作品データ
公開年月 | 2021/01/29 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | アンドリュー・トーマス・ハント |
脚本 | デヴィッド・マードック、スティーヴ・ルースコフ |
製作 | ブルーノ・マリーノ、パシャ・パトリッキ |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
近未来のアメリカ、流血と破壊と殺戮の興奮を与える格闘技トーナメント「オール・ウェポン・デスマッチ」が熱狂的な人気を博していた。
闘技者たちは誘拐され強制参加させられ、その対戦相手は凶悪犯となり、チーム戦でどちらかが全滅するまで戦い、3勝すれば自由の身となれる。
ジャンク・ヤードと呼ばれる闘技場で対決を繰り広げられる中、あるガールズバンドの四人組が拉致され、そのデスマッチに参加する事になるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『エクソシスト/リターンズ』、『Homemade Christmas』などがあります。
ガールズバンドのボーカル。エマとは姉妹で妹。バンドの中で一番モテるせいで、男を見つけて一夜を過ごす。
主にバンドが演奏する場所を探す役目を引き受けるが、男と寝る事について姉といつも揉める。
カルト教団に捕まってしまうと、右腕を切り落とされると、大きなナイフを装着されて戦わせる。
特別扱いされる姉に嫉妬していたが、脱出する為にドリラーを誘惑し、リアを脅していた。
最後はエマと和解して連携で皇帝の首を切り落とすが、保安官に顔面を撃たれて死亡してしまう。

代表作に『感染創世記』、『シャドウズ・ゲート』などがあります。
ガールズバンドのギター。エイミーの姉。有名になる為にアメリカを回って運転手を務めている。
ライブの後に男と会って寝ている妹の行動が気に食わず、ステージ以外ではいつも口論する。
カルト教団に捕まってしまうと、右腕に斧を装着され、サムのお気に入りで特別扱いされる。
エイミーが分からずに恋人を殺され、憎しみを募らせていたが、最終決戦で和解して皇帝を倒す。
最後はエイミーが殺され、サムと保安官の右腕を切り落とし、新たな皇帝として戦いをさせた。

代表作に『H1-KA』、『The River You Step In』などがあります。
ガールズバンドのドラム。ジルとは恋人同士。いつも口論しているエイミーとエマのケンカをジルと止める。
ライブが終わった後、ジルが妊娠していると分かり、誰よりも喜んで二人で育てようと決める。
カルト教団に捕まってしまうと、右腕にハンマーを装着され、ジルのピンチをいつも助けていた。
初戦でジルが相手に殺され、希望を失ってドリラーに殺されそうになるも抵抗して訓練を積む。
最後は皇帝の顔にフォークを刺し、拷問を受けて監禁され、最終的に火炎放射によって殺された。

代表作に『Blackout City』などがあります。
ガールズバンドのベース。キャシーとは恋人同士。ドナーを見つけて子供を妊娠していた。
ライブ中にムリをしないように立ち回り、何かとキャシーに助けてもらって乱闘を凌いでいた。
カルト教団に捕まってしまうと、右腕にノコギリを装着され、胎児を勝手に取り出されていた。
初戦で赤ん坊を失った事にショックを受けいてたが、襲ってくる相手に対して戦っていた。
最後は油断したところでナイフでメッタ刺しされ、キャシーが悲しむ中であっさりと死亡した。

代表作に『A Merry Holiday』、『Kitty Mammas』などがあります。
カルト集団に所属する女。右足を金属の義足にしていて、切り落とされた右腕を処分していた。
過去に兄と姉の三人で旅をしていたが、カルト集団に捕まって結局は一人だけ生き残っていた。
エマの世話をして話し相手になっていると、一緒に逃げようと言われても何も言えなかった。
別の場所に監禁されるキャシーの居場所を知っていて、エイミーに脅されて仕方なく連れて行く。
最後はボウガンを使う戦士からエイミーを助け、代わりに矢を受けて呆気なく死亡した。

