作品データ
あらすじ
ゲイリー・ブルームはサマンサと結婚する事になったが、彼女にはルーカスという5歳の息子がいた。
なんとかルーカスと仲良くなろうとするゲイリーはある日、結婚式場のカメラマンから撮影した映像がおかしいと聞かされた。
その後、ゲイリーは不動産売買で大儲けを出すが、ほどなくしてルーカスが通う学校から呼び出しを食らうのだった。
登場人物&出演者
・ゲイリー・ブルーム(演:アダム・スコット)
代表作に『ピラニア3D』、『LIFE!』などがあります。
主人公。不動産で働いている。父親を知らずに育ち、成人してから会うも負け犬と言われて二度と会っていない。
サマンサとは深い愛情で繋がっているが、未だにルーカスとの接し方が分からずに困惑する。
結婚式をビデオで撮った監督からルーカスが悪魔の子供と言われ、始末するべきと言われる。
ルーカスを水に沈めようとしたが、父親としての愛情に目覚めるもカルト教団に奪われた。
最後はアルたちと助けに向かい、サタンからも守って父親として認められるようになった。
・サマンサ・ブルーム(演:エヴァンジェリン・リリー)
近年の出演作に『クライシス』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などがあります。
ヒロイン。シングルマザーをしていた。ゲイリーと出会ってスピード再婚を果たして幸せに暮らす。
ゲイリーがルーカスと仲良くなろうとしている姿を認め、彼こそ運命の人だと感じている。
ルーカスの悪い噂をゲイリーが尋ねると、いきなり感情的にブチ切れて話しを有耶無耶に。
実は過去に20代の時にカルト教団にハマって、儀式によってルーカスを授かったと話す。
最後はルーカスがカルト教団に生贄にされそうになると、ゲイリーが助かって彼を認めた。
・ルーカス・ブルーム(演:オーウェン・アトラス)
本作が長編映画デビュー作となります。
サマンサの一人息子。少し変わった性格をしている。靴下で作ったヤギの人形で代わりにしゃべらせる。
いつもブランコに座って一人でいる時間が長く、他の子供と馴染まず学校で問題発言する。
学校からも一週間の定額処分を受けるが、母親に守られ、ゲイリーとは一度も目を合わせず。
ゲイリーから悪魔の子供だと正体がバレて、殺されそうになるも助けられて恩を感じた。
最後はカルト教団に生贄にされそうになるが、ゲイリーたちに助けられて本当の親子になる。
・アル(演:ブリジット・エヴァレット)
代表作に『パティ・ケイク$』、『永遠の12才!』などがあります。
ゲイリーの仕事仲間で親友。ゲイリーと同じく義理の父親として懸命に認められようと動いている。
ゲイリーとサマンサの結婚式に参加したが、突然の竜巻でぶち壊された事をネタにしている。
義理の子供たちを優先して動いた結果、最優秀パパの野球ボールを受け取って自慢していた。
ルーカスが悪魔の子供だと判明し、ゴザメルからナイフを手にしてゲイリーに渡していた。
最後は同じ義理の父親たちを集めて、モンスタートラックで修道院に乗り込んで助け出した。
・カール・C・ミラー(演:タイラー・ラビーン)
代表作に『タッカーとデイル/史上最悪にツイてないヤツら』、『猿の惑星:創世記』などがあります。
映画監督。ゲイリーとサマンサの結婚式を撮影したが、発生した竜巻によって台無しとなった。
過去に「オリンダ映画祭」で短編ドキュメンタリー賞を受賞し、それで自尊心を保っている。
ゲイリーたちの映像を見返していたら、ルーカスが竜巻を起こしている可能性を示唆した。
信じないゲイリーに証拠の映像を突きつけると、ルーカスは危険な存在として調べていた。
最後はサマンサと付き合って生き残った男の住所を突き止め、ゲイリーに手渡していた。
・ゴザメル(演:ブラッド・ウィリアムズ)
代表作に『Balls to the Wall』、『Mascots』などがあります。
悪魔ハンター。長年に渡って終末論を信じていて、その為に様々な準備をしてきた小人症の男。
唯一サマンサと付き合って生き残った男から名前を出され、ゲイリーたちが訪れてくる。
ルーカスの特徴がすべて悪魔の子供と一致すると、早く退治しないといけないと立ち上がる。
悪魔の子供を殺せる聖なるナイフを所持し、長年に渡って目的を果たそうと待っていた。
最後は車を運転中に事故を起こし、シートベルトをしていなかったせいで放り出されて死亡。
・シャイロック(演:サリー・フィールド)
近年の出演作に『ナショナル・シアター・ライヴ2019/みんな我が子』などがあります。
児童保護サービスの職員。ルーカスが学校で問題を起こしたせいでゲイリーとの関係性を調査に来た。
ルーカスが悪魔の子供だと判明して帰ってきたゲイリーを出迎え、父親としての評価をする。
なんとか取り繕うとするサマンサの意見を無視して、ルーカスをどうするか考えていた。
その正体はカルト教団のメンバーで、ルーカスの殺害を諦めたゲイリーの代わりに連れ出す。
最後は修道院に乗り込んだゲイリーたちを威嚇するが、パンチを食らって気絶してしまう。
・ゴスペル神父(演:クランシー・ブラウン)
近年の出演作に『プロミシング・ヤング・ウーマン』、『バスターのバラード』などがあります。
終末論を唱えているカルト教団のリーダー。テレビに出演して世界の終わりがもうすぐ来ると話していた。
ゲイリーの不動産と連絡を取って、世界が終わるという事で相応しい修道院を探していた。
高い金額を提示したゲイリーを疑う事なく、ボロボロの修道院を迷わずに購入していた。
実は過去に悪魔の子供を宿らせる儀式をサマンサに課して、ずっと親子を監視していた。
最後はルーカスを生贄にしようとしたが、サマンサによって獄へ突き落とされて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
ジャンルとしてはホラー映画となりますが、どっちかと言えばパロディ映画に近い要素を持っています。
まず、ベースとして悪魔の子供である『オーメン』をベースにして、主人公は義理の父親となって懸命に認められようとする。
他に『ポルターガイスト』や『シャイニング』の有名なシーン、更に映画に関するセリフなどがありました。
映画好きにとってもパロディ映画としても面白さを意識し、少し残酷な内容をマイルドにしていると思います。
当初は悪魔の子供としてタイトルの通りルーカスが危険だと思わせて、主人公が決断に迫られてしまう。
そこで主人公がルーカスを消そうとするが、まさかの無邪気な子供として接して父親の気持ちを持つ事になる。
最初は利用する為に主人公を弄んでいたと思ったが、どうやら純粋に子供という立場で接していた事で気持ちが大きく変わる。
やはり、子供は無表情でいるより笑っている方がいいと分かるし、少なくてもルーカスが危険な存在じゃないとも思わせる。
ただ、本作で一番恐ろしいと思ったのは母親であるサマンサで、子供を一切疑うどころか逆ギレをするような態度を見せます。
明らかに母親の方がヤバいのですが、主人公が結婚を決めたのは完璧な女性という説得力が一切ない魅力だったという。
結果的にルーカスは単なる門だけで彼自身は悪くない感じになっているが、実際は何人も死んでいるから無実とは言い切れない。
それでも、主人公の懸命で父親としての愛情によって、ルーカスが普通に子供になる展開は悪くないと思いました。
何より予定調和に流れる展開を見事に壊していて、そこに当初の目的であった義理の父親と息子の絆をしっかりと描いて実現させていました。
しかしながら、パロディ映画の要素が強いせいで寄せ集めな印象があって、少しオリジナリティが弱いと感じました。
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