【キャロル】RE-2829

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洋画

作品データ

公開年月 2015/11/20
ジャンル ヒューマンドラマ
原作 パトリシア・ハイスミス 『The Price of Salt』
監督 トッド・ヘインズ
脚本 フィリス・ナジー
製作 エリザベス・カールセン、スティーヴン・ウーリー、ほか
製作国 アメリカ、イギリス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

1952年、クリスマス目前の活気溢れるニューヨークで、高級百貨店のオモチャ売り場でアルバイトするテレーズ。
フォトグラファーという夢を持ち、恋人リチャードから結婚を迫られるなど、一見充実しているように見えて、どこか満たされない日々を送っていた。
そんなある日、ゴージャスな毛皮のコートを来たキャロルが娘のクリスマスプレゼントを探しに来ると、テレーズはその美しく優雅な姿に目を奪われるのだった。

登場人物&出演者

キャロル・エアード(演:ケイト・ブランシェット)

近年の出演作に『オーシャンズ8』、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』などがあります。

主人公。人妻。娘が一人いる。気品と美しさを兼ね備える。夫のハージとは離婚をする予定。

オモチャ売り場でテレーズを見て「舞い降りた天使」だと感じ、彼女と会話で確信する。
忘れた手袋を届けたテレーズとの関係が始まり、二人旅ではついに彼女と肉体関係となる。
そのせいで娘の親権が夫に奪われる可能性が出て、テレーズと一方的に距離を取った。
最後は娘よりもテレーズを選んで、自分の道を歩んでいた彼女の前に現れて二人は戻った。

テレーズ・ベリベット(演:ルーニー・マーラ)

代表作に『ソーシャル・ネットワーク』、『ドラゴン・タトゥーの女』などがあります。

主人公。写真家を夢見ている。普段はデパートのオモチャ売り場で働いている。

オモチャ売り場を訪れたキャロルが手袋を忘れてしまい、それを届けると食事に誘われる。
それまで経験した事のない胸のときめきを感じ、キャロルという女性にのめり込んでいく。
キャロルとの二人旅で肉体関係を持つが、そのせいで娘の親権を取られる事に責任を感じた。
最後はキャロルと距離を取っていたが、迷った末に彼女の元へと戻っていった。

アビー・ゲルハルト(演:サラ・ポールソン)

代表作に『ハート・オブ・ウーマン』、『コンテンダー』があります。

キャロルの親友。10歳の頃からキャロルを知る。10年前までキャロルと非常に親しかった。

今でも親友としてキャロルの相談に乗り、夫との問題についても親身に話しを聞いた。
キャロルがテレーズを気に入っている事も知っていて、今後の問題を心配していた。
最後は家庭を選んだキャロルの代わりに置いて行かれたテレーズを家まで送っていった。

リチャード(演:ジェイク・レイシー)

代表作に『クーパー家の晩餐会』、『ランペイジ/巨獣大乱闘』などがあります。

テレーズの恋人。同居はしていないが、ずっとテレーズとの結婚を夢見ている。

テレーズの為に職を変えて、プロポーズして、フランスへ行く事を決めていた。
最後はテレーズがキャロルに気持ちが傾き、それを聞いて呆れて彼女の前から去った。

ダニー(演:ジョン・マガロ)

代表作に『ダイアナの選択』、『ザ・ブリザード』などがあります。

ニューヨーク・タイムズの記者。リチャードの弟。以前からテレーズの写真に興味を持つ。

最後はリチャードと別れ、キャロルとも距離を取った時、テレーズをタイムズ紙へ誘った。

トミー(演:コーリー・マイケル・スミス)

代表作に『レディ・ソルジャー』、『ワンダーストラック』などがあります。

セールスマン。二人旅をしていたキャロルとテレーズに声をかけて近道を教えていた。

最後は実はハージに雇われた男で、キャロルとテレーズの肉体関係を録音していた。

ハージ・エアード(演:カイル・チャンドラー)

代表作に『キング・コング』、『アルゴ』などがあります。

キャロルの夫。キャロルとは離婚協議中。両親には離婚の事を話さず、仲が良いとアピール。

基本的に仕事人間で家庭を疎かにしていて、キャロルや娘を愛するも関係が冷えている。
まだキャロルに未練を持っているが、過去に彼女の親友アビーとの関係に引っかかっている。
キャロルが裏切っている事に嫌気が差し、娘の親権を手に入れようとスパイを送り込む。
最後はテレーズを選んだキャロルの言葉に驚き、娘との面会だけを許す形になって決着した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作はスイス出身の作家パトリシア・ハイスミスが1952年に発表した小説『The Price of Salt』を実写映画化した作品です。
ただ、実際にパトリシア・ハイスミスが執筆した小説として公にされたのは1990年です。
本作はアメリカの50年代が舞台となっていて、その雰囲気が非常に出ていて今とはかなり違った時代だったと分かります。
この作品では同性愛者を扱っているが、当時はまだ理解はされなかったと思います。
しかし、本作では差別される同性愛者ではなく、家庭を持つ女性と自身の本当の姿を知らない若い女性の出会いを描いています。
衝撃的な出会いによって、それまで何も知らなかった若い女性、夫との問題で行き場を失っていた人妻の運命が変わります。
まず、本作のタイトルにもなっているキャロルを演じたケイト・ブランシェットはハマリ役としか言えません。
これはケイト・ブランシェットが演じたからこそ、キャロルというキャラクターの魅力が何倍にも増していると思います。
とにかく、ケイト・ブランシェットの放つ妖艶な雰囲気、気品と美しさを持つ裏では悲しげな表情とのギャップが素晴らしかった。
動作の一つ一つが魅力的であり、もう一人の主人公であるテレーズがひと目惚れしてもおかしくないぐらい説得力があります。
それに対して、テレーズはずっと満たされない日々を送っていたが、キャロルとの出会いで本当の自分を知っていきます。
若さ故に一度火が付いたら止まらないぐらい、キャロルという魅力的な女性にのめり込んでいくのです。
同性愛をテーマにした本作ですが、その中身は純粋にお互いを求める人間と人間の姿を等身大で描いていました。
娘の為に自分の願望を抑えるキャロルが、ついにガマンできずにテレーズを選ぶ姿には相当の覚悟が伝わってきました。
一方で捨てられたような感覚となったテレーズは、キャロルのおかげで自信がつき、タイムズ紙で働くほどに成長していきます。
しかし、二人はお互いを忘れられず、ついに再会した時、本来あるべき姿に戻った時の表情がとても印象的でした。
本作はキャスティングが上手く作用していて、本来の面白さを引き上げる効果を得ている。
キャロルとテレーズがどうなっていくのか、最後まで気になってあっという間に終わってしまうほど引き込まれる作品でした。

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