代表作に『Get Rich or Die Tryin’』、『月影の下で』などがあります。
カルト教団に所属する屈強な黒人の戦士。右腕にドリルを装着し、右目には切り傷と眼球が白濁している。
状況がまったく分からないエイミーたちに首と鎖を繋げ、何も言わず闘技場まで連れ出していた。
初戦を乗り切ったエイミーたちを連れ出すと、重りを右腕に装着し、訓練を積ませるようにする。
エイミーから過去について聞かれ、彼女からの誘惑に乗ってしまうが、すぐに目を覚ましていた。
最後は三人目の戦士として最終決戦に参加するが、怠けた体ではついて行けず呆気なく死んだ。

代表作に『The Amateur』、『Like a House on Fire』などがあります。
カルト集団に所属する女性の外科医。捕まった人間たちの手足を改造する手術を一人で行っている。
皇帝とは密接な関係を持っていて、彼を崇拝しながらも下半身事情についても手伝っている。
ケガしたエイミーを治療していると、最初見た時から一番戦士の可能性があると話していた。
キャシーが死んで戦士が二人になってしまい、三人じゃないといけないという決まりを主張した。
最後はエイミーとエマの連携で皇帝が呆気なく殺され、何もできないまま従うしかなかった。

本作が長編映画デビュー作となります。
カルト教団の皇帝の一人息子。以前からエイミーたちのガールズバンドに注目してライブに足を運んでいた。
ライブが終わって暴れていた彼女たちに興奮し、一人になったエマに才能があると褒めていた。
次の場所に向かっていたエマたちを追いかけると、保安官たちと結託して彼女らを捕まえた。
エマだけを個室に置いてリアを世話係にして、彼女のギターを持ってきて一緒に弾いていた。
最後はエイミーが皇帝を殺し、生き残ったエイミーに右腕を切り落とされ、戦士になっていた。

近年の出演作に『ロックダウン・ホテル/死霊感染』、『ポーラー/狙われた暗殺者』などがあります。
カルト集団の頂点に立つ男。メンバーから崇拝される存在で、自分のおかげで恩恵を受けていると洗脳する。
サムに外から人間を捕まえさせると、なぜか体の一部を改造させ、敵との戦いを見せていた。
キャシーが死んで戦士が二人になってしまい、どうするかサムやドクターたちと相談をしていた。
エイミーの影響を受けてしまったドリラーが出場を申し出ると、二人の了承を得て承諾した。
最後はエイミーとエマの連携で闘技場に落とされ、そのまま首を切り落とされて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は「未体験ゾーンの映画たち2021」にて上映された作品となります。
タイトルから『片腕マシンガール』や『爆裂魔神少女バーストマシンガール』を彷彿とさせる。
確かに登場するガールズバンドのメンバーが全員、右腕を切り落とされ、そこに違う武器を装着させて戦います。
しかし、物語はまったく別物になっていて、カルト教団に捕まってムリヤリ右腕を改造され、神の為に闘技場で戦う事になります。
これはまさに北アメリカの宗教を信仰する文化らしく、カルト教団が意味の分からない事をしていく展開が分かりやすい。
捕まった方は運が悪いとしか言えないが、それに黙って従うしかない彼女たちもなんだか気の毒に感じられる。
ただ、こういうタイトルにしている時点で、バカ映画だと期待していたのに、なぜかシリアスでマジメな物語になっていました。
メインには姉妹の確執があって、カルト教団の皇帝の思惑、皇帝の息子が狙う次の座、最強の戦士が持つ過去など非常にマジメな展開でした。
ですが、本作に期待するのはそういうモノじゃなく、どれだけマジメにバカをしてくれるかだと思っていました。
そうなってくると、つまらない人間ドラマを見せられ、当然のように深みがないから感情移入どころか、どうでもいい物語すぎて面白くない。
肝心の闘技場によるアクションもモタモタして、まったくキレがないから面白さや迫力が一切感じられません。
唯一、時々やっているグロテスクなシーンだけはちゃんとしているが、逆に考えるとそれ以外に見どころがなかったです。
90分程度の尺となっているが、内容としてはもっと短くしてもいいぐらい薄くて、カルト教団の皇帝の演説が一番どうでも良かった。
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