【きさらぎ駅】RE-3732

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作品データ

公開年月 2022/06/03
ジャンル ホラー
原作 都市伝説 『きさらぎ駅』
監督 永江二朗
脚本 宮本武史
製作 上野境介、伊藤修嗣
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

大学で民俗学を学ぶ堤春奈は、卒業論文で現代の“神隠し”と話題の都市伝説「きさらぎ駅」を取り上げようとする。
リサーチを進めていた春奈は、最初に「きさらぎ駅」を投稿したと思われる女性「はすみ」
である葉山純子を突き止めて面談にこぎつけた。
実際に純子と会って春奈は当時「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯を聞き出し、その舞台となった遠州鉄道の駅へ向かうのだった。

登場人物&出演者

堤春奈(演:恒松祐里)

代表作に『くちびるに歌を』、『凪待ち』などがあります。

主人公。女子大生。民俗学を専攻し、都市伝説の「きさらぎ駅」についての卒業論文を書くつもりでいる。

純子への取材をして回想という形で話しを聞いて、異世界への行き方を解いて実際に行った。
「きさらぎ駅」に到着して危険を回避する行動を取るが、そのせいで後半が別物になった。
知らない家までたどり着くが、異世界の住人に追い詰められ、明日香を助けようとした。
最後は自分が助かろうとして扉を潜らせたが、純子の罠だと気づいてループに取り残された。

葉山純子(演:佐藤江梨子)

近年の出演作に『空のない世界から』、『ミッドナイトスワン』などがあります。

元高校教師。2004年に電車で帰ろうとした際、異世界「きさらぎ駅」まで飛ばされて生還を果たした経験者。

一夜の出来事だったが、現実世界では7年後になって、病院に入院してから退院をしていた。
取材の為に来た春奈を快く出迎え、過去に起きた出来事を回想のように振り返っていた。
実は回想に1ヶ所だけウソをついていて、明日香を帰す為に春奈を利用して生贄にしていた。
最後は現実世界に戻ってきた明日香を出迎えるが、姪も異世界に行った事を知らずにいた。

宮崎明日香(演:本田望結)

代表作に『コドモ警察』、『母と暮せば』などがあります。

電車に乗っていた女子高生。純子が教師を務めていた高校の生徒。自分に恥じる行動をしない事を信条にする。

見知らぬ駅で純子に声をかけ、爆発四散した花村を見て一緒に線路伝いに逃げ出していた。
暴走する翔太のナイフでケガするも帰る扉を目前に純子を助け、結局は取り残されてしまう。
春奈が来て記憶がリセットされ、先導する彼女の行動で助かった事で素直に礼を言っていた。
最後は帰る扉が出現して春奈を逃がそうとするが、助けられて逆に潜って元の世界に戻った。

葉山凛(演:瀧七海)

本作が長編映画デビュー作となります。

純子と同居している姪。近くに高校があるという事で、純子の兄が頼み込んで同居している。

取材の為に春奈がやって来ると、友達を見送って家に迎え入れ、お茶を出して叔母を呼ぶ。
叔母が長年に渡って調べていた「きさらぎ駅」に興味を持ち、友達と試そうと駅に向かう。
最後はライブ配信しながら実行し、取り残されていた春奈と遭遇して挨拶を交わしていた。

松井美紀(演:莉子)

代表作に『牛首村』、『女子高生に殺されたい』などがあります。

電車に乗った三人組の一人。翔太の恋人でギャル。大輔が翔太に殴られてもなんとも思わずに見ていた。

見知らぬ駅で翔太に言われて外に出るが、大輔が血管に捕まって殺されるとパニックになる。
線路伝いに隣駅へ歩いていたが、不気味な老人が追いかけて翔太に囮にされて爆発四散した。
春奈が来て記憶がリセットされると、大輔の代わりに翔太が血管に捕まって一緒に逃げた。
最後は家にたどり着いて様子を見ていたが、亡霊となった翔太に捕まって爆発四散した。

飯田大輔(演:寺坂頼我)

