【アイ・アム・レジェンド】MY-55

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あ行

作品データ

公開年月 2007/12/14
ジャンル SF/ホラー
原作 リチャード・マシスン 『地球最後の男』
監督 フランシス・ローレンス
脚本 マーク・プロセヴィッチ、アキヴァ・ゴールズマン
製作 アキヴァ・ゴールズマン、デヴィッド・ハイマン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

2012年のニューヨーク、科学者のロバート・ネビルは3年前に起きた地球規模の災厄を潜り抜け、たった一人生き残っていた。
ネビルは愛犬のサムと無人の店舗で食料品や日用品を調達し、セントラルパークに畑を作って生き延びる日々を過ごし、一方で毎日ラジオで呼びかけて生存者を探していた。
孤独なネビルは人類を絶滅に追いやった原因を取り除き、再生の道を探る為に孤独な研究に奔走するのだった。

登場人物&出演者

ロバート・ネビル(演:ウィル・スミス)

近年の出演作に『7つの贈り物』、『ハンコック』などがあります。

主人公。元米軍陸軍中佐で科学者。廃墟と化したニューヨークで愛犬サムと暮らしている。

クリピン・ウイルスの免疫を持ち、自身の血液を使って血清を作ろうと3年も奮闘する。
アルファメイルの罠でサムが感染し、血清も効かず安楽死させ、怒りから暴走する。
ダーク・シーカーに居場所がバレると、仕掛けていた罠を使うも地下に追い詰められる。
最後は血清をアナに託し、アルファメイルやその仲間たちと自爆して彼女たちを助けた。

アナ(演:アリシー・ブラガ)

近年の出演作に『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』、『ブラインドネス』などがあります。

ネビルがラジオで流したメッセージを聞いて、遠くから希望を持ってやって来た。

ちょうど襲われそうになったネビルを助け出し、彼の家まで逃げて応急処置をしていた。
生存者の村があると信じていて、すべては神の計画としてネビルの同行を説得していた。
夜のうちに家へ帰ったせいでダーク・シーカーたちに居場所がバレて追い詰められる。
最後はネビルから血清を受け取ると、彼の自爆で助かって生存者の村にたどり着いた。

イーサン(演:チャーリー・ターハン)

代表作に『Trainwreck: My Life as an Idiot』、『最後の恋』などがあります。

アナの息子。ネビルのラジオから送られたメッセージを聞いて、アナとともにやって来た。

目を覚まして混乱していたネビルが食卓につくと、納得ができずに怒った彼に怯えた。
勝手に「シュレック」の映画を観ていると、気を鎮めたネビルが来て和解をしていた。
ダーク・シーカーの襲撃を受けると、二階にいて駆けつけたアナと家具の下に隠れる。
最後はネビルの自爆で助かると、アナとともに生存者の村に到達して生還を果たした。

ゾーイ・ネビル(演:サリー・リチャードソン)

代表作に『黒豹のバラード』、『アナコンダ2』があります。

ロバート・ネビルの妻。息子のマーリーを引き連れてニューヨークから脱出しようとする。

夫が残って感染を食い止めようとするが、世界より家族を守るべきと最初は食い下がる。
ネビルの強い意志をようやく理解して、ヘリで脱出する際に息子と見送っていた。
最後はニューヨークが混乱していて、ヘリが橋に接触して暴走し、衝突して死亡した。

アルファメイル(演:ダッシュ・ミホク)

代表作に『デイ・アフター・トゥモロー』、『パニッシャー:ウォー・ゾーン』などがあります。

ダーク・シーカーの男性。ネビルによってパートナーの女性を連れ去られてブチ切れた。

太陽に顔の半分が当たってもすぐに引っ込めず、ずっとネビルを見て怒りを鎮めた。
マネキンを設置してネビルを罠にかけ、感染した犬を放ってサムを感染させてやり返す。
怒りで暴走したネビルを追い詰めていくが、ギリギリで間に合ったアナに邪魔される。
最後はネビルの家を突き止め、仲間を引き連れて追い詰め、自爆されて一緒に死んだ。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

原作はリチャード・マシスンの小説『地球最後の男』となります。
これまで二度も実写映画され、1作目は1964年、ヴィンセント・ブライス主演の『地球最後の男』で、2作目は1971年にチャールトン・ヘイストン主演の『地球最後の男 オメガマン』となります。
残念ながら、どっちも観た事がありませんので、今回のウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』が初観賞となります。
まず、思ったのは予告CMが非常に上手いという事です。
何度もテレビで放送された部分は衝撃的で、地球には自分一人しかいないという状況を克明に伝えている。
あのCMで何人も騙されたのでしょう。
まあ、つまり、期待したCMに比べてそこまでのモノじゃなかったのです。
しかし、中盤を過ぎたところまでは素晴らしい雰囲気を持っていました。
孤独感を上手く演出していると感心しました。
ウィル・スミスの孤独感を漂わせる演技も然る事ながら、監督の上手さが光りました。
中盤を過ぎたところまでなら、名作候補でした。
だが、主人公が地球最後の男じゃないと分かった瞬間、一気につまらなさが加速しました。
確かに孤独感で精神的に追い詰められているだろうけど、愛犬が死んだ事でヤケになるのはちょっと頂けなかったです。
なぜなら、その程度でキレてしまうのなら、主人公としての資格はない。
主人公の暴走で命の危機は百歩譲って認めよう。でも、一番頂けなかったのはアナとイーサンの登場でした。
あれでせっかくのサバイバル的な雰囲気をぶち壊してくれました。
緊張感のあった物語が一気に中だるみをしてしまい、惹き込まれていたのを反発させる形となりました。
何度も「もったいない」と口にするぐらい、アナとイーサンの登場が悪い方へと作用してしまったと感じました。
原作も似たようなモノなので仕方ないが、ここは別物になるぐらい思い切って脚色した方がもっと面白い映画になったはず。
タイトルが『アイ・アム・レジェンド』ですので、主人公を英雄としての伝説にしなければならない。
だが、あまりにも無理やりな展開で主人公の自爆はねえだろと思いました。
どうせなら、彼は最後まで生き残ってミュータントと化した者たちを治療した男として伝説に残る方がずっとスッキリします。
さすがはアメリカ人が大好きな英雄的な犠牲での幕切れ。
可能性があったのに、それを自分たちで壊してしまったのは非常にもったいない。
もしかすると、前半と後半の脚本家は違う人だと思わせるほど別物で、前半は良かったが後半があまりにも残念すぎました。
別バージョンのエンディングで主人公は生き残るが、どう考えてもそっちの方が物語としての整合性があったと思います。

コメント

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