作品データ
あらすじ
後漢末期、権力争いにより朝廷は腐敗し、地方では張角が率いる黄巾党による乱が起きていた。
曹操や義勇軍として志願した劉備、関羽、張飛の三義兄弟、孫堅、袁紹らの活躍により黄巾の乱は治まった。
しかし、その後も朝廷内の権力闘争で台頭した董卓が専横を極め、これに反発した群雄たちは反董卓連合軍を結成するのだった。
登場人物&出演者
・劉備(演:トニー・ヤン)
代表作に『The Crossing/ザ・クロシング』シリーズ、『モンスター・ハント/王の末裔』などがあります。
中山靖王の子孫を名乗る。義兄弟となった関羽と張飛とともに義勇軍を結成した。黄巾党に押されていた官軍の董卓を助け出した。
森の奥で鋳剣砦にたどり着き、主から董卓や曹操の経緯を聞いて「雌雄一対の剣」を手にした。
反董卓連合軍の一人として参加を申し出て、兵力がなくても忠誠心と胆力があると豪語した。
関羽が華雄を討ち取った活躍と、曹操の言葉によって袁紹から将軍として兵の指揮を任された。
最後は反董卓連合軍が解散するが、兵力を蓄え、新たなる戦乱の時代で漢室復興を目指す。
・関羽(演:ハンギョン)
代表作に『トランスフォーマー/ロストエイジ』、『サイバー・ミッション』などがあります。
劉備と張飛と義兄弟の契を結んで義勇軍を結成した。黄巾党に追い詰められた董卓を武力で助け出した。
森の奥で鋳剣砦にたどり着き、董卓と曹操の物語を聞かされて「青龍偃月刀」を手に入れた。
反董卓連合軍に加わった劉備に従い、虎牢関の戦いの前に猛将の華雄を討ち取って力を見せた。
虎牢関の戦いでは呂布の兵を圧倒的な力で打ち負かし、劉備と張飛の三人がかりで対決する。
最後は反董卓連合軍が解散した数年後、兵力を蓄えた劉備の下で兵士たちに訓練を指揮していた。
・張飛(演:ジャスティン・チャン)
代表作に『一路向西』、『プロジェクト・グーテンベルク/贋札王』などがあります。
劉備と張飛と義兄弟の契を結んで義勇軍を結成した。黄巾党に追い詰められた董卓を武力で助け出した。
森の奥で鋳剣砦にたどり着き、董卓と曹操の物語を聞かされて「蛇矛」を手に入れた。
反董卓連合軍に加わった劉備に従い、袁紹から認められて虎牢関の戦いで呂布の兵を打ち負かす。
目の前に立ちはだかった呂布に劉備や関羽と戦いを挑むが、圧倒的な力によって劣勢となった。
最後は反董卓連合軍が解散した数年後、兵力を蓄えた劉備の下で兵士たちに訓練を指揮していた。
・曹操(演:ワン・カイ)
代表作に『レイルロード・タイガー』、『男たちの挽歌/REBORN』などがあります。
漢王朝で校尉を務めていた役人だったが、漢室を好き放題していた董卓に反旗を翻すようになる。
単独で董卓を暗殺しようとして失敗して捕まってしまうが、正義を語って陳宮により助けられた。
父親の義兄弟に助けを求めるが、勘違いで皆殺しにしてしまい、大義の為に恩人まで殺した。
反董卓連合軍に参加して、たった三人でやって来た劉備たちを将軍として迎えるように言い放つ。
最後は董卓討伐に失敗するが、兵力を蓄え、新たなる群雄割拠で権力を手に入れようとする。
・鋳剣砦の主(演:カリーナ・ラウ)
代表作に『欲望の翼』、『王朝の陰謀/判事ディーと人体発火怪奇事件』などがあります。
森の奥深くにある英傑だけが導かれる鋳剣砦の主。劉備、関羽、張飛の三兄弟に最強の武器を与える。
劉備たちに董卓が漢室を穢していると話し、最強と言われた呂布の暴走について語っていた。
次に曹操が漢室を助ける為に汚い事すらやる武人だと評して、彼に「将剣」を与える事になる。
最後は三兄弟に「雌雄一対の剣」と「青龍偃月刀」と「蛇矛」をそれぞれに与えて姿を消した。
・袁紹(演:レイ・ロイ)
代表作に『上海グランド』、『導火線/FLASH POINT』などがあります。
四代に渡って三公を輩出してきた名門中の名門。反董卓連合軍の盟主となって漢室を助けようとする。
各地の武将と同盟を結成する事で董卓軍以上の勢力を組織して、漢室の安寧を取り戻そうとした。
反董卓連合軍に参加した武将たちを歓迎するが、兵力を持たない劉備たちをみんなと笑っていた。
