作品データ
公開年月 | 2018/09/21 |
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ジャンル | ヒューマンドラマ/伝記 |
原作 | シドニー=ガブリエル・コレットの半生 |
監督 | ウォッシュ・ウェストモアランド |
脚本 | ウォッシュ・ウェストモアランド、リチャード・グラツァー、ほか |
製作 | エリザベス・カールセン、パメラ・コフラー、ほか |
製作国 | アメリカ、イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
フランスの田舎町で生まれ育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと出会って激しい恋に落ち、華やかなパリに移り住む。
しかし、コレットは彼の浪費癖と借金問題に悩まされ、そんな彼女は文才を発揮し、ウィリーは自分名義で小説を発表した。
小説『クロディーヌ』シリーズは一大ブームを巻き起こすが、ゴーストライターのコレットは自らの人生に疑問を持ち始めるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『サンダンス映画祭』、『ロンドン映画祭』にてプレミア上映された作品となります。
この作品のタイトルにもなっているシドニー=ガブリエル・コレットは、実在したフランスの女性作家となります。
残念ながら毎度の如く、今回も本作の主人公であるシドニー=ガブリエル・コレットについてはまったく知らなかったです。
ただ、映画というのは映像と音響に役者たちが動いてくれるおかげで、簡単にシドニー=ガブリエル・コレットという人物を教えてくれる。
本作は伝記映画という事でセオリーに従って淡々とエピソードを流していくが、やはり、コレットを演じるキーラ・ナイトレイの演技が非常に上手い。
最初は単なる田舎娘が年上で都会で暮らす男性に憧れて結婚したが、実は作家としての才能を持っていた事が発覚する。
ゴーストライターという誰にも知られない作家として生きるが、そこで当然のようにコレットは自分の生きた証拠である作品について考えるようになっていく。
時代はまだ女性の権利がほとんどなく、あくまで男性の付き添い程度の認知しかないが、コレットはそれだけで終わる女性じゃないと分かります。
現代ではようやく同性婚や性別を自由に選べる時代に突入しているが、100年前以上のコレットはも実行していたのです。
いつまでも夫の影で生きていた妻が、己の持つ才能と生き方を切り開いていくが、当時の人々からは相当批判を受けたのでしょう。
いくら同性婚や性別を自由に選べる時代になったとは言え、本人は相当の覚悟がないとその道を歩めないと思います。
そんな今の世の中よりも厳しい時代、自分の生きるべき道を真っ直ぐ歩いたコレットの強さを強烈に感じさせる作品でした。
何よりキーラ・ナイトレイのコレットを通した女性の強さ、あるいは搾取しようとした夫を演じたドミニク・ウェストの演技もまた良かったです。
一つの勉強として伝記映画はいいと思うが、映画としての観点で分析すると、必ずしも万人受けはしないと思います。
あくまで映画が好きな人、こういうタイプの映画が好きな人からは評価は高いが、あまり映画を観ない人にとっては少し退屈に感じられるかもしれない。
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