【富江re-birth】VD-460

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作品データ

公開年月 2001/03/14
ジャンル ホラー
原作 伊藤潤二 『富江』
監督 清水崇
脚本 藤岡美暢
製作 土川勉、石井徹
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

美大生の木股英雄は、富江をモデルにして肖像画を描いたが、彼女がその絵を台無しにした事で発作的に殺害して俊一や巧と死体を山中に埋める。
翌日、俊一は巧と英雄を合コンに連れて行くが、突然そこに参加予定のない女性の姿を見かける。
それは死んだはずの富江であり、錯乱した英雄が自殺すると、俊一や巧に限らず周りの人々の人生が狂わせていくのだった。

登場人物&出演者

富江(演:酒井美紀)

代表作に『誘拐』、『八月ラヴソング』などがあります。

謎の女性。左目に泣きぼくろを持つ。男たちが勝手に好きになって殺されるも何度も再生する。

最初は英雄に寄生するが、合コンに参加してから巧や俊一に目をつけて次々と乗り換える。
俊一の母親によって殺されてバラバラにされ、俊一に助けを求めるも焼却炉で燃やされた。
自分の血が混ざった英雄の絵から復活し、共感していたひとみに導かれた巧を再会する。
最後はひとみを操って巧と滝壺に飛び降り自殺させ、彼の妹・理恵に寄生して復活を目論む。

青山巧(演:妻夫木聡)

近年の出演作に『Red』、『浅田家!』などがあります。

主人公。大学生。ひとみと同棲している。俊一や変わり者の英雄といつも遊んでいる。

英雄を心配して家を訪れると、富江の死体を可愛がっていた彼を見て俊一と山中に捨てた。
徐々に富江の魅力に侵食されているが、同じく口紅を使ったひとみが侵食されて心配する。
英雄の母親から富江の分裂する絵をもらうが、気味が悪く妹の理恵に渡して実家に置く。
最後はひとみを救う為に滝壺へ行き、元に戻るもまたしても富江が出て一緒に自殺をした。

北村ひとみ(演:遠藤久美子)

代表作に『ラヂオの時間』、『こはく』などがあります。

ヒロイン。巧と同棲する恋人。友人たちと何かやっていた巧に質問するも無視されてしまう。

前日の夜中に巧に何をしていたかと聞いたが、無視されたせいで仲違いして彼を疑う。
バーで巧に話しかけた富江との関係性を疑って、更に彼が持っていた口紅を見つけていた。
口紅を塗ってすぐに拭き取ったっが、そこから富江と共感して左目に泣きぼくろが現れる。
最後は富江に支配され、一度は元に戻るも、結局は巧と一緒に滝壺へ身を投じて自殺した。

細田俊一(演:黄川田将也)

代表作に『ホワイトアウト』、『バトル・ロワイアルⅡ/鎮魂歌』などがあります。

巧が通う大学の同級生で友人。英雄を心配して巧と一緒に訪れると、富江の死体を山中に隠す。

合コンを開いて英雄を励まそうとしたが、当たり前のように来た富江が気になってしまう。
英雄が死んで葬式に出ると、後日、なぜかやって来た富江を見て硬直するも魅了されていく。
母親を邪魔者扱いして富江を優先するが、富江が殺されると一緒に遺体を解体していた。
最後は富江に執着して燃えていく彼女に抱きつくと、そのまま一緒に燃えて消えていった。

細田朋子(演:中島ゆたか)

代表作に『夜の歌謡シリーズ』、『トラック野郎御意見無用』などがあります。

俊一の母親。シングルマザーで会社に勤めている。俊一を可愛がっていつも心配している。

突然家を訪れた富江を迎え入れたが、息子が彼女に支配されて敵意を持つようになる。
家に来ていた富江のコーヒーに醤油を入れるなど、嫌がらせをするもまったく通じない。
ついに富江の態度にブチ切れてしまい、絞殺すると、息子と一緒に遺体を解体した。
最後は生首の富江を焼却炉に投げ入れ燃やすが、顔に毛が生えて心臓発作で死亡した。

青山理恵(演:邑野みあ)

代表作に『カラオケ』、『MAKOTO』などがあります。

巧の妹。実家暮らし。都内のライブへ行く為、兄の家に泊まるもひとみと初めて会った。

兄とケンカしていたひとみに浮気したのかと言って、遊びに連れてもらおうとするも失敗。
友人から不気味な絵をもらった巧から渡されてしまい、実家の納屋に放り込んでいた。
飼い犬が激しく吠えていると、気になって納屋にあった絵を見るも特に何も発見しなかった。
最後は滝壺で自殺した兄とひとみに花束を投げるが、すでに富江の寄生を受けていた。

木股英雄(演:忍成修吾)

代表作に『リリイ・シュシュのすべて』、『バトル・ロワイアルⅡ/鎮魂歌』などがあります。

巧や俊一たちと同じ大学に通う同級生で友人。絵の才能があって大賞で受賞している。

富江を家に招いて肖像画を描いていたが、なぜか気に入ってもらえずに傷つけられてしまう。
急にブチ切れて富江を殺害し、家に来た巧と俊一によって死体を山中に埋めてもらった。
気を取り直す為に俊一がセッティングした合コンに参加するが、富江が復活して態度が豹変。
最後は自分のモノだと富江に言うも振られ、失墜のままトイレで自殺を遂げてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はシリーズの三作目となりますが、前作と同じく続編という事ではないです。
原作の『滝壺』、『画家』、『毛髪』をベースに脚色した作品となります。
これまで二作も作られていますが、残念ながら「富江」というキャラクターに魅力はあまり感じられなかったです。
確かに不気味な感じで殺しても何度も再生し、男たちを魅了させて殺されるループという設定は分かったが、キャラクターの良さまで描いていない。
どうしても富江の魅力に振り回される登場人物たちを中心に描いていて、実際の彼女が持つ危険さは微妙な描写だったと思います。
しかし、ついにジャパニーズ・ホラーを牽引してきた一人である清水崇が監督を務め、前作とはまったく違うアプローチをしています。
さすがに当時は乗りに乗っていた清水崇監督だけあって、物語の中心となる「富江」を中心に構築されているのが分かります。
最初から富江がどれだけ危険なキャラクターであるのか示していて、演じている酒井美紀の演技も相乗効果で引き立っていると思います。
本当なら、こういう風に描くべきだというお手本となっていて、全面的に富江を出している演出は上手いと思いました。
ただ、今ひとつ富江の目的が明確じゃないので、どういう行動理念で主人公たちに近寄っているか分からずに必然性を感じられなかった。
それでも前二作よりも出来が格段に良くなっていて、本当ならこんな感じで物語を作るべきだったと思うが、インパクトがあまりなかったです。
やりたい事は伝わってくるが、どうしても『リング』や『呪怨』と比べて、本作の富江は生身だから怖さは半減していると思いました。
ですが、本作で一番の収穫はまさかの遠藤久美子の可愛さを知る事ができて、もうずっと釘付けになってしまったのは言うまでもありません。
シリーズは全部で8本あるようだが、まだまだ序盤となっているが、この感じでいってもらえば多少は期待できるんじゃないかと思います。

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