【食人族】RE-3579

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洋画

作品データ

公開年月 1980/02/07
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ルッジェロ・デオダート
脚本 ジャンフランコ・クレリチ
製作 ジョヴァンニ・マッシーニ、F・D・チネマトグラフィカ
製作国 イタリア
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ドキュメンタリー製作の為にアマゾン川上流の“グリーン・インフェルノ”と呼ばれる密林地帯に向かった4人の撮影クルー。
しかし、消息を絶った4人は捜査に向かったニューヨーク大学のジョン・モンロー教授は原住民の襲撃や残虐性を目撃しながら4体の白骨死体を発見する。
そこでモンロー教授は遺された撮影クルーのフィルムを手に入れると、状況を検証する為に再生する事になるのだった。

登場人物&出演者

ジョン・モンロー教授(演:ロバート・カーマン)

代表作に『食人帝国』、『人喰族』などがあります。

人類学者で原始文化の権威として知られる。行方不明となった4人の撮影クルーを探す事になる。

政府から許可書を手に入れて、アマゾンに詳しいガイドを雇って“緑の地獄”が向かった。
道中でヤクモ族と接触を果たし、撮影クルーの遺品らしいモノを見つけてフィルムと交換した。
テレビ番組からドキュメンタリーの司会を依頼され、念の為にフィルムの中身を確認した。
最後は非人道的な内容に対して徹底的に否定して、結局は放映を中止にしてテレビ局から去った。

チャコ(演:サルヴァトーレ・バジル)

代表作に『コブラ・ヴェルデ』、『カルタヘナ/陽だまりの絆』などがあります。

行方不明となった撮影クルーの捜索に来たモンロー教授のガイドを務める。フェリーペの知り合いでもある。

モンロー教授が多くの荷物を持ってくるが、銃とクスリが重要で他は捨てろと警告していた。
捕らえられたヤクモ族の青年を獣みたいに扱い、村までやって来ると交換して歓迎してもらう。
“緑の地獄”までやって来ると、木族に接触してモンロー教授の暴走を常に止めていた。
最後はモンロー教授がテープレコーダーと交換して木族に歓迎され、調理した敵の肉を食べた。

アラン(演:ガブリエル・ヨーク)

代表作に『カニバル』、『ヴァイラス』などがあります。

ドキュメンタリー番組の撮影クルーでリーダー格。フェイとは恋人関係。過激な映像で有名になりたい。

過去のドキュメンタリー映像はすべてフェイクで演出によって作り、今回も同じ手法を取った。
ヤクモ族の少女をジャックたちにレイプさせ、村を破壊して木族による虐殺という演出をした。
ジャックが木族の反撃で重傷を負うと、彼を銃殺して体をバラバラにされる様子を撮影していた。
最後はフェイが殺されてしまい、フィルムをマークに預けると、抵抗できずに殺されてしまう。

フェイ(演:フランチェスカ・チアルディ)

代表作に『カニバル』、『さらばモスクワ』などがあります。

ドキュメンタリー番組の撮影クルーで紅一点。アランとは恋人関係。みんなと同じく有名になりたい。

アマゾンでの過酷な道のりでシャワーもない状態に文句を言わず、平然と裸で歩き回っている。
木族と接触して盛り上げる為に家を燃やす様子を見て、彼らの前でアランとイチャイチャする。
アランたちが暴走したせいで木族の反撃を受けて、ジャックが重傷を負って見捨てられずにいた。
最後は木族の襲撃で捕まってしまい、レイプされ、首を切断され、遺体をバラバラにされた。

マーク(演:ルカ・バルバレスキー)

代表作に『女トラッカー/甘い爆走』、『ザ・バンク/堕ちた巨像』などがあります。

ドキュメンタリー番組の撮影クルーでカメラマンを担当。いつもフェイに対してイタズラを仕掛けている。

ジャングルの中を徘徊している間、捕まえた蝶々を標本にしてジャックにその様子を撮影される。
ヤクモ族の少女をジャックと捕まえると、彼が終わった後にレイプをして楽しんでいた。
アランの指示でヤクモ族の村を破壊し、ジャックとともに誰も逃げないように脅迫していた。
最後は木族の襲撃でアランからフィルムを預けられるが、結局は逃げられずに殺されてしまう。

ジャック(演:ペリー・ピルカネン)

代表作に『カニバル』、『ジョーズ’96/虐殺篇』などがあります。

ドキュメンタリー番組の撮影クルーでカメラマンを担当。金髪で常にカメラを片手に撮影をしている。

フェリーペがカメを捕まえる手伝いをして、彼が解体する様子を黙って険しい表情で眺めていた。
ヤクモ族の少女を捕まえてレイプすると、串刺しになった彼女をしっかりと撮影していた。
アランの指示でヤクモ族の村を破壊して回ると、誰も逃さないように見張ってはしゃいでいた。
最後は木族の襲撃で重傷を受け、アランの銃撃で死ぬと、そのまま体をバラバラにされてしまう。

フェリーペ(演:リカルド・フュエンテス)

本作が長編映画デビュー作となります。

ドキュメンタリー番組の撮影クルーを案内するガイド。食人族がいる“緑の地獄”を案内してくれる。

ジャングルに出発する前にアランたちが地元のテレビ局で取材を受け、一緒に映って笑っていた。
同じような光景の中で確実に目的地へ向かい、少ない食料を補う為に野生の動物を捕まえる。
ジャックと大きなカメを捕まえると、ナイフと斧を使って解体し、調理してみんなに振る舞った。
最後は毒蛇に足を噛まれ、すぐに切断されるも効果なく死亡し、死体をその場に埋められた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は当時本物のドキュメンタリー映像として宣伝して大きな話題となりました。
あくまで宣伝の為にやっていたが、当時は多くの人が本物の映像だと思い込んで衝撃を受けていたようです。
過去に一度だけ鑑賞した経験がありますが、実際に映画をちゃんと鑑賞する生活になってから初めてとなります。
なので、以前はうろ覚えのような状態でネタ程度でしか鑑賞していなかったが、今回は記憶に刻む為に内容まで覚えるつもりで臨みました。
これは確かに色々と問題のある内容になっていて、特に動物を容赦なく劇中で殺害してしまうシーンはショッキングだろうと思います。
人間に対する虐殺は明らかに演技でやっているのは分かるが、動物に対する殺傷行為は本物だから雰囲気がまったく違う。
当時は動物虐待として問題になっただろうが、実際にやっている事は過去に白人たちがやってきた事を映像にしているだけだと思います。
大航海時代に多くのヨーロッパ人が他国を蹂躙して、原住民たちを虐殺する行為をそのまま本作で撮影クルーがやっています。
原住民たちを野蛮だと撮影クルーが口にしていましたが、これは彼らのモラルない行為を揶揄していると感じました。
ある意味、社会派の映画だと考えるべきであり、決してフィクションの世界じゃなく、実際にそのような事を彼らがしてきた事実を描いているだけです。
結局、自業自得で撮影クルーが原住民たちに殺されてしまうが、彼らに対する同情などなく、当然の報いと言えるだろう。
あとはテレビ局もまた視聴率の為に撮影クルーがやっていた非人道な事に目をつぶって、都合の良い部分だけを出そうとする精神も今に通じるところがある。
本作は大きな物議を呼んだ作品となりましたが、もっと冷静に内容を判断すれば、原住民であっても敬意を持って接するべきだと分かります。

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