作品データ
公開年月 | 2021/08/13 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ロド・サヤゲス |
脚本 | ロド・サヤゲス、フェデ・アルバレス |
製作 | ロド・サヤゲス、サム・ライミ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
かつて強盗被害に遭った盲目の老人ノーマン・ノードストロームは少女フェニックスとひっそりと暮らしていた。
ノーマンはフェックスとの異様な暮らしで不気味な表情を浮かべるが、あくまで誰にも知られずに二人だけで過ごしていた。
そんなある日、二人が暮らす屋敷に謎の武装集団が襲撃され、ノーマンは過去に封印した狂気を目覚めさせるのだった。
登場人物&出演者

近年の出演作に『スレイヤー/7日目の煉獄』、『オペレーション・ローグ3/デス・オブ・ア・ネーション』などがあります。
主人公。盲目の老人。8年前に負ったケガから回復し、養女となったフェニックスと人里離れた一軒家で暮らす。
課題を確実にクリアしないといけないが、ヘルナンデスの助言でフェニックスを町へ行かせた。
レイランたちの襲撃で二人を撃退していたが、家を燃やされた上にフェニックスを連れ去られた。
見捨てられた犬の案内でレイランのアジトにたどり着き、仲間を消してフェニックスを助ける。
最後は自分を怪物と認めてフェニックスを拒否し、レイランの一撃で死ぬも満足した表情となる。

代表作に『KIN/キン』、『Death of a cheerleader』などがあります。
ヒロイン。ノーマンと一緒に暮らす養女。過去に屋敷が火事となって母親が亡くなって以来、養父に育てられる。
毎回出される課題をクリアしていき、ヘルナンデスのおかげで町へ出かけて養護施設を見ていた。
家に帰るとレイランたちの仲間が侵入して、ノーマンの指示で箱に入って一時的に避難をした。
レイランが家に連れ帰ると、母親と再会させるが、その狙いは自分の心臓だと知るも意識を失う。
最後はレイランにトドメを刺すもノーマンが死亡し、気になっていた養護施設へ入っていった。

代表作に『22 Years』、『The Aliens』などがあります。
元アメリカ陸軍レンジャー部隊の隊員。ノーマンの旧友。現在は植物の配送をしてノーマンに届けている。
ノーマンより軍人としてフェニックスを鍛えている事を懸念し、少しの自由があるべきと助言。
それを聞いたノーマンからフェニックスと一緒に町へ出かけ、久しぶりの自由を味わせた。
フェニックスを送り届けると、戦争での悲惨な体験と彼女は関係ないとしてノーマンに忠告した。
最後は町へ帰ろうとしてレイランたちの車に遭遇し、警戒するも背後から襲われて死亡した。

代表作に『エンド・オブ・ステイツ』、『キャッシュトラック』などがあります。
元アメリカの軍人。レイランに従っている。奇抜な姿の仲間の中でヒゲ面以外は普通の見た目。
ノーマンの家にジム・ボブと一緒に侵入して、フェニックスを探すも上手く逃げられていた。
ジム・ボブがノーマンに襲われると、フェニックスが地下室に逃げて箱に中に入られてしまう。
水を使って出させようとしてノーマンの襲撃に遭い、ガスを撒き散らされて素手で勝負した。
最後はノーマンに電線を投げ込まれ、充満したガスに引火して爆発に巻き込まれて死亡した。

代表作に『ブラック・シー』、『ビルド・ア・ガール』などがあります。
元アメリカの軍人。ジブ・ボブが兄でともにレイランに従っている。仲間の中では最年少。
ガレージに逃げ込んだノーマンを探していたが、反撃を受けて鼻と口を瞬間接着剤でやられる。
すぐに駆けつけた兄にドライバーで頬に穴をあけられ呼吸し、ガラス片で口を自分で開いた。
フェニックスを見つけると抑えていたが、熊手を足に刺されてレイランの娘でも暴力を繰り出す。
最後は隠れていたノーマンに倒され、スコップで何度も顔面を叩きつけられて無残にも死亡。

