【ホーリー・トイレット】VD-1026

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2022/10/20
ジャンル サスペンス/コメディ
原作 なし
監督 ルーカス・リンカー
脚本 ルーカス・リンカー
製作 ジェイコブ・ツァップ、トニオ・ケルナー、ほか
製作国 ドイツ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

頭部を負傷して意識を失った建築家フランクは、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ました。
記憶の一部がなくなっていたフランクは、トイレの周りに大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、34分後に爆破が行われると知った。
この非常事態を生き延びるには誰かの助けを求めるか、自力で脱出しなければならないと悟ったフランクにタイムリミットが迫っていくのだった。

登場人物&出演者

フランク・ラム(演:トーマス・ニーハウス)

代表作に『Equinox』、『Am Ende ist man tot』などがあります。

主人公。建築家。建築現場の簡易トイレで右腕を鉄筋が貫き、額から血を流した状態で目を覚ました。

目を覚ますとケガによる痛みと状況を把握して、数分後に爆破されると事を知ってしまう。
窮地の状況から脱出を図るも動けず、爆破担当のボブがホルストにやられて黒幕だと知る。
爆破でボブが死亡するも自身は助かると、妊娠したマリーの為に生きようと抗っていた。
最後はマリーが合流して暴走していた爆破でホルストを爆死させ、生還を果たす事になった。

マリー(演:オルガ・フォン・ルクヴァルト)

本作が長編映画デビュー作となります。

ヒロイン。フランクの恋人。同居している状態で結婚には至っていない。フランクとの結婚と子供が欲しいと思っている。

仕事を優先するフランクと何度もケンカしているが、連絡が取れないと心配して探していた。
爆破の現場まで乗り込むもフランクがおらず、その場で妊娠した事を彼に伝えようとした。
簡易トイレにいたフランクを見つけるが、暴走するホルストによって落とされてしまう。
最後はフランクがホルストを爆死させると、ようやく助かって彼が臭いと一言言っていた。

ボブ(演:ロドニー・チャールズ)

代表作に『ティアーズ・オブ・ザ・サン』、『ザ・キングダム/砂の惑星』などがあります。

爆破解体のプロ。ジャマイカからの移民。ホルストに雇われ、今回の爆破解体について計画を立てた。

フランクとも友人のような関係であるが、ホルストの悪事を知らず演説に参加していた。
完璧な仕事をしようと爆破装置の確認をすると、フランクを見つけてホルストを呼んでいた。
暴走するホルストに背後から襲われ、大きなダメージを受けてフランクにマリーを頼んだ。
最後は暴走するホルストが邪魔者を消すべく、ダイナマイトによる爆破で爆死した。

グリュン・ドルテ(演:フリーデリケ・カンプター)

代表作に『コーヒーをめぐる冒険』、『Sweet Disaster』などがあります。

州自然・環境保護協会のメンバー。ホルストが爆破しようとする建築物に対して、周囲の調査を頼まれた。

ガスバード・フクロウの繁殖時期や自然への影響から、今回の爆破について中止を判断した。
逆恨みしたホルストに捕まって、フランクが閉じ込めれた簡易トイレの隣に放置された。
辛うじて意識を保っていて、簡易トイレからフランクの言葉を聞くも意識を失ってしまう。
最後は目を覚まして暴走するホルストを一度倒すが、結局は反撃を受けて銃殺された。

ホルスト・ヴォルフ(演:ギデオン・ブルクハルト)

代表作に『イングロリアス・バスターズ』、『デンジャラス・ミッション』などがあります。

実業家。市長選に備えて住民の人気取りと資金調達をしている。フランクと組んで建物の爆破を計画する。

環境保護協会から爆破は自然破壊だと言われ、中止を迫られるも資金調達を優先させていた。
ボブがフランクを見つけると、本性を暴いて彼を殺害して強引に爆破を続行させようとする。
マリーがやって来て悪事がバレると、今度は彼女も一緒に殺害しようとして暴走していく。
最後はフランクを犯人にしようとするが、ダイナマイトを起爆されて爆死を遂げてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『ヌーシャテル国際映画祭』、『ブリュッセル国際映画祭』などで上映された作品となります。
この作品は主にテレビ業界で活躍するルーカス・リンカーが長編映画デビュー作となります。
いわゆるワンシチュエーション・スリラーに近い内容となっていて、ほとんどの場面を主人公が閉じ込められた簡易トイレで行われます。
しかも、主人公は右腕を負傷して動けない状態であり、更に追い打ちをかけるべく爆破までされる最悪の窮地になっています。
設定の構造としてはハラハラさせられる展開で、絶体絶命の中で主人公は幻覚や痛みと戦いながら脱出しようとします。
どうしても展開があまり動かないせいで回想を入れる必要性があり、そのせいで少しテンポが悪くなっています。
すぐに誰が黒幕か分かってしまうが、ちょっとばかり主人公が気づくのが遅くて違和感を持ってしまうところがあります。
物語の展開上では仕方ない部分でしょうけど、そこら辺はもっと上手く演出できると感じさせる粗さがありました。
終盤になっていくと強引な展開が連続していくので、そこを受け入れないと本作はずっと微妙な印象を持ってしまいます。
とにかく、主人公を追い込む展開となっているが、その中でプライベートな問題が解決していくのは王道と言えるだろう。
ただ、どっちかというと長編よりも短編で光るようなアイデアなので、本作は全体的に間延びする部分が多く感じられました。
サスペンスのハラハラする部分と、多少のコミカルな描写のバランスもあまり良いとは感じられず、特に黒幕の立ち回りが幼稚すぎると感じました。
なぜ黒幕をもっと賢くできなかったのか分からないが、その影響で緊張感が削がれてしまったのはもったいないと思いました。
ワンシチュエーション・スリラーとして優れているワケじゃないが、それなりと言えるような内容だと思います。
あと、なぜ日本企業が出てくるのか分かりませんが、個人的に「君が代」をあのような使い方するのはあまり好きではなかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました