【デッドマックス/憎しみのサンダー・ロード】RE-3799

作品データ

あらすじ

人類史上最悪の戦争が終結し、残されたのは核攻撃を受けた荒廃した世界で、人々は生き残る為に物資と資源を武力で奪い合う状況になっていた。
砂漠では右腕をサイボーグ化され無限のパワーを手に入れたソルは、ノマドキングの偵察隊から必死に逃亡していた。
そんなある日、ソルが盗賊に襲われたところを女戦士のクレオに助けられ、彼女とともにノマドキングから逃げる為にパラダイスシティを目指すのだった。

登場人物＆出演者

・ソル（演：トリスタン・ジェームズ・バトラー）

代表作に『A Big A Love Story』、『Alien Theory』などがあります。

主人公。右腕をサイボーグ化した男。パラダイスシティ出身で、なぜかノマドキングの放った偵察隊から逃げている。

粉砕機に巻き込まれようとして、通りかかったクレオに助けられて一緒に逃亡していった。
オラクルの首を差し出せば死を偽装できるとして、クレオに呼び出してもらい倒していた。
魔法戦士との戦いの最中に扉を抜けて、主治医と遭って自身がノマドキングだと知った。
最後は魔法戦士からクレオを助け出すが、記憶をリセットされるも彼女を思い出して恋人に。

・クレオ（演：エリザベス・モイラー）

本作が長編映画デビュー作となります。

ヒロイン。女戦士。粉砕機に巻き込まれるソルを見かけ、助ける代わりにパラダイスシティへのカードを欲しがる。

交換条件でソルを助け出すも騙されてしまい、結局は彼の逃亡を手助け為に協力する事に。
武器を揃える為に倉庫へ行くが、謎の女に襲われてゴーグルを奪われ紫外線病にかかる。
オラクルを呼び出してソルが倒すと、生首を交換条件として偵察隊に自分たちの死を偽装。
最後はソルによって魔法戦士から助けられ、記憶をリセットした彼と再会して恋人となった。

・オラクル（演：ジョアンヌ・バロン）

代表作に『マテリアル・シスターズ』、『フランキー＆アリス』などがあります。

クレオが召喚できる年増の女性。すでに死んでいるような存在であるが、幻覚を使って色々と説明してくれる。

過去にクレオとは良くない別れ方をしていたが、召喚した彼女の前に現れて予言を与えた。
クレオに敬意を払って彼女の姿になってソルに説明し、自身の首を持っていくように言った。
ソルがノマドキングだと主治医に言われると、そこに現れてクレオを助けれれると話した。
最後は迷っていたソルにひと押しをしてノマドキングよりも、クレオを助ける方法を教えた。

・魔法戦士（演：アレクサンダー・アギラ）

代表作に『Theft by Deception』、『Barrio Tales』などがあります。

ノマドキングの手下。偵察隊よりも強力な存在で、パラダイスシティから逃げたソルを追っていた。

油断して偵察隊に捕まっていたソルとクレオの前に立ち、彼らを気絶させて扉の前に運んだ。
酒を飲みながらノマドキングの素晴らしさを語り、ソルを扉の向こう側へ行かせていた。
クレオと残って彼女を拘束したままにするが、宝の地図があるとして解放して一緒に向かう。
最後はソルによって粉砕機に腕を突っ込まれると、諦めてそのまま全身を砕かれて死亡した。

・主治医（演：ブライアン・ベロモ）

代表作に『The Other Side』、『A Big Love Story』などがあります。

ノマドキングの側近。扉を通じて戻ってきたソルを出迎え、彼こそがノマドキングであると説明していた。

何も覚えていなかったソルに対して、ゲームをしていてクリアするとリセットすると話した。
ソルがノマドキングである事を認めようとしないが、すべてはゲームであると喜んで説明。
なんとかソルの記憶をリセットさせる装置を被せると、砂漠に戻ってゲームの開始を見る。
最後は海岸でノマドキングの帰還を待つが、世界を救う娘に見つかって呆気なく殺された。

感想

［個人的な評価］

本作はコンマビジョンが配給したB級映画となっています。
この作品はマイケル・ライアン・ハーンが監督、脚本、共同製作を務めています。
あの『マッドマックス』シリーズとはまったく関係のない、当時流行っていた邦題を適当につけただけの作品でした。
最初から予想できていたが、ここまでの超低予算で大雑把で予想ができないゴミ映画まで予想できませんでした。
とにかく、最初から最後までほぼ会話の説明だけで物語を構築させていて、アクションなどはオマケという感じになっています。
しかも、ちゃんと設定を固めていないせいか、意味のないセリフを話しているのに中身がないのが最大の苦痛でした。
相当のセリフをしゃべっているはずなのに、直接的な物語への説明がほぼなく、あとは自分の頭で補完していくしかないです。
それにややこしい設定として、紫外線病という病があって、かかってしまうと相手の顔が自分の顔に見えてしまうという。
そうなると、主人公とヒロインがしゃべっているのに、急に視点が変わって主人公の顔がヒロインの顔になっている事が多かった。
だから集中して鑑賞していないと、誰が誰にも向けてしゃべっているのか分からなくなるし、そもそも内容も意味不明が多いから更に迷子となる。
一応は『マッドマックス』の世界観を超低予算でやっているが、ここまで分かりにくくする必要性はなかったと思う。
多分、監督は自分では崇高な作品を作っていると思っているだろうけど、何も知らない人間が鑑賞すると意味が分からなくなります。
主人公たちの目的が分かりづらく、途中で変態のような刺客が登場して戦うも、なぜ戦っているのか分からなくなる。
もちろん、映像は安っぽいが、唯一広大な砂漠の美しさや夕日などのシーンはゴミ映画とは思えないほど良かったです。
あと、主人公の右腕がサイボーグ化されているが、ネジ一本抜けただけで動けなくなるのはギャグだと思いました。