【コーポレート・アニマルズ】VD-679

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洋画

作品データ

公開年月 2019/09/20
ジャンル コメディ/ホラー
原作 なし
監督 パトリック・ブライス
脚本 サム・バイン
製作 キース・コルダー、マイク・ファルボ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

食べられるカトラリーを大々的に発売した会社の社長ルーシーは、社員のチーム研修の為にニューメキシコ州の砂漠地帯に来る。
当初は初心者コースを進む予定だったが、社員たちのチームワークを鍛える為に敢えて上級者コースを強引に選択する。
洞窟の探検中に地震が発生し、ガイドが不慮の事故で死亡し、遭難したルーシーと社員たちは救助を待つ事になるのだった。

登場人物&出演者

ルーシー(演:デミ・ムーア)

近年の出演作に『ラフ・ナイト/史上最悪!?の独身さよならパーティー』、『ブラインド/朗読する女』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の女社長。食べられるカトラリーを発売する。チームを研修に参加させる。

ワンマン社長として決定権を自分にしか持たせず、あくまで社員たちは会社の駒だと考える。
インターンだったフレディを性欲のはけ口にしていたが、食べられるカトラリーの案を盗む。
勝手に上級者コースを選んだせいで洞窟の中で遭難すると、みんなから嫌われる事になった。
最後はジェスに襲おうとフレディに突き飛ばされ頭をケガし、顔に岩を落とされて死亡した。

ジェス(演:ジェシカ・ウィリアムズ)

代表作に『ブックスマート/卒業前夜のパーティーデビュー』、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の女性社員。大学で唯一経営学を学んでいた事からルーシーの片腕として働く。

傍若無人なルーシーに振り回されながら、期待されていると言われてなんとか頑張っていた。
フレディと副社長の座について口論するが、ルーシーの策略だと気付き彼と友情が芽生える。
餓死を防ぐ為にブランドンを食べるフレディの意見に賛同し、穴から先を見に行くなどした。
最後は暴走するジェスをフレディが倒し、みんなで彼女を殺害して、記者会見で先導を取る。

フレディ(演:カラン・ソーニ)

近年の出演作に『コスメティック・ウォー/わたしたちがBOSSよ!』、『スーパーインテリジェンス』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の男性社員。バンダートン大学からインターンとして入って今では古株の社員となる。

以前からルーシーに肉体関係を迫られ、当初は喜んでいたが、現在では拒否するような状態。
俳優のゲイリー・シニーズが主演したドラマに心酔し、セリフでビリーからライトを借りた。
ルーシーとの関係は周知の事実となっていて、暴走する彼女の考えをすべて否定していく。
最後はジェスがルーシーに襲われ助けたせいでケガさせ、彼女を殺害して会見で嘘を言った。

デレク(演:イザイア・ウィットロック・Jr)

代表作に『1408号室』、『バッドトリップ!消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の男性社員。チーム研修の年長者で実は来週には退職する予定である。

仕方なくチーム研修に参加して、最初の丸い岩を動かす場面ではどうにかしようとしていた。
洞窟の中で遭難してしまうと、ずっと文句を言っていたビリーにブチ切れて彼を黙らせた。
空腹でフレディの提案するブランドンを食べる事に賛同し、ルーシーが隠した腕を発見した。
最後はみんなでケガしたルーシーにトドメを刺し、会見では救助隊のせいだと嘘をついた。

ビリー(演:ダン・バッケダール)

代表作に『デンジャラス・バディ』、『トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の男性社員。チーム研修の中で一番体格が良く、当初は特に何もしなかった。

洞窟の中で遭難してしまうと、ついにガマンの限界を迎えて、ずっと文句しか言わなくなる。
空腹になってフレディの提案するブランドンを食べる意見に賛同し、ルーシーの嘘を見破る。
フレディの言葉で態度を改めるようになり、一緒に穴の先を確認するも毒で幻覚を見ていた。
最後はみんなでケガしたルーシーにトドメを刺し、会見で救助隊のせいだとデレクに賛同。

グロリア(演:マーサ・ケリー)

代表作に『スパイダーマン:ホームカミング』、『マリッジ・ストーリー』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の女性社員。女性の中で年長者。当社はルーシーの言葉に従っていた。

洞窟の中で遭難すると、フレディが提案したブランドンの遺体を食べる事にいち早く賛同。
持病が徐々に悪化していくと、死ぬ可能性があるとして遺書に遺体を食べていいと残した。
遺書をビリーに取られてしまい、詩を書いているバラされ、娘たちの為に出版を考えていた。
最後はみんなでケガしたルーシーにトドメを刺し、他の人の意見に合わせて彼女を褒めた。

