【RUN/ラン】RE-3580

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2020/11/20
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 アニーシュ・チャガンティ
脚本 アニーシュ・チャガンティ、セヴ・オハニアン
製作 セヴ・オハニアン、ナタリー・カサビアン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされていた。
しかし、常に前向きで好奇心旺盛なクロエは、地元の大学進学を望み自立しようとしていた。
そんなある日、応援してくれる母親ダイアンが新しい薬と称し、出された緑のカプセルについて不信感を抱くのだった。

登場人物&出演者

ダイアン・シャーマン(演:サラ・ポールソン)

近年の出演作に『ザ・ゴールドフィンチ』、『ミスター・ガラス』などがあります。

クロエの母親。17年前に娘を未熟児として出産し、医者たちの懸命な処置によって人工呼吸器で生かされていた。

家庭菜園をしていて、クロエの健康を考えた上でメニューを決めて毎回食事を与えていた。
いつもクロエに与える薬の製薬会社が倒産し、同じ効能を持つ代用のモノを新たに出していた。
薬を変更したせいでクロエが妄想に囚われていると考えて、仕方なく部屋に軟禁してしまう。
クロエが勝手に部屋から出て郵便屋に助けを求めると、彼に注射を打って眠らせて娘を連れ出す。
地下室にクロエを置くが、過去に新生児を誘拐した人物だとバレると、植物状態にしようとする。
クロエが自殺を図って急遽病院まで連れて行き、なんとか命が助かるも正体がバレると考える。
病院で騒ぎを起こしてクロエを勝手に連れ出すと、警備員たちに銃を向けると撃たれて倒れた。
最後は刑務所の病院でクロエの話しを聞くと、彼女が隠した薬を見せられて戦慄していた。

クロエ・シャーマン(演:キーラ・アレン)

本作が長編映画デビュー作となります。

不整脈、血色素症、喘息、糖尿病、下半身麻痺を患っている。そのせいで車椅子生活を送っている。

ダイアンの意向で小さい頃からずっとホームスクールをしていて、大学入学の資格を得ていた。
ワシントン大学への進学を夢見て合格通知を待っていたが、いつまで経っても届かずにいた。
買い物からチョコを拝借した時、ダイアンの名前が記された薬を見て不審に思って調べていた。
町へ繰り出して薬局で薬が犬用と聞いて、人間が服用すると下半身麻痺になると知って驚愕する。
部屋に軟禁されるも自力で脱出し、郵便屋のトムに助けを求めるもダイアンによって失敗する。
自殺未遂を図って病院に運び出されるが、声が出ない状態でダイアンに連れ出されようとした。
薬の効果が薄れたおかげで足に力が入って、戸惑っていたダイアンを警備員たちが倒してくれた。
最後は10年後に刑務所の病院にいるダイアンに面会し、隠していた薬を見せて戦慄させていた。

キャシー・ベイツ(演:サラ・ソーン)

代表作に『ワイルド・スピード/SKY MISSION』、『search/サーチ』などがあります。

町にある唯一の薬局にいる薬剤師。いつもクロエの薬を配合して、ダイアンに渡していた。

クロエが形相を変えて列を無視して話しかけると、次からちゃんと並ぶように注意していた。
ダイアンの薬についてクロエから尋ねられるが、個人情報の守秘義務から教えられないと話す。
クロエからゲームだと言われると、仕方なく調べて犬用の薬だと説明するも発作を起こされる。
最後はダイアンが来てブチ切れられるが、その後は電話で薬は問題ないと説明を強要されていた。

トム(演:パット・ヒーリー)

代表作に『ホーム・アローン3』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などがあります。

郊外に住んでいるシャーマン家に郵便物を届けている職員。ダイアンやクロエたちと顔見知りで気軽に声をかける。

毎回のように郵便物を持ってくると、クロエを見かけると挨拶してダイアンに手渡していた。
軟禁状態から脱出したクロエを道で見かけると、ただならぬ様子を見てダイアンを警戒していた。
ダイアンが危険だと判断してクロエの意見に従って警察へ行こうとして、彼女を安心させていた。
最後はダイアンに注射をされて昏倒し、家まで連れ出されるも彼女に殺されて遺体を処分された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は元々がライオンズゲートが劇場公開する為に製作されました。
この作品は新型コロナウイルスの影響で公開延期され、Huluに全米配信権を売却して先行で動画配信されています。
残念ながら現在はHuluに入っていませんが、今回はレンタルDVDとして鑑賞しています。
当初は障害を持っている娘を献身的に看病する母親という物語として、本来は心温まるような描写となっています。
しかし、娘が薬のラベルに母親の名前が書かれていた事から、不審に思って色々と調べていくと疑うような状況になっていきます。
物語が終盤に差し掛かって全容が打ち出され、新生児を誘拐した事件が発端である事が最終的に分かります。
これに関しては決してフィクションの話しではなく、実際に新生児を誘拐するような事があって、自分の子供として育てるケースがあるようです。
本作はそのような誘拐事件の姿を描いており、更に娘が自由にならないよう薬で障害を持たせる状況になっています。
母親が子供を失うという大きな心の傷は理解できるが、その代わりとして他人の子供を誘拐して育てるのは普通の精神状態ではないはずです。
ずっと母親が「あなたの為」だと言い張っているが、実際は自分の為だというツッコミを入れられて何も言えなくなります。
本当なら健康体で両親の元で育つはずの子供が、暴走する女性によって人生を狂わせる物語として非常に恐ろしいと思います。
ラストでは人生を奪われた娘が幸せになる救いがあって、母親に対して仕返しするところに少しだけスッキリさせられます。
決して本作は夢物語の話しではなく、今でもどこかで行われている事を考えれば、単なる映画だけじゃないと伝わります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました