【エターナルズ】MY-296

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アメコミ

作品データ

公開年月 2021/011/05
ジャンル SF/アクション
原作 ジャック・カービー 『エターナルズ』
監督 クロエ・ジャオ
脚本 クロエ・ジャオ、パトリック・バーリー
製作 ケヴィン・ファイギ、ネイト・ムーア
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

はるか昔から地球に存在し、7000年の間も陰から人類を見守ってきたエターナルズ。
サノスによって全宇宙の生命体が半分に消滅させられ、アベンジャーズによって復活したが、その時の強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生する。
地球に迫った新たな脅威に対して、それまで人間社会に身を潜めていたエターナルズたちが再び集結するのだった。

登場人物&出演者

【エターナルズ】

セルシ(演:ジェンマ・チャン)

代表作に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、『トランスフォーマー/最後の騎士』などがあります。

物質を別の物質に変換でき、人類に親和性のある共感的なエターナルズの一人。他のエターナルズよりも人類を特別視する。

現代では博物館の職員として生活し、同僚であるデインと恋人関係になるも一緒に住めない。
ディヴィアンツの襲撃で危険が迫っていると知って、イカリスたちと仲間を集める為に動いた。
エイジャックスの後を継ぐと、セレスティアルズの出現を止めようとするもイカリスと衝突する。
最後はセレスティアルズを倒すが、アリシェムがやって来て、抵抗できず誘拐されてしまう。

イカリス(演:リチャード・マッデン)

代表作に『シンデレラ/2015年版』、『1917/命をかけた伝令』などがあります。

浮遊能力を持ち、目から宇宙エネルギービームを放射するエターナルズの一人。エターナルズの戦術的なリーダー。

率先してディヴィアンツを倒していき、アリシェムと連絡係であるエイジャックスを崇拝する。
セルシと結婚したが、セレスティアルズの復活をエイジャックスから聞いて立ち去った。
セレスティアルズの出現を阻止するセルシたちと反目し、彼らを止めようと全力で立ち向かう。
最後はセルシを止められず、セレスティアルズも死んでしまい、太陽に突っ込んで死亡した。

スプライト(演:リア・マクヒュー)

代表作に『悪霊館』、『ソングバード』などがあります。

外見は12歳の子供に見えるが、超人的な膂力と知力を持ち、リアルな幻影を投影できるエターナルズの一人。

昔から考えた物語を人類に見せる事に喜びを覚えて、力を交えてギルガメッシュを英雄にした。
現代ではロンドンでセルシと暮らすが、実はイカリスに片思いをするも子供だから相手にされず。
ずっとセルシに嫉妬を持っていて、裏切ったイカリスについて行って彼女を刺してしまう。
最後はセレスティアルズの力を持ったセルシにより、望んでいた人間となって普通に暮らす。

ファストス(演:ブライアン・タイリー・ヘンリー)

近年の出演作に『ビーボ』、『ザ・ウーマン・イン・ザ・ウィンドゥ』などがあります。

人類の技術的進歩を密かに支援し、知的な宇宙の力を持つ発明家のエターナルズの一人。文明を創造する。

直接戦いにほとんど参加せず、発明をして人類に託す裏方を務めるが、早すぎる事を注意される。
原子爆弾を人類に託すも間違った使い方をされ、失望して他のエターナルズとの交流を絶った。
夫から助言され仲間に戻ると、裏切ったイカリスを止める為に発明品を繰り出して成功させた。
最後は地球に残っていたが、セレスティアルズ殺しからアリシェムに捕まって連れ去られた。

キンゴ(演:クメイル・ナンジアニ)

代表作に『セントラル・インテリジェンス』、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』などがあります。

手から宇宙エネルギーの発射体をボール状にして発射できるエターナルズの一人。スプライトが考える物語が好き。

バビロンでは人類を襲うディヴィアンツを力で対抗するが、イカリスほどの攻撃力を持たない。
現代ではインドで映画スターとして100年ほどボリウッドの歴史を築き、大金持ちになっている。
裏切ったイカリスに対抗できないとして脱落し、セレスティアルズの復活は正しいと立ち去る。
最後は地球に残っていたが、セレスティアルズ殺しからアリシェムに捕まって連れ去られた。

マッカリ(演:ローレン・リドロフ)

