【エノーラ・ホームズの事件簿2】VD-802

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あ行

作品データ

公開年月 2022/11/04
ジャンル サスペンス/アクション
原作 ナンシー・スプリンガー 『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』
監督 ハリー・ブラッドビア
脚本 ジャック・ソーン
製作 メアリー・ペアレント、アレックス・ガルシア、ほか
製作国 イギリス
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

有名な兄シャーロック・ホームズと同じ探偵の仲間入りを果たしたエノーラは、晴れて探偵事務所を開業する。
しかし、物事はそう上手くいかず肝心の依頼が来ない日々が続き、ようやく行方不明の少女を探す依頼を受けてエノーラは事件解決の為に意気込む。
調査を進めているうちにエノーラは思わぬ方向へ行ってしまい、危険で強大な陰謀に巻き込まれる中で兄や新たな友人の助けを借りながら事件に挑んでいくのだった。

登場人物&出演者

エノーラ・ホームズ(演:ミリー・ボビー・ブラウン)

近年の出演作に『ゴジラVSコング』、『エノーラ・ホームズの事件簿』などがあります。

主人公。シャーロック・ホームズの妹。事件を解決した事で勢いに乗って探偵事務所を設立して期待していた。

若い女性という理由で探偵業が上手くいかず、廃業するところでベッシーの依頼を受ける。
サラの行方を探しているうちに大きな陰謀があると知り、警察から殺人犯として追われる。
一度刑務所に入るも母親が脱獄させ、別の事件を追っていた兄が合流して陰謀に立ち向かう。
最後は再び探偵事務所を開き、テュークスベリーと恋人になって兄にワトソンを紹介した。

テュークスベリー侯爵(演:ルイス・パートリッジ)

代表作に『パディントン2』、『エノーラ・ホームズの事件簿』などがあります。

貴族院議員として環境問題に取り組んでいる。最も勢いのある若手議員として多くの女性から人気を博す。

エノーラに舞踏会の招待状を送るも返事がもらえず、公園にいた彼女に声をかけ理由を聞く。
舞踏会に忍び込んだエノーラに遭遇し、ダンスを教えるも事件を追っている理由が聞けず。
追い詰められたエノーラに協力を求められ、ようやく彼女に対して気持ちを告白して親密に。
最後はグレイル警視たちと対決して倒し、大臣を逮捕させ、エノーラと更に仲良くなった。

シャーロック・ホームズ(演:ヘンリー・カヴィル)

近年の出演作に『ブラックアダム』、『エノーラ・ホームズの事件簿』などがあります。

有名な探偵でエノーラの兄。政府から多額の資金が消えている事件を捜査するが、行き詰まっているせいで難航する。

酔って店を追い出されたところで妹に遭遇し、彼女も事件を調査している事に気づき止める。
犯人に振り回されている事に苛立つが、ヒントを得てから相手がモリアーティだと見破る。
妹の事件と政府の事件が関わっていると知り、サラが工場の不正を暴こうとした事に気づく。
最後は逮捕されたモリアーティの脱走を知って、妹からワトソンを相棒として紹介された。

ユードリア・ホームズ(演:ヘレナ・ボナム=カーター)

近年の出演作に『エノーラ・ホームズの事件簿』、『オーシャンズ8』などがあります。

エノーラやシャーロックの母親。政府の転覆を狙っている革命家。指名手配されている為に逃げ回っている。

革命を起こすべく隠れながら活動するが、派手に郵便ポストを爆発させ騒ぎを起こしている。
エノーラが刑務所に服役しているとシャーロックから聞いて、イーディスと脱獄させていた。
グレイル警視たちの追撃されるが、お手製の爆弾などを使ってエノーラを逃し姿を消した。
最後はテュークスベリーと仲良くするエノーラを見て、立派になったとイーディスと認めた。

ベッシー(演:セラーナ・スーリン・ブリス)

代表作に『ベルファスト』、『Matilda the Musical』などがあります。

マッチ工場で働いている東洋系の少女。血の繋がりがない姉で保護者となっているサラと一緒に住んでいる。

サラが急に姿を消した事で廃業しようとしたエノーラの元へ行き、探すように依頼をした。
部屋に案内して調査をするエノーラを見て、名探偵だとしてサラが見つけると期待していた。
マッチ工場に連れて行くと、事務所に入っていくエノーラを見守りながら作業をしていた。
最後はグレイル警視に人質にされるも自力で逃げて、サラと再会して女性運動に参加する。

シシリー/サラ・チャップマン(演:ハンナ・ドッド)

代表作に『ファイティング・ファミリー』、『エターナルズ』などがあります。

マッチ工場で働いていた赤毛の女性。数日前から行方不明になって妹のベッシーがエノーラに捜索を頼まれた。

どこに消えたのか分からないままであり、いろんな人から命を狙われている事から逃亡する。
エノーラたちの調査でマッチ工場が毒性のあるリンを使用していると突き止めていたと判明。
その正体は舞踏会でシシリーと名乗った女性で、恋人のウィリアムと悪事を暴こうとした。
最後は証拠を燃やされてしまうが、女性たちの労働環境を改善する活動家として立ち上がる。

