作品データ
あらすじ
高校生のケリー・ファーガソンが近所に住むジェイコムの子守りをしていたところ、突如現れたモンスターによって誘拐されてしまう。
ケリーはすぐに警察へ通報するも信じてもらえず、途方に暮れていると、ベビーシッターのリズが「国際ベビーシッター団」へ連れて行く。
数千年の歴史を持つ「国際ベビーシッター団」は長年に渡ってモンスターたちを撃退し、ケリーは彼らの力を借りてジェイコブを取り戻すべく救出に向かうのだった。
登場人物&出演者
・ケリー・ファーガソン(演:タマラ・スマート)
代表作に『Are You Afraid of the Dark?』、『アルテミスと妖精の身代金』などがあります。
主人公。天才的な数学の能力で飛び級している。子供の頃にモンスターを見たと言ったせいでからかわれる。
学校では「モンスターガール」と呼ばれているが、数学的な思考に関して圧倒的な実力を持つ。
ベビーシッターをする事になり、面倒を見ていたジェイコブが誘拐されてリズと探しに出て行く。
当初は戸惑っていたが、天才的な数学の計算を使ってすぐに馴染んでギニョールを見つけ出す。
最後は即興の作戦を立ててギニョールを倒し、子守の研修生としてリズの推薦を受ける事になる。
・リズ・ルルー(演:ウーナ・ローレンス)
代表作に『サウスポー』、『バッド・ママ』などがあります。
国際ベビーシッター団ロードアイランド支部の副支部長。モンスターに誘拐される子供を守っている。
過去に一歳年下の弟がギニョールに誘拐され、探す為に子守となるも未だに見つかっていない。
ジェイコブが誘拐されると、すぐに登場してさらったモンスターを追跡してケリーを連れて行く。
本部で装備を揃えてからギニョールを追うが、逆に捕まり催眠術でケリーを殺そうとした。
最後はケリーの作戦でギニョールを倒し、ジェイコブを助け出し、彼女を研修生として推薦した。
・ジェイコブ(演:イアン・ホー)
本作が長編映画デビュー作となります。
ケリーがベビーシッターをする男の子。何かと厳しい母親の管理にいて、寝るまでに3時間もかかるという。
ベビーシッターとしてケリーがやって来ると、母親の言いつけを守らず勝手にお菓子を食べる。
モンスターが出るという悩みをケリーと共有し、実際にギニョールの部下が来て誘拐される。
ギニョールが創造力を実体化させる能力に目をつけられ、眠らせるようとするも一向に眠らず。
最後はキャッツアイで眠って悪夢軍団を誕生させるが、ケリーの言葉で恐怖を払って消滅させた。
・バーナ(演:トロイ・リー=アン・ジョンソン)
代表作に『Let’s Scare Julie』、『Ujana』などがあります。
国際ベビーシッター団ロードアイランド支部の研修生。主にコンピュータのハッキングやシステムを担当している。
モンスターの居場所を探し出して、現場に向かうリズたちをコンピュータでサポートしていた。
ケリーの母親から電話があって疑われると、すぐにハッキングして場所を改ざんしていた。
支部の電気が止まってしまい、キャシーとカーティスが残ってエンジェルファイアを持ち出した。
最後はギニョールのアジトまでやって来ると、ケリーたちにエンジェルファイアを手渡した。
・キャシー(演:リン・マサコ・チェン)
代表作に『The Magical Wand Chase』、『Tigertail』などがあります。
国際ベビーシッター団ロードアイランド支部の研修生。モンスターの生態や種類についての知識を持っている。
リズが捕まえたギニョールのモンスターの体内を調べて、有効な手がかりを探していた。
手荒な扱いをしていたリズに対して強い口調で話すが、研修生という立場を改めて言われる。
支部の電気が止まってしまい、バーナがエンジェルファイアを届ける間にモンスターを捕まえた。
最後はカーティスと協力してモンスターが苦手な光を生み出して、なんとか封じ込めていた。
・カーティス(演:タイ・コンシーリョ)
代表作に『ワンダー/君は太陽』、『チャイルド・プレイ/2019年版』などがあります。
国際ベビーシッター団ロードアイランド支部の研修生。薬品について詳しく、武器などの管理もしている。
リズが連れて来たケリーに興味を持っていて、オタクな知識を披露して状況を忘れてしまう。
モンスターを追撃するケリーたちに特殊な装備を説明しながら、その効力について実演させた。
支部の電気が止まってしまい、エンジェルファイアを完成させてバーナに任せて残った。
最後はキャシーと協力してモンスターを捕まえようとして、見事に成功して二人で喜んだ。
・グラン・ギニョール(演:トム・フェルトン)
近年に出演作に『オフィーリア』、『グリーンデイズ』などがあります。
ブギーピープルの一人。夢を盗み悪夢を与える者。悪夢の軍団を作る為に子供たちから悪夢を盗んでいる。
ケリーが子供の頃に一度出会っているが、その時に子守とエンジェルファイアの炸裂で逃した。
ジェイコブの創造力を手に入れようとして、モンスターを送り込んで見事に成功していた。
なんとかジェイコブを寝かせると、悪夢の軍団を作り出そうとしてケリーたちに邪魔された。
最後はモンスターパンチでエンジェルファイアを心臓に食い込ませ、爆発によって消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はジョー・バラリーニの児童書が原作となっているファミリー向けの内容となります。
子供向けの原作という事で、内容としてはファンタジーながら安心して鑑賞ができます。
登場するモンスターは独特な造形ながら、そこまで怖くはないような感じになっています。
ベビーシッターの正体はモンスターと戦うというアイデアは面白く、相手が危険な存在ながらファンタジーな雰囲気を持っています。
今回の相手は7人いる「ブギーピープル」の一人で、悪夢を盗んで軍団を作ろうとして、過去に主人公とも接触している。
王道の物語として安定した構成になっていて、主人公の過去と密接に関係しているので非常に鑑賞しやすいと思う。
ただ、全体的にマイルドな表現という事で、あまりインパクトに残るようなシーンはあまりないように感じてしまった。
主人公が数学の天才という設定は悪くないけど、結局は脳筋的なパワーで解決するのはちょっとばかりご都合主義すぎたと思う。
悪役のギニョールはそれなりのキャラクターだと思うが、どうしても悪に徹しきれないせいで今一つという印象になりました。
ベビーシッターのプロという設定はいいけど、悪役を前にして素人よりも役に立たないところも少し微妙だと思いました。
鑑賞するにはハードルが低く、モンスターのクォリティーは悪くないが、全体的にインパクトがないせいで記憶からすぐ消えそうです。
ただ、ラストでは続編を強く意識しているので、世間の評価さえよければ、このままシリーズ化する可能性が非常に高いです。
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