メイ(演:ジェニファー・キム)

代表作に『Confessions of a Shopaholic』、『The Dark End of the Street』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の女性社員。経理部長。唯一のアジア系でスージーとは個人的に親しい関係。

ブランドンが岩の崩落で死亡してしまうと、パニックになる中で冷静に彼の死を確認した。
洞窟の中で遭難すると、空腹や不安を忘れる為にスージーとイチャイチャするも丸聞こえに。
スージーがブランドンと一夜を共にした事を知り、彼女との関係について改めようと考える。
最後はみんなでケガしたルーシーにトドメを刺し、彼女が素晴らしいリーダーだった呟いた。

スージー(演:ナシム・ペドラド)

代表作に『ゾンビスクール!』、『アラジン』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」の女性社員。チーム研修で上級者コースに対してビビリまくっていた。

洞窟へ入ると時に怯えていたが、必死にルーシーが説得したおかげでなんとか中へ入った。
実はブランドンとは以前から知り合っていて、彼と親しい仲となるが、メイには黙っていた。
ブランドンを食べる意見に反対していたが、空腹に負けて彼を食べ、メイとも気まずくなる。
最後はみんなでケガしたルーシーにトドメを刺し、記者会見では意見を合わせて褒めていた。

エイデン(演:カラム・ワーシー)

代表作に『ドクター・ドリトル3』、『レプリケイト/襲撃』などがあります。

「インクレディブル・エディブル」のインターン。将来は会社に入ろうとして一生懸命働いている。

ブランドンが初心者と見極めるテストで折れた棒の破片が足に刺さり、ケガしたまま参加。
洞窟の中で遭難すると、食べられるカトラリーを持ってきたとしてルーシーに褒められた。
時間が経過していくにつれ誰よりも早く幻覚を見るようになり、手動電源のライトをつけた。
最後はルーシーをみんなで殺害すると、正気を取り戻して記者会見では彼女を褒めていた。

ブランドン(演:エド・ヘルムズ)

代表作に『ハングオーバー』シリーズ、『クーパー家の晩餐会』などがあります。

「ブランドンのアウトドア体験」のガイド。ニューメキシコ州にある砂漠で参加者を引率している。

チーム研修と称して来た「インクレディブル・エディブル」の社員を初心者と断定する。
初心者コースを無視して上級者コースを選んだルーシーに従い、仕方なく洞窟探検をする。
アカマ族の壁画がある広い場所で地震が発生し、真っ先に逃げようと岩に潰されて死亡した。
最後は空腹に耐えられなくなった社員たちにより、骨が残る程度にほとんど食べられていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『クリープ』シリーズで知られるパトリック・ブライスが監督を務めています。
この作品は洞窟に遭難した会社の社長や社員たちが生き残りをかけてサバイバルをするという感じの内容になっています。
何より本作で強く連想されるのは、過剰になっているポリコレで、それを意識した登場人物となっています。
会社の社長を演じるデミ・ムーアは久しぶりに観ましたが、これほど自己中でイヤな人間がハマっていると感じせました。
社長としての行動力は素晴らしいけど、基本的に他人を見下して、あくまで自分の為に利用する駒のような扱いは人間として終わっています。
それに縛られる社員たちも、生活がかかっているから逆らう事ができず、明らかなパワハラでも仕方なく同意するしかない。
これは日本でも社会問題の一つとなっているブラック企業に通じるモノがあって、これが生死の問題でも上下関係が変わらない危険さを示しています。
自分だったらさっさとこのような会社とはおさらばするが、立場的にできない人がいるから従っているところがあります。
物語としてはパニック映画に思えるが、ベースにはブラックなコメディと少しだけホラーな部分がありました。
生き残る為に死んだ仲間を食べるという話は決してフィクションじゃないが、本作はそこまで強烈な描写はしていません。
そもそも、スラッシャー映画じゃないので、そこまでのグロテスクな描写は求められていない。
チーム研修による目的は団結だが、最終的に社長を亡き者にする意味では、社員たちは一致団結したと言えるだろう。
本作はささやかに過剰なポリコレに対する皮肉があって、ワンマン社長に対する皮肉もまた容赦なくやっています。
自分を追い込んでまで会社の為に働くか、自分の為に会社を利用するか、これは人それぞれだと考えさせられるところだろう。

コメント

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