【ブラックシープ】RE-3293

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洋画

作品データ

公開年月 2006/09/10
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ジョナサン・キング
脚本 ジョナサン・キング
製作 フィリッパ・キャンベル
製作国 ニュージランド
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

子供時代を実家の牧場で過ごしたヘンリーだったが、とある事件や親の死が重なって羊恐怖症に陥ってしまった。
それから15年後、実家での静養を薦められたヘンリーは帰郷すると、牧場で何やら羊を使った秘密の遺伝子研究がされていたと知る。
その秘密を暴こうと、環境活動家のグラントは一頭の狂暴化した子羊を盗み出すが、噛まれた彼もまた狂暴化するのだった。

登場人物&出演者

ヘンリー・オールドフィールド(演:ネイサン・マイスター)

代表作に『アバター』、『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』などがあります。

主人公。小さい頃に可愛がっていた子羊を兄のヘンリーに惨殺されて羊恐怖症になった。

長らくセラピーを受けていて、治療の一環として生家で恐怖症を克服する為にやって来た。
兄に土地を渡して離れようとしたが、狂暴化した羊たちに襲われて仕方なく逃げ回っていた。
エクスペリエンスと行動しながら兄の元に行くが、羊と同化した彼を見捨てる事になる。
最後は羊化した兄を倒し、タッカーの治療薬で生き残りを治し、羊恐怖症も克服していた。

エクスペリエンス(演:ダニエル・メイソン)

代表作に『フュータイル・アトラクション』、『Dead ringer』などがあります。

ヒロイン。環境活動家でベジタリアン。風水やチャクラなど自然と一体化する趣味を持つ。

ラッシュ博士の実験サンプルを盗んだグラントを注意するが、追っ手のせいで逸れてしまう。
ヘンリーたちに銃を突きつけグラントを探すが、奪い返され女の武器で車まで送ってもらう。
狂暴化した羊たちから逃げていると、動物への保護を忘れてぶっ殺す事が平気になっていた。
最後はマック夫人と羊化した人間をぶっ殺し、タッカーの治療薬で生き残りを元に戻した。

タッカー(演:タミー・デイヴィス)

代表作に『クジラの島の少女』、『イーグルvsシャーク』などがあります。

ヘンリーとアンガスの幼馴染み。いつもヘンリーと一緒に彼の父親と羊の面倒を見ていた。

現在は父親を引き継いだアンガスに雇われ、牧場の責任者として一人で羊を育てている。
狂暴化した羊に足を噛まれてしまい、羊化が進行していき、ラッシュ博士の研究所に捕まる。
ラッシュ博士が培養液から治療薬を作り、その被験者として元に戻って放置されていた。
最後は治療薬でヘンリーたちを治し、羊化していた人たちを助けて牧場を再開させた。

マック夫人(演:グレニス・レベスタム)

代表作に『ブレインデッド』、『Christmas Oratorio』などがあります。

長らくオールドフィールド家で働く家政婦。現在でもアンガスやタッカーの世話をしている。

久しぶりに帰郷したヘンリーを不審者だと勘違いして銃を突きつけるほど強気な性格である。
狂暴化した羊たちが暴れ回っている事を知らず、マイペースに夕食の用意をしていた。
ヘンリーたちを迎えに行くと状況を知って、家では羊化したグラントに一切動じなかった。
最後はエクスペリエンスと羊化した人間をぶっ殺し、解決していつもの日常を取り戻した。

グラント(演:オリヴァー・ドライヴァー)

代表作に『スネークスキン』、『ファンタスティック・ストーン/邪悪な魔獣と導かれし者』などがあります。

環境活動家でベジタリアン。アンガスやラッシュ博士の実験を毛嫌いし暴露をしようとする。

その根本は金儲けでラッシュ博士が遺伝子操作されたサンプルを盗み出して持ち去った。
追っ手から逃げる祭にサンプルを落とし、出てきた子羊に噛まれて徐々に羊化していく。
ウサギを食った事で後悔し、道中でアンガスに遭遇し怒りのまま彼に噛み付いて感染させる。
最後はエクスペリエンスに秘孔をつかれ気絶し、タッカーが用意した治療薬で元に戻った。

アストリッド・ラッシュ博士(演:タンディ・ライト)

代表作に『シルヴィア』、『ジャックと天空の巨人』などがあります。

ヒルを使った遺伝子組み換え研究で知られている。アンガスに雇われ、羊の新種を開発する。

羊を実験材料としか思っておらず、非情な事をしても一切両親を咎められる事はない。
全面的に研究へ協力するアンガスと契約で結ばれるが、功績を取られると勘付いていた。
羊化するタッカーが運ばれると、培養液を注入して元に戻ると知ってそのまま放置していた。
最後は新種の羊を発表するアンガスの元に行くが、森で狂暴化した羊に襲われて殺された。

アンガス・オールドフィールド(演:ピーター・フィーニー)

代表作に『猫は、なんでも知っている』、『30デイズ・ナイト』などがあります。

ヘンリーの兄。小さい頃にヘンリーが可愛がっていた子羊を殺した事で羊恐怖症にさせた。

大人になってから牧場を引き継いで、新たな羊の品種を作って売り出そうとしていた。
羊はあくまで商品の一つで愛情が一切なく、ラッシュ博士の研究に対しても興味を持たず。
羊化したグラントに噛まれて自身も羊人間となり、サンプルのメスとファックしてしまう。
最後はヘンリーを襲うも複葉機のプロペラで背中を抉られ、薬で元に戻ると羊に食われた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
更に『ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭』にてGolden Ravenを受賞しました。
実際に公開されているのは2006年で、14年の時を経てようやく日本でも公開された。
いわゆるアニマルパニックであるけど、大人しいイメージがある羊が狂暴化して襲ってくるアイデアは秀逸です。
もうこれだけで俄然興味が湧き、何より羊大国であるニュージランド製作なのは面白い。
設定としては『ゾンビーバー』に近い印象であり、人間が羊に噛まれて羊化するところはかなり面白いと感じました。
全体的に低予算で2006年の作品とは言え、一切CGを使わずアニマトロニクスを中心にやっているところはレトロな印象でした。
そのせいで羊人間の全身を鮮明に見せる事はなかったが、それでもやろうとしているところはしっかりと伝わっています。
本作には単なるバカ映画のノリではなく、ヒロインを過激な環境活動家でベジタリアンの設定にしているのも一種のメッセージが含まれている。
自分たちは正しい事をしていると勘違いして、実際に行っているのはテロリストと変わらない描写も皮肉が効いていると思います。
ただ、そのせいでせっかくの羊のインパクトよりも、環境活動家たちの性分が強く出すぎてそっちの方にイライラさせられましたが。
本作は『ゾンビーバー』ほど振り切れているワケじゃなく、あくまでシリアスに展開しているのでぶっ飛んだバカ映画を期待すると少し裏切られる。
ちょっとしたブラックユーモアもあるけど、どうしても地に足のついた作品になっているから他の要素ではインパクトが薄い。
個人的には純粋に狂暴化した羊の恐怖を描いて、登場人物はそこまで設定の濃い感じじゃない方がもっと面白くできたじゃないかと思う。
アイデアは良かったと思うが、今ひとつ生かしきれていない印象があって、期待値を越えてこなかったのはちょっと残念という感じでした。

コメント

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