【コールド・スキン】RE-2951

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洋画

作品データ

公開年月 2017/10/20
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 アrベール・サンチェス・ピニョル 『冷たい肌』
監督 ザヴィエ・ジャン
脚本 ヘスス・オルモ
製作 デニース・オデル、マーウ・アルベラ
製作国 スペイン、フランス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

夢破れた青年“友”は新しい気象観測員として南極海の果ての無人島へやって来る。
そこに暮らすのは彼と変わり者の灯台守グルナーの二人だけだと思っていた。
ところが夜が更け始めると、その島には大群の“人ではない生き物”たちが押し寄せてくるのだった。

登場人物&出演者

(演:デヴィッド・オークス)

代表作に『トゥルース or デア/密室デスゲーム』があります。

主人公。気象観測員として無人島にやって来た。文明社会から逃げ出す為に来ている。

島の状況が分からないまま来るが、そこに群がる異形の生物に襲われて住居を失った。
グルナーの灯台に身を置く代わりに雑用をさせられ、異形の生物のアネリスに好意を持つ。
アネリスたちには人の気持ちが分かると理解し、彼らと交流を持つべきだとグルナーに言う。
最後はグルナーが死んで、自分がその代わりとなって新任の気象観測員を同じく迎えた。

 ・グルナー(演:レイ・スティーヴンソン)

近年の出演作に『アクシデントマン』、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』などがあります。

灯台守。新たな気象観測員としてやって来た“友”の出迎えをする日にはずっと寝ていた。

船長に起こされて裸のまま友を出迎えるが、その前にタバコか酒を当たり前のように要求。
自分の家を燃やして行き場のなくなった友を灯台に置くが、その代わりとして雑用をさせる。
実は前任の気象観測員のアンドールで、長い孤独な生活によって自分を見失っていただけ。
最後は自分を見捨てた友に落胆し、異形の生物に自らの命を晒して捧げて食い殺された。

アネリス(演:アウラ・ガリード)

代表作に『ゴースト・スクール』、『マッド・プロフェッサー/悪の境界線』などがあります。

異形な生物のメス。人間に近い姿をしているが、冷たい肌を持ち、氷点下でも血は凍らない。

グルナーの灯台に棲み着いていて、彼にとってペットであり性欲を発散する存在でもある。
島にやって来た友を歓迎し、グルナーよりも良い扱いを受ける事で彼に心を傾けていく。
友が自分たちの本質を知ろうとして察知して、彼に休戦協定を行動で示そうとした。
最後は新たな気象観測員がやって来ると、船を見て仲間に知らせようと海へ潜っていった。

船長(演:ジョン・ベンフィールド)

代表作に『スピード・レーサー』、『ウディ・アレンの夢と犯罪』などがあります。

気象観測員として“友”を島に連れて来た船の船長。長い旅において彼と友情を育んだ。

最後は危険な島に友を置いて行く事に気後れするが、説得されて彼を残して立ち去った。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はアルベール・サンチェス・ピニョルの小説『冷たい肌』を基に作られています。
監督は『ヒットマン』などで知られるザヴィエ・ジャンが務めています。
本作は単純な異形の生物との戦いを描くサバイバルである一方、一緒に暮らしている女性型との微妙な関係も描いている。
これはギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』に通じるモノがある。
ただ、決定的に違うのは文明社会と離れた無人島で二人の男と異形の生物との関わりがまったく違う点だろう。
すでに灯台守となっていたグルナーは一方的に異形の生物は敵だと認識して、毎晩襲って来る彼らを殺していく。
まったく理由が分からないまま物語が展開していくが、主人公である友を通じて状況が分かるようになっていきます。
ただし、そこには異形の生物について解明されるのではなく、グルナーという人間が何者か分かる程度である。
『シェイプ・オブ・ウォーター』ではハッキリとして説明があったが、本作にはそれが一切なく哲学的な思想で終わっています。
ニーチェや宮本武蔵の言葉を引用している事からも、本作にはエンターテイメント性よりも原作が持つ思想に力を入れているのが分かります。
つまり、本作はストーリーとして謎が謎のまま終わっているが、主人公には文明社会を捨てて何かを得る事だけが描かれています。
そうなると単純な異形の生物との戦いに対する答えを求める人には納得できないラストになるかもしれません。
それに物語が面白い作りとは言えず、登場人物も男が二人、異形の生物のメスが一体だけで広がりがまったくないです。
比べられる『シェイプ・オブ・ウォーター』よりも数段面白さに劣っているが、哲学的な思想で考えさせる作品が好きな人なら楽しめるかもしれない。
個人的には興味深い内容であるが、異形の生物はなんでもいい状況になっているので、そこら辺はスッキリしないから微妙な印象を持った作品です。

コメント

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