作品データ
公開年月 | 2019/09/07 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ダニエル・ラボルト |
脚本 | ダニエル・ラボルト、トルステン・フランゼン |
製作 | ダニエル・ラボルト、トルステン・フランゼン、ほか |
製作国 | ドイツ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
音や声に反応して人間を襲うロボット兵団によって、人類は滅亡の危機にさらされていた。
兵士のトマシュは山小屋を見つけて待機するが、そこへ娘をロボットに殺されたリリャによって拘束されてしまう。
トマシュとリリャは敵対するが、共通の敵であるロボットに対抗する為に手を組んで、偵察に出た二人は原子爆弾を発見するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『スタートレック』や『ワイルド・スピード』のVFXチームが製作した作品となります。
この作品は『ベルリン・サイファイ・フィルム』などの映画賞に受賞やノミネートされています。
人間の声に反応して攻撃するロボットに対して、主人公とヒロインはほぼ何も言わないような物語になっています。
これは『クワイエット・プレイス』シリーズのロボット版という感じで、頼みの筆談も主人公とヒロインの言語が違うせいでできない。
序盤では主人公がロボットたちが逃れて山小屋に来ると、そこへヒロインが勝手に侵入して当初はお互いに敵対する。
ロボットが山小屋の近くまで来ると、敵の敵は味方という方式で手を組んで和解するも結局は別行動するという。
セリフがほぼないせいで鑑賞している側の想像力に委ねる部分が多く、そのせいで深い物語は作れない欠点がありました。
そもそも、主人公の目的は分からないし、ヒロインは多分だが、娘をロボットに殺されて復讐したいという展開だろうと思います。
結局、最終的に近くのロボットをかき集めた主人公が原子爆弾を作って自爆して一掃する結末になるけど、だからと言って問題の解決にはならない。
主人公は他人の車や装備を奪って見殺しにしているので、英雄的な行為に説得力がなく、なぜそのような行動に至ったのか分からない。
ヒロインの方がまだ行動する動機があって、主人公が感化したなら納得できるが、それまでのドラマは非常に薄くて強引な印象を持ちました。
やはり、最低限のセリフと主人公が自己犠牲に至るまでのドラマを構築しなければ、どんな英雄的な行為でも微妙になってしまう見本になっていました。
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