曹操の言葉によって劉備たちの強さ、関羽が華雄を倒した事から彼らを作戦の中心に据えた。
最後は反董卓連合軍を解散させ、漢室復興するつもりはなく、領土で兵力を蓄えるようになる。
・貂蝉(演:グーリーナーザー)
代表作に『ポリス・ストーリー/レジェンド』、『シティ・オブ・ロック』などがあります。
王允の娘。相国となって実質な王室の権力者となった董卓に気に入られ、強制的に結婚を迫られる。
入水自殺しようとしたところで呂布に助けられると、その美貌で彼を虜にして守る約束をされる。
最後は父親の作戦で董卓との結婚式で信用を勝ち取り、呂布を利用して暗殺するべく行動する。
・呂布(演:ルイス・クー)
代表作に『ドラゴン✕マッハ』、『封神伝奇/バトル・オブ・ゴッド』などがあります。
董卓軍の将軍。武芸に優れていた若者だったが、鋳剣砦で「方天画戟」を手に入れて最強となっていた。
主を裏切って首を董卓に差し出すと、中郎将軍の地位を手に入れて圧倒的な武力を持ってしまう。
反董卓連合軍の結成で洛陽まで敵軍が迫る中で、自ら出陣して全軍を倒すと豪語していた。
入水自殺しようとした貂蝉と出会い、董卓と結婚する事を知らずに彼女を守ると宣言していた。
最後は劉備、関羽、張飛の三人を圧倒するが、退却の狼煙と貂蝉の為に仕方なく退避した。
・董卓(演:ラム・シュー)
近年の出演作に『無敵のドラゴン』、『ザ・ルーキーズ』などがあります。
各地で反乱を起こす黄巾党を討伐する官軍の長を務めていた。張角の妖術によって追い詰められてしまう。
義勇軍を結成した劉備たちに助け出され、漢室を意のままにして、ついに相国まで上り詰める。
曹操を気に入って「七星剣」を手に入れるが、暗殺を企てたとして全国で指名手配をさせた。
現在の献帝を廃して自分が操れる弟君を献帝にして、実質的な権力を手にして酒池肉林を楽しむ。
最後は反董卓連合軍によって虎牢関を抜かれてしまうと、洛陽を焼いて長安に遷都して逃げた。
感想
[個人的な評価]
本作はコーエーテクモゲームスの大ヒットゲーム『真・三國無双』の実写映画となります。
この作品は「無双」ゲームとしてシリーズ化して、三國志を知らない人にも認知させました。
そんな本作は完全なるファン向けの実写映画となっているが、さすがにゲームのキャラクターに似せていました。
特に董卓を演じるラム・シューと袁紹を演じるレイ・ロイはゲームのまんまという感じでした。
更になんと言っても、吹き替えではゲームの声を担当した声優をしっかりと使っているところにもこだわりを感じました。
そうなってくると、あくまで一般受けはしなくても、ゲームファンからは再現度の高さは得られるだろうと思います。
個人的にも「無双」シリーズをやり尽くしたファンなので、今回の実写映画化に不満があったけど、及第点の出来と言えるだろう。
ただ、ゲーム性からアクションがメインでストーリーは二の次というイメージがあって、これが映画に上手く落とせなかったのは残念です。
やはり、アクションをするゲームとストーリーを語る映画では根本的に違うので、どうしても相性はそこまでいいとは言えなかった。
何より三國志が始まる前の物語となっているせいで、視点が劉備、曹操、呂布、董卓と飛びすぎるのも良くない。
群像劇と言ってしまえばそれまでだが、長いストーリーを持つ三國志を一本の映画でまとめる方にムリがあると思います。
ラストのバトルでは当然ながら悪である董卓は倒せず、ようやく三國志に突入するという序章となってしまいました。
これはゲームを知っている人なら分かるだろうが、逆にゲームをまったく知らない人にとって中途半端な終わり方にしか見えません。
どうやら中国では盛大にコケてしまったので、このままシリーズ化するのはちょっとムリがあると感じてしまいました。
それでも、ゲーム「真・三國無双」をファン向けに実写映画化しただけでも良かったと思います。
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