代表作に『ワンダーストラック』、『サウンド・オブ・メタル/聞こえるということ』などがあります。

宇宙を動力源とするスピードを使って惑星を偵察するエターナルズの一人。聴覚障害者で手話を使って話す。

バビロンでは襲ってくるディヴィアンツから人々を避難させ、ギルガメッシュと一緒に倒した。
他のエターナルズとは数百年会っていない状態で宇宙船にいて、事情を知って困惑していた。
イカリスの裏切りを止める為に戦うも失敗するが、セルシの力によりセレスティアルズを止めた。
最後は宇宙船で他のエターナルズを探すと、真実を知るエロスに出会って仲間の危機を知る。

ドルイグ(演:バリー・コーガン)

代表作に『ダンケルク』、『聖なる鹿殺し』などがあります。

宇宙のエネルギーを使って他人の心をコントロールする事ができるエターナルズの一人。争うを好まない。

アステカで人間同士の争いに介入を禁じられるが、エイジャックスの考えに賛同できず出ていく。
アマゾンの奥地で人間を外敵から守るが、ディヴィアンツの襲撃でエターナルズに戻ってきた。
力を使って出現するセレスティアルズを眠らせる大役を任されるが、イカリスの裏切りで失敗。
最後は宇宙船で他のエターナルズを探すと、真実を知るエロスに出会って仲間の危機を知る。

セナ(演:アンジェリーナ・ジョリー)

近年の出演作に『モンタナの目撃者』、『ゴリラのアイヴァン』などがあります。

宇宙のエネルギーからあらゆる武器を形成する事ができるエターナルズの一人。戦の女神として知られている。

過去の記憶によって暴走するような状態になって、エターナルズを殺害するような状態になる。
エイジャックスから記憶を消す方法を提案されるが、ギルガメッシュと何世紀も一緒に暮らす。
ギルガメッシュが殺され、裏切ったイカリスの相手をして、進化したクロをあっさりと倒した。
最後は宇宙船で他のエターナルズを探すと、真実を知るエロスに出会って仲間の危機を知る。

ギルガメッシュ(演:マ・ドンソク)

近年の出演作に『白頭山大噴火』、『スタートアップ!』などがあります。

宇宙のエネルギーの外骨格を投影できる最強のエターナルズの一人。メソポタミアの英雄として知られる。

ディヴィアンツに襲われる人類をバビロンに避難させ、能力を使って次々と撃退していった。
エイジャックスによってエターナルズが解散され、不安定なセナを引き取って面倒を見ていた。
アリシェムとの繋がりを上手くできないセルシに相談されると、適切なアドバイスを送っていた。
最後は襲ってきたクロと戦っていたが、セナを狙われて身代わりになり、力を奪われて死亡した。

エイジャック(演:サルマ・ハエック)

近年の出演作に『ハウス・オブ・グッチ』、『ブリス/たどり着く世界』などがあります。

人類の文明の進歩を助け、治癒能力を持つエターナルズの一人。エターナルズにとって精神的なリーダー。

唯一、宇宙のエネルギーが含まれる球体を使い、主であるアリシェムから指示を受けている。
アリシェムの指示に忠実な任務をこなし、人類に文明を与えるスピードをコントロールしている。
人類の戦争に関わる事を禁じて、ディヴィアンツをすべて倒した事でエターナルズを解散させた。
最後はセレスティアルズの復活を望むイカリスに裏切られ、クロに力を吸収されて死亡した。

【エターナルズの関係者】

デイン・ウィットマン(演:キット・ハリントン)

代表作に『サイレントヒル:リベレーション』、『セブンス・サン/魔使いの弟子』などがあります。

現代でロンドン自然史博物館で働いている人間の男。セルシと交際中。複雑な家系を持っている。

セルシの正体についてスプライトから聞いているが、そこまで信じておらず確かめようとした。
同棲するアイデアを出すも、エターナルズであるセルシが一緒に暮らすはずもなく振られる。
戻ってきたセルシと一緒にいたが、セレスティアルズを殺されたアリシェムに誘拐された。
最後はウィットマン家に代々伝わる呪われた剣を前にして、手にしようと慎重に見ていた。

カルーン(演:ハーリッシュ・パテル)