代表作に『Two For Joy』、『Tybalt’s Truth』などがあります。
元アメリカの軍人。弟のジャレッドとともにレイランと従っている。変な髪型が特徴的。
車が邪魔だとして注意したヘルナンデスの背後にいて、武器である金槌で容赦なく殺害した。
家に乗り込むがフェニックスが地下室に逃げられてしまい、ドアをこじ開けようとした。
弟がノーマンに殺されてブチ切れるが、フェニックスを捕獲した事で仕方なく帰っていく。
最後はアジトに侵入したノーマンに不意を突かれ、愛用の金槌によって撲殺されてしまう。

代表作に『ドント・ブリーズ』、『蜘蛛の巣を払う女』などがあります。
元アメリカの軍人。レイランに従っている。常にレイランと一緒に行動する。ニット帽を被る。
ノーマンの家には侵入せず、ジム・ボブたちが状況を確かめて後からレイランとやってくる。
家から逃げ出したフェニックスを捕まえると、気絶させてレイランの指示でトラックに乗せる。
フェニックスの心臓を移植させる事について納得しておらず、間違っているとジム・ボブに話す。
最後はノーマンに銃口を向けたが、彼にフェニックスが危ないと教えて立ち去っていった。

代表作に『ゴールドフィッシュ・メモリー』、『死の恋人ニーナ』などがあります。
フェニックスの実の母親。8年前に家が火事となってノーマンの話しでは死んでいたという。
実際は生きていて車椅子状態になっているが、レイランが連れ帰った事で再会を果たす。
火事の影響で肺も悪影響を受けており、心臓が大きな負担を強いられて余命幾ばくもない。
狙いは実の娘であるフェニックスの心臓で、それを移植する為にレイランが連れ帰ってきた。
最後は銃を乱射したレイランに撃たれて死亡し、高所から落ちたフェニックスの緩衝材になる。

代表作に『ブラックホーク・ダウン』、『ランナウェイズ』などがあります。
元アメリカの軍人。不名誉除隊されている。仲間たちと町に出てきたフェニックスを追っている。
その正体は8年前に家が火事となって、犯人にされて刑務所にいたが、娘を助けにやって来た。
ノーマンが娘を奪ったとして実力行使するが、想像以上に粘られて仲間を次々と失っていく。
ラウルが逃亡したフェニックスを捕まえ、アジトに連れ帰ると、心臓移植が目的だと知られる。
最後はアジトに来たノーマンに両目を潰され、トドメを刺す前にフェニックスに殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はSNSの口コミでロングランヒットした『ドント・ブリーズ』の続編となります。
この作品は不気味な盲目の老人を主人公にして、前作とはまた違った雰囲気となっています。
前作では盲目の老人であったノーマン・ノードストロームが家に入ってきた泥棒を撃退しました。
ただし、ノーマン自身は決して良い人間ではなく、どこか狂ったような考え方を持っています。
その魅力的なキャラクターのおかげで本作では主人公になっていて、養女を育てる事で過去とは違った人物像になっています。
単なる恐怖の対象だった前作と大きく違い、本作では父親のような存在として養女を強く育てようとしていました。
ただ、本当の親がやって来てノーマンが悪い人間だと言い聞かせるが、その彼らもマトモな人間じゃないと分かってくる。
本作では良い人間は誰もおらず、辛うじて養女となったフェニックスだけはマトモな感覚を持っていた感じです。
前作とは大きく違った雰囲気になったので、ちょっとばかりタイトルとの関係性が微妙になっていました。
息一つで命取りになった前作とは違い、本作では盲目の老人である必要性がないように感じてしまった部分が大きいです。
やはり、前作にあった雰囲気をガラリと変えてしまい、キャラクター先行の映画になったのはちょっと残念でした。
あの緊張感があったからこそ、ノーマン・ノードストロームという狂ったキャラクターが立っていたと思います。
前作で狂ったノーマン・ノードストロームがいて衝撃を受けたが、本作は娘を助けたい父親の王道になってしまったのは残念です。
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