【ムルゲ/王朝の怪物】RE-3330

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アクション

作品データ

公開年月 2020/03/13
ジャンル アクション
原作 なし
監督 ホ・ジョンホ
脚本 ホ・ジョンホ
製作 チョン・テウォン、コ・ソンミ、ほか
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

朝鮮・中宗22年(1527年)に国中が謎の疫病が蔓延する中、仁王山に“ムルゲ”が現れた噂が広まっていた。
疫病とムルゲの関係性が囁かれる噂の背後には、11代中宗王の失権を目論む勢力の陰謀が見え隠れしていた。
中宗王はこの危機を乗り越えるべく、かつて政争に巻き込まれて宮殿を離れた朝鮮国最強の武人ユン・ギョムを頼るのだった。

登場人物&出演者

ユン・ギョム(演:キム・ミョンミン)

代表作に『朝鮮名探偵/鬼(トッケビ)の秘密』、『V.I.P.修羅の獣たち』などがあります。

主人公。朝鮮国最強の武人。王直属の内禁衛将の元将軍。王に反論して宮廷を追放された。

山で猟師をしながらミョンと元部下だったソン・ハンと暮らしながら平穏に過ごしていた。
ムルゲの出現で再び宮廷へ戻ると、捉虎甲士とともに山で捜索する罠で本物に遭遇した。
領議政たちにせいで中宗王とともに追い込まれるが、宮廷にムルゲが出現して脱出に成功。
最後はムルゲを地下室に呼び込んで火薬を爆発させて、都合よく抜け出して生還を果たした。

ミョン(演:イ・ヘリ)

アイドルグループ「Girl’s Day」のメンバーで、映画の代表作に『My Punch-Drunk Boxer』などがあります。

ヒロイン。ユンの娘。武人の父親に育てられ武術にに優れ、独学の医学の専門知識を持つ。

幼い頃にでっち上げた疫病に母親が殺され、生き残っていたところをユンに拾われている。
ホに無意味な一目惚れをしていくと、ムルゲに殺された死体を一緒に検死していた。
ムルゲが宮廷に出現すると、ユンの指示を受けて民に外へ出さないように説得をした。
最後は領議政の悪事を暴いて、ジニョンの追撃でピンチだったソハンたちを助け出した。

(演:チェ・ウシク)

代表作に『オクジャ/okja』、『パラサイト/半地下の家族』などがあります。

新米の宮廷の役人で王の宣伝官。ムルゲが国の噂になり、討伐の為にユンの元へやって来た。

宮廷育ちでありながら武術に優れていて、山育ちのミョンとは対照的だが惹かれ合っていく。
ムルゲの捜索隊に同行するが、領議政の裏切りで谷底に突き落とされて本物に出くわした。
ソハンとともに地下室で爆薬を設置するが、瀕死状態だったジニョンの追撃で苦戦する。
最後は駆けつけたミョンに助け出され、ムルゲも倒して、当然のように一緒に彼女といた。

ソハン(演:キム・イングォン)

代表作に『花嫁はギャングスター』、『ザ・タワー/超高層ビル大火災』などがあります。

内禁衛将の元隊員でユンの忠実な部下。過去にユンに命を助けられて恩返しに付いていく。

山での暮らしでは武人としての技が使えず、ミョンにいつもからかわれ腹を下していた。
捉虎甲士との山でムルゲの捜索が罠で反撃すると、本物の怪物に遭遇してなんとか逃げ出す。
地下室でムルゲを殺す為にホと爆薬を設置するが、瀕死状態のジニョンに追い詰められる。
最後はミョンの矢でジニョンが倒れ、生還を果たし、ユンとともに再び山へ帰っていった。

ジニョン(演:パク・ソンウン)

代表作に『愛を歌う花』、『皇帝のために』があります。

領議政の私兵「捉虎甲士」の隊長。内禁衛将の将軍だったユンの部下で非情なやり方をする。

中宗王の権力を削ぐ為に領議政の指示に従い、疫病と称して民を皆殺しにしてきた。
過去にミョンの母親も殺していて、今回のムルゲを利用する領議政の為に働いていた。
ムルゲが宮廷に出現して領議政の命令で攻撃するが、通じずに甘噛みされて倒れる。
最後はムルゲを倒そうとするソハンたちの前に出るが、ミョンの矢を喉に食らって死亡。

領議政(演:イ・ギョンヨン)

代表作に『パイレーツ』、『インサイダーズ/内部者たち』があります。

中宗王に仕えるナンバー2。以前から権力を手に入れようと疫病を使い王の力を削いでいた。

ムルゲの出現でまたしても王の対応が悪いと民に見せつけ、権力を握ろうと暗躍していく。
本物のムルゲが出現すると、これを利用して中宗王を王座から引きずり降ろそうと考える。
民の心を掴もうと疫病の感染を防ぐ為に家を焼かせ、宮廷に避難すると食料と治療をさせる。
最後はムルゲを民の前に出そうとするもミョンに阻止され、追い詰められて食い殺された。

中宗王(演:パク・ヒスン)

代表作に『V.I.P.修羅の獣たち』、『1987/ある闘いの真実』があります。

李氏朝鮮の第11代国王。過去の政策に失敗し、優秀なユン将軍を追放処分にしてしまう。

ムルゲによる脅威で国が荒れていく中で、ユンを呼び戻して怪物退治をさせようとする。
領議政の根回しで捜索隊は全滅させれ、ムルゲがいるというウソを信じこませられる。
生還したユンに本物のムルゲがいると聞かされ、領議政たちに襲われるもなんとか逃げ出す。
最後はユンたちの活躍でムルゲと領議政たちが消え去り、願っていた善政を敷いていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は韓国で初登場1位を記録し「BOX OFFICE」では初登場2位を記録しました。
『パラサイト/半地下の家族』のアカデミー作品賞の受賞で勢いに乗る韓国映画の流れを受けてヒットしました。
過去に韓国では『グエムル/漢江の怪物』という映画があったけど、ハッキリ言って出来はあまり良くなかったです。
怪物の造形はそれなりでしたが、そのベースとなる家族ドラマが陳腐すぎて面白くなかった。
そんな心配をしていた本作ですが、なぜか朝鮮王朝時代が舞台になると王と領議政の権力争いがメインになる印象があります。
本作でも権力争いがメインになっていて、肝心の怪物であるムルゲが便利なギミックみたいな扱いになってしまっている。
この権力争いがまったく面白くないし、やっている事は既視感たっぷりで、残虐なようで主人公たちにはものすごく詰めが甘い。
『グエムル/漢江の怪物』とそうでしたが、本作の怪物であるムルゲのCGは悪くないし、かなりの頻度で登場させています。
ただ、扱いが上記のように都合のいい場面でしか使われておらず、醜悪な見た目だけど一番可愛そうな存在に感じてしまいました。
人間の勝手な都合に誕生して、処分されそうになって逃されて生きていたが、またも人間の都合で振り回されるだけの存在。
最終的に主人公たちの引き立てる存在だけと化して、物語だけじゃなく、製作側の都合で使われている点もなんだか悲しいです。
どうせなら素直にムルゲを中心にした単純なモンスター映画にするべきであり、政治的な権力争いは本当にいらなかった。
人間同士の戦いも何度かあるけど、本題となるムルゲとは無関係だから、その努力の方向性は間違っていると感じた。
やはり、韓国のモンスター映画はクリーチャーの造形が良くても、それを支える物語がちょっとズレて残念な印象を持ちました。

コメント

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