代表作に『サムライ・ロック』、『ウルトラマントリガー/エピソードZ』などがあります。

電車に乗っていた三人組の一人。なぜか翔太と美紀と一緒に行動し、一方的に奴隷のような扱いをされている。

見知らぬ駅で待つべきと提案すると、翔太に殴られて仕方なく一緒に外へ出て血管に捕まる。
その後も逃げる翔太たちの前に出て足止めし、結果的に美紀が老人と爆発四散させていた。
春奈が来て記憶がリセットされ、本来血管に捕まるはずが翔太が代わりになって助かった。
最後は怖がる美紀を励まし、家の2階を調べるも翔太が現れて美紀とともに爆発四散した。

岸翔太(演:木原瑠生)

代表作に『スーパー戦隊シリーズ/魔進戦隊キラメイジャー』、『たぶん』などがあります。

電車に乗っていた三人組の一人。自己中心的で常に大輔へ暴力を振るって支配的な性格を見せていた。

見知らぬ駅に来て外に出ると、大輔が血管に襲われて美紀と逃げ出すも暴走を始めていた。
生贄さえ出せば助かると考えて、ポケットナイフで純子たちを襲うも血管に捕まり殺された。
春奈がやって来ると記憶がリセットされ、彼女の制止を振り払うも血管に捕まって殺された。
最後は何度も亡霊として春奈たちの前に現れ、大輔と美紀を捕まえて一緒に爆発して消えた。

花村貴史(演:芹澤興人)

代表作に『最低』、『死神ターニャ』などがあります。

電車でサラリーマン。ワンカップ酒を手にして、異世界に行くと目を覚まして状況が分からず降りていた。

見知らぬ駅で次の電車が来るまで待つとして、ベンチで寝るも太鼓の音を聞いて追ってきた。
血管に侵食された顔が破裂して死亡するが、春奈が来るとリセットされて同じ状態になる。
酒を飲みすぎて吐いたおかげで助かり、春奈の誘導で車を奪って運転するも男に遭遇した。
最後はシートベルトが外れずにいて、男に襲われて彼らの仲間入りをして春奈の前に現れた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は「2ちゃんねる」のオカルト板で有名になった都市伝説を実写映画化した作品です。
この作品は『隙間女』や『真・鮫島事件』で知られる永江二朗が監督を務めています。
元ネタについては知っていて、どんな物語か最初から最後まで分かっていて、登場人物や状況についても知っていました。
なので、どこまで再現しているのか期待しましたが、残念ながら個人的には期待していた以下の内容になってしまいました。
本来は主人公が謎の駅に迷い込んで、巨大掲示板「2ちゃんねる」で状況を投稿しながら進んでいく緊張感がありました。
そのような物語だと思ったら、単なるフリーのホラーゲームみたいになっていて、せっかくの原作の良さをまったく生かしていなかったです。
そもそも、邦画でのCGは期待できるようなモノじゃないし、ほとんどの監督は効果的に使っていない場合が多いです。
永江二朗監督はホラー映画をそれなりに撮っているが、上記の作品から分かるようにそこまで面白いモノは作れません。
第一、現代における「ジャパニーズ・ホラー」は昔のような面白さが消えてしまい、ほぼギャグのような展開が多くなっています。
それを逆手に取って開き直った作品が出てくるぐらい、もう過去の栄光になってしまっているジャンルだと思っています。
中盤までは回想みたいに過去の出来事を語っていく感じになるが、これは終盤に向けての前振りになっていました。
そこは別にいいけど、こういう場合だと自分の考え方と主人公の行動が少しでもズレた時点で萎えてしまいます。
このパターンは非常に危険な構成であり、自分のような合わないと感じた瞬間に一気に駄作になってしまうリスクがあります。
最初は主人公が女子高生を助けようとするのに、ラストで心変わりする展開も個人的には気に食わなかったです。
だったら最初からクズみたいな立ち回りしているなら面白くなったが、ラストのオチを意識したせいで行動の一貫性がなくなって萎えました。
やはり、都市伝説を元ネタにした実写映画は半分ギャグのようなコントを開き直って入れた方が面白いかもしれません。

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