代表作に『ラン・ファットボーイ・ラン/走れメタボ』、『本日のおすすめ』などがあります。

現代でインド映画でのキンゴのマネージャーを務めている。50年にも渡ってキンゴの身の回りを世話している。

出会った当初は死なないキンゴに驚いて、吸血鬼だと思って杭を刺そうとして止められていた。
エターナルズのドキュメンタリーを撮る為に同行し、何台も予備のカメラを持って撮影している。
人類を滅ぼそうとする壮大な話しに代表として、エターナルズが助けてくれる事に感謝した。
最後はイカリスの裏切りで対抗できないキンゴが脱落すると、感謝を述べて一緒に帰っていった。

【その他】

クロ(声:ビル・スカルスガルド)

近年の出演作に『ナイン・デイズ』、『悪魔はいつもそこに』などがあります。

ディヴィアンツのリーダー。地球温暖化によってアラスカの永久凍土から復活を果たしていた。

セレスティアルズを出現させたいイカリスの裏切りで、エイジャックスを殺害して力を吸収した。
治癒能力を手に入れてロンドンに出現すると、セルシたちを襲撃するもイカリスに撃退された。
アマゾンに再び出現して、ギルガメッシュの力を吸収して、人型となって言葉を話すようになる。
最後は内輪揉めするエターナルズの前に出現するが、記憶を取り戻したセナに倒されてしまう。

アリシェム(声:デヴィッド・ケイ)

代表作に『X-MEN2』、『ゾンビーノ』などがあります。

セレスティアルズの一人でプライム・セレスティアル(第一天界人)でもある。エターナルズとディヴィアンツを作った。

唯一エイジャックスと繋がっていて、球体を使って定期的に連絡を受けて彼らに指示を与える。
その目的は知的生命体を育てて、新たなるセレスティアルズの糧にするべく宇宙に種を撒いた。
地球も新たなセレスティアルズの誕生目前になるが、セルシたちの裏切りで止められてしまう。
最後はセレスティアルズを殺したセルシたちを捕まえ、再び地球に戻って破壊すると宣言をした。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はマーベル・シネマティック・ユニバースにおける第26作目となります。
この作品はフェーズ4における映画として3作目となっています。
今までのマーベル作品とは一線を画すような位置づけとなっていて、物語もMCUから独立しているような感じです。
登場人物たちのセリフによって世界の状況を話しているが、あくまで本作の物語は切り離されているような印象でした。
まず、本作において『エターナルズ』自体の知名度はほとんどなく、マーベルのアメコミ好きじゃない限り細かいところが分かりません。
その為、この作品は完全なる社会の風潮に汚染されていて、ポリコレがやりたい放題になっていると話題になりました。
個人的には『エターナルズ』のキャラクターは誰一人も分からないので、国籍や人種がバラバラの設定は特に問題ないと思います。
むしろ、こっちの方が自然であり、人類の文明を陰から支えるような存在ならば、国籍や人種がバラバラの方が説得力あると感じました。
ただ、問題はポリコレに配慮した設定ではなく、登場人物が多いせいで個々の魅力がほとんど出ていませんでした。
そうなってくると、演じている役者の知名度や好感度に依存してしまい、個人的にはマ・ドンソクとアンジェリーナ・ジョリーに魅力を感じた。
つまり、これはキャラクターではなく、あくまで演じている役者が好きだから魅力を感じるのであるから問題だと思いました。
主人公的なポジションのイカリスに魅力はなく、ヒロイン的なポジションのセルシも同じく魅力をまったく感じなかった。
そんな二人のメロドラマを見せられても何一つ面白さがなく、何より物語のテンポを崩壊させているところが残念でしかならなかった。
もう一つ、唯一子供の姿であるスプライトがラストの方で嫉妬まみれの裏切りをして、なぜか許される事に納得ができなかったです。
監督のクロエ・ジャオはアカデミー賞を受賞した方でしょうが、残念ながらMCUの作品にメロドラマや芸術的な映像を求めていません。
あくまでワクワクするような世界観、魅力的なキャラクターであって、明らかに監督としてMCUの雰囲気に合ってないと感じました。
公開する前から無名の原作を実写映画化する事に不安を持っていましたが、これは個人的に一本の映画としての面白さはなかったです。
MCUに関わる作品だからこそ納得できる部分があるけど、独立した映画としては個人的に平凡な内容でした。

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