ウィリアム・ライオン(演:ガブリエル・ティアニー)

本作が長編映画デビュー作となります。

マッチ工場を経営する父親の後を継ぐ息子。わずか2年で工場が黒字になって社交界でも注目される存在となる。

あくまで父親に従っているが、何かを知っているとしてエノーラに目をつけられていた。
舞踏会では正体を見破ったと思われ、彼女に真実を話す為に図書館で会う約束するも失敗。
その正体はサラが恋人で父親の不正を暴く為に動き回り、財務大臣の書類を盗み出していた。
最後はモリアーティのゲームが予想外に進み、財務大臣に罪を擦り付ける為に犠牲となった。

レストレード警部(演:アディール・アクタル)

代表作に『ディクテーター/身元不明でニューヨーク』、『PAN/ネバーランド、夢のはじまり』などがあります。

ロンドン警視庁の警部。シャーロックとは古い付き合いの友人。上司に逆らえず命令に従って行動している。

エノーラが殺害されたサラの友人を見つけた現場に駆けつけ、調査していると聞いていた。
グレイル警視の逮捕を無視して逃げたエノーラに驚き、兄であるシャーロックに話していた。
通報を受けて舞踏会に現れたエノーラを仕方なく逮捕するが、不本意と感じながらも従う。
最後は大臣たちの罪を間近で見ても何もできず、テュークスベリーが証拠を集めて逮捕した。

グレイル警視(演:デヴィッド・シューリス)

代表作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『ワンダーウーマン』などがあります。

ロンドン警視庁の警視。右足が悪く常に金属製の杖を突いている。出世欲が非常に強く後始末を任せられる。

エノーラがサラの友人が殺された現場に登場し、彼女を犯人扱いするも逃げられてしまう。
舞踏会に現れたエノーラを堂々と逮捕して、証拠が揃ったとして彼女を絞首刑にすると宣言。
シャーロックが現れて釈放を申し出るも、凶器に指紋が付いているとして彼を追い払った。
最後はモリアーティに雇われ証拠の書類を奪おうとしたが、エノーラの反撃を食らい死んだ。

ミス・トロイ/モリアーティ(演:シャロン・ダンカン=ブルースター)

代表作に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『DUNE/デューン 砂の惑星』などがあります。

財務大臣の女性秘書。あくまで秘書として一歩下がって付き従う。社交界にも顔を出すもダンスの権利すらない。

舞踏会に現れたエノーラを見つけると、ウィリアムに接近する為に社交界の作法を教えた。
その正体はシャーロックを手玉に取り、女性の立場の弱さに嘆いてゲームを仕掛けていた。
グレイル警視を雇っていたが、彼の失敗によって当初の方向性を変えて殺人をしていた。
最後はシャーロックに誘い出されて黒幕だと暴れ逮捕されるが、移送中に脱走をしてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はナンシー・スプリンガーの小説『エノーラ・ホームズの事件簿シリーズ』が原作となっています。
前作のヒットを受けての続編となっていますが、これは当然の流れで個人的にも大きな期待を持っていました。
偉大な名探偵シャーロック・ホームズの妹として兄を追いかけるが、結局は時代のせいもあって女性だから認められない。
その中でもがきながら探偵をやっていくが、兄と違って安定した言動より、どこか危なっかしい感じが好印象だと言えます。
さすがにシャーロック・ホームズほど頭が切れるというワケじゃないが、ちゃんと推理して事件を解決していく行動力が凄まじいです。
何より当時のイギリスでは女性が自立していく事すら珍しく、あくまで男性の添え物と考えると相当変わった人物だと言えるだろう。
小さな火種から始まって大きな陰謀が影にある事から、物語が大きくなっていくだけじゃなく、本作ではシャーロック・ホームズが活躍するところも面白い。
ただ、前作と同じようにエノーラを中心に物語が動いていくが、なんと言ってもテュークスベリーとの関係が進展していくのがとても良いです。
不自然なロマンスではなく、ちゃんと前作からの下地があって、何より両者ともに相手の事が好きでもなかなか言い出せないところも良かったです。
ようやく二人の思いが一つになるシーンでも、丁寧に描いて心情が分かるから納得のできる流れになっていました。
黒幕がシャーロック・ホームズの宿敵であるモリアーティの登場もあって、本来ある魅力をしっかりと投影しているのも良かったです。
それに前作からもそうだったが、テンポが非常に良く当時のイギリスをしっかりと再現しているから生活感を持たせる意味でも細部まで気を配っているという印象を持ちました。
それにエノーラが鑑賞する者に話しかける第4の壁をぶち破る展開も個人的に好きで、ミリー・ボビー・ブラウンの演技がハマっていました。
まだまだシリーズ化できる要素がたっぷりであり、モリアーティも逃亡した事からエノーラとシャーロック、それにワトソンも加わった次回作に期待したいです。

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