサービスのようなオールスター作品であり、長らく知っている人こそ細部まで楽しめるだろうと思います。
いつもは主人公であるルフィが率いる「麦わらの一味」が中心となるが、本作ではオールスター作品らしく、これまで関わってきたキャラクターたちが中心となります。
ルフィが一括にされる「最悪の世代」はもちろん、これまで戦ってきた海軍などもしっかりと再登場させてくれています。
そんなルティたちを迎え撃つ敵となるブエナ・フェスタとダグラス・バレットのキャラクターをしっかりと引き立てるストーリーとなっています。
ストーリー自体は単純な流れであるが、敵となる二人の動機と目的が明確にリンクしていて戦っている状況が非常に分かりやすいです。
なんと言っても、海賊と海軍、それに革命軍が一緒になって強敵を倒すべく手を組むシーンはベタながら盛り上がります。
下準備してきたブエナ・フェスタの思いと、最強の男を目指すダグラス・バレットの目的が一致して世界を巻き込む展開も納得ができます。
ただ、本作はあくまでルフィが主人公なので、ラストでダグラス・バレットとタイマンして勝ってしまうのは少し強引な印象があった。
原作の方でも主人公パワーで勝つ場面が多くなっているので、致し方ないだろうけど、本作でもそうなってしまったのは個人的に少し残念でした。
それでも、ダグラス・バレットが最強である事が健在で、一時的な敗戦という形になったのは納得できますが。
そして、本作で最も評価しているのはブエナ・フェスタの声を演じたユースケ・サンタマリアの上手さです。
始まる前からユースケ・サンタマリアが声を担当していると知っていたが、終始に渡ってブエナ・フェスタというキャラクターに成り切っていた。
大抵の場合だと、素人が声優をやると役作りをせずに本人の顔が思い浮かぶが、ユースケ・サンタマリアの徹底した役作りは脱帽でした。
それだけでも評価を与えるべきだし、尾田栄一郎が関わっているから最初から最後まで楽しめる盛り上がる作品でした。
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