作品データ
公開年月 | 2021/04/22 |
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ジャンル | SF/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ジョー・ヘナ |
脚本 | ジョー・ヘナ、ライアン・モリソン |
製作 | ジョナス・カッチェンスタイン、マクシミリアン・レオ、ほか |
製作国 | アメリカ、ドイツ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
火星の移住を目標にした壮大なミッションを計画したハイペリオン社の宇宙船に船長のバーネット、研究者のデヴィッド、医師のゾーイが過酷な訓練を経て宇宙へ旅立つ。
多少のトラブルが起きても管制塔からミッションは続行の指示が出て、母船にドッキングして一同は火星を目指していく。
しかし、二酸化炭素除去装置の中で気絶していた技術サポートのマイケルを発見され、酸素が足りない状態で彼らは厳しい決断を下すのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
以前に『ミッドナイト・スカイ』というオリジナル作品を鑑賞したが、今ならNetflixは乗りに乗っている感じがする。
映画館で上映をする作品が減っている今だからこそ、こういう動画配信サービスが盛り上がってくると思われる。
その中でNetflixが頭一つ抜けているが、豊富な資金を使ってゼイタクなオリジナル作品を多く作っているような状態です。
ただ、アメリカが本場になっているせいか、日本で配信される作品の邦題とあらすじが適当なところがかなり目立つ。
日本はそれなりの顧客だろうから、もう少しちゃんとした邦題とあらすじにして欲しいです。
そんな本作はよくあるパターンの有人火星探査となっているが、物語全体として静かな雰囲気が終始漂っています。
これも『ミッドナイト・スカイ』と共通して必要最低限の登場人物だけで物語を展開させ、その中で彼らの関係性を丁寧に描いている。
本作は2時間を超える長尺の作品となっているが、全体的にずっと宇宙らしく、一つのミスも許されない緊張感が漂っています。
ただでさえ、火星へ2年に渡る長い旅の出発でも緊張感があるのに、そこへ予測不能の事態が起きて登場人物が対応する展開が最大の魅力となる。
こういう作品というのは最終的に人間同士の揉め事が中心になってくるが、本作はそこを上手く回避している点は良かったです。
定番の揉め事があったら、面白くなくなるし、せっかくの緊張感も失われておかしな方向になる可能性があったと思います。
しかし、本作はずっと相手を思って行動するところが個人的に好みであり、緊張感も相まって興味深く鑑賞ができた。
ラストの手前までいい感じだったが、なぜか『ミッドナイト・スカイ』のような曖昧な終わり方にしたのは残念ながら好きではない。
個人的な好みとしてハッキリとした答えを求めているので、本作のような終わっていない終わり方は好きではなかった。
それでも、登場人物たちの関係性や感情がしっかりと伝わってくるので、ラストの展開意外は悪くないと感じた作品でした。
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