【密航者】VD-538

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洋画

作品データ

公開年月 2021/04/22
ジャンル SF/サスペンス
原作 なし
監督 ジョー・ヘナ
脚本 ジョー・ヘナ、ライアン・モリソン
製作 ジョナス・カッチェンスタイン、マクシミリアン・レオ、ほか
製作国 アメリカ、ドイツ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

火星の移住を目標にした壮大なミッションを計画したハイペリオン社の宇宙船に船長のバーネット、研究者のデヴィッド、医師のゾーイが過酷な訓練を経て宇宙へ旅立つ。
多少のトラブルが起きても管制塔からミッションは続行の指示が出て、母船にドッキングして一同は火星を目指していく。
しかし、二酸化炭素除去装置の中で気絶していた技術サポートのマイケルを発見され、酸素が足りない状態で彼らは厳しい決断を下すのだった。

登場人物&出演者

ゾーイ(演:アナ・ケンドリック)

近年の出演作に『ノエル』、『シンプル・フェイバー』などがあります。

火星移住計画の一環である「MTS-42」の女性宇宙飛行士。専門は医療で乗組員の健康と火星での医術の研究を担当する。

イェール大学出身で持ち込めるモノにマグカップを持ってきて、三人の中では一番若くて意欲的。
順調にミッションが進んでいたが、四人目となったマイケルが発見されて治療を施していた。
二酸化炭素除去装置が修復不可能となり、マイケルの命を奪う事になるもギリギリまで諦めない。
マイケルを助ける為に燃料から酸素を取るべきと主張して、デヴィッドと向かう事になった。
最後は太陽風の中で酸素を取りに行き、ボンベを回収し、放射線を浴びながら宇宙を見ていた。

デヴィッド(演:ダニエル・デイ・キム)

近年の出演作に『ヘルボーイ/2019年版』、『いつかはマイ・ベイビー』などがあります。

火星移住計画の一環である「MTS-42」の男性宇宙飛行士。長年に渡って藻の研究をして、火星の酸素生成を実験する。

ハーバード大学出身で妻を地球に残しながら、3年間に渡る訓練と研究で多大な希望を見出す。
四人目のマイケルが発見されると、研究のデータ入力を手伝わせて彼の存在意義を与えていた。
二酸化炭素除去装置の故障で船長から藻で酸素を作り出すが、代わりに自分の研究を捨てていた。
マイケルに事情を話して自殺するように話すと、ゾーイから怒られるも研究の犠牲を訴えた。
最後は酸素のボンベ回収に失敗するが、名乗り出たゾーイの勇敢な行動に無力感で涙を流した。

バーネット船長(演:トニ・コレット)

近年の出演作に『もう終わりにしよう。』、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などがあります。

火星移住計画の一環である「MTS-42」の女性宇宙飛行士。今回のミッションが最後となって引退を予定している。

ゾーイとデヴィッドを確実に火星へ送る責任を持っていて、些細なトラブルに慎重な対応をする。
四人目のマイケルを発見した際に左腕を負傷し、ハイペリオン社と連絡を取って指示を待った。
二酸化炭素除去装置が修復不可能と分かり、マイケルを犠牲にしないといけないと切り出した。
負傷したせいで外に出る事ができず、ゾーイとデヴィッドに任せながら確実な指示を出していた。
最後は太陽風の中で酸素ボンベを回収するゾーイに涙を流し、放射線を浴びる彼女を見ていた。

マイケル(演:シャミア・アンダーソン)

代表作に『デビルズ・フォレスト/悪魔の棲む森』、『ストレイ・ドッグ』などがあります。

ハイペリオン社のサポート技術者。構造工学を大学院で学び、亡くなった両親の代わりに保護者として妹の面倒をみていた。

「MTS-42」の出発時に二酸化炭素除去装置で気絶し、脇腹の大ケガを負った状態で発見された。
当初は引き返せないミッションと知って、妹を心配して取り乱すも、すぐに気持ちが落ち着いた。
役に立つべくなんでもやると申し出て、四人目として馴染むも二酸化炭素除去装置で状況が変化。
デヴィッドから事情を聞いて自殺を考えるが、ゾーイに引き止められて燃料の酸素に希望を持つ。
最後は何もできない状態で見守るが、太陽風の中で勇敢に立ったゾーイの決断に涙を流していた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
以前に『ミッドナイト・スカイ』というオリジナル作品を鑑賞したが、今ならNetflixは乗りに乗っている感じがする。
映画館で上映をする作品が減っている今だからこそ、こういう動画配信サービスが盛り上がってくると思われる。
その中でNetflixが頭一つ抜けているが、豊富な資金を使ってゼイタクなオリジナル作品を多く作っているような状態です。
ただ、アメリカが本場になっているせいか、日本で配信される作品の邦題とあらすじが適当なところがかなり目立つ。
日本はそれなりの顧客だろうから、もう少しちゃんとした邦題とあらすじにして欲しいです。
そんな本作はよくあるパターンの有人火星探査となっているが、物語全体として静かな雰囲気が終始漂っています。
これも『ミッドナイト・スカイ』と共通して必要最低限の登場人物だけで物語を展開させ、その中で彼らの関係性を丁寧に描いている。
本作は2時間を超える長尺の作品となっているが、全体的にずっと宇宙らしく、一つのミスも許されない緊張感が漂っています。
ただでさえ、火星へ2年に渡る長い旅の出発でも緊張感があるのに、そこへ予測不能の事態が起きて登場人物が対応する展開が最大の魅力となる。
こういう作品というのは最終的に人間同士の揉め事が中心になってくるが、本作はそこを上手く回避している点は良かったです。
定番の揉め事があったら、面白くなくなるし、せっかくの緊張感も失われておかしな方向になる可能性があったと思います。
しかし、本作はずっと相手を思って行動するところが個人的に好みであり、緊張感も相まって興味深く鑑賞ができた。
ラストの手前までいい感じだったが、なぜか『ミッドナイト・スカイ』のような曖昧な終わり方にしたのは残念ながら好きではない。
個人的な好みとしてハッキリとした答えを求めているので、本作のような終わっていない終わり方は好きではなかった。
それでも、登場人物たちの関係性や感情がしっかりと伝わってくるので、ラストの展開意外は悪くないと感じた作品でした。

コメント

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