【レッド・グラビティ】RE-3915

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洋画

作品データ

公開年月 2022/07/15
ジャンル SF/アクション
原作 ロマン・キロット 『謎多きポール・W・Rの最後の旅』
監督 ロマン・キロット
脚本 ロマン・キロット、アントワーヌ・ジュナン、ほか
製作 デヴィッド・ダネージ、ロマン・キロット、ほか
製作国 フランス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

2050年の近未来、生態系が破壊された地球の資源が枯渇する一方、上空には「赤い月」と呼ばれる謎の惑星が出現し、地球へ向けて接近していた。
地球との衝突が刻々と迫る中、人類を救える唯一の希望の星は、宇宙飛行士のポールただ一人。
しかし、ポールはロケット打ち上げ直前に姿をくらましてしまい、なぜか荒廃した砂漠の町にいて、彼の正体に気付いた少女のエルマとともに車である森へ向かうのだった。

登場人物&出演者

ポール・W・R(演:ヒューゴ・ベッカー)

代表作に『リベンジ・アイランド』、『デッド✕リミット/絶体絶命』などがあります。

主人公。宇宙飛行士。赤い月が地球へ衝突する事を唯一阻止できる人間。出発の直前に逃げ出している。

子供の頃に赤い雷に打たれた事で夢を見て、赤い月を破壊するべきじゃないと訴えている。
バッテリーがなくなってエルマの店を訪れると、見つかった事で一緒に森を探す為に旅立つ。
映画館に立ち寄って見た夢そのままでガッカリすると、兄がエルマの撃った怒りを持った。
最後は兄を殺害して父親の計画を実行するが、最初から裏切るつもりで自爆し失敗させた。

エルマ(演:リヤ・ウサディ=リセ)

代表作に『愛しのベイビー』、『Quand on crie au loup』などがあります。

ヒロイン。何もない荒野で父親と店を経営する。母親が父親の暴力に耐えかねて家から出てしまっている。

ずっと母親の事を思っていて、昔の写真を現像するも父親が家ごと燃やして思い出が消える。
エリオットの特殊能力で父親が自殺を遂げると、ポールと一緒に森と母親を探そうとする。
途中で映画館に立ち寄ってポールが森を諦めてしまうと、エリオットが来て撃たれて倒れた。
最後は瀕死状態から治療を受けてポールの手帳を見て、宇宙で自爆する彼を見届け号泣した。

エリオット・W・R(演:ポール・アミ)

代表作に『ラスト・ボディガード』、『ジェシカ』などがあります。

ポールの兄でヘンリーの息子。重病の母親から逃げたポールと違って向き合い、父親の指示通りに動いている。

ポールが逃げ出したせいで代わりに赤い月の破壊をしようとして、失敗して地球へ帰った。
重傷を負うも回復して人の心が読めて、自殺に追い込める特殊能力を手に入れて弟を探す。
ようやく弟を見つけるも砂嵐で一度見失うが、映画館で見つけて手下にエルマの撃たせた。
最後は嫉妬から弟を自殺させようとしたが、なぜか能力が効かずあっさりと射殺された。

ヘンリー・W・R(演:ジャン・レノ)

近年の出演作に『ダイ・ハート』、『ドアマン』などがあります。

ポールとエリオットの父親。赤い月からエネルギー源である「ルミナ」を発掘し、バッテリーを作っていた。

過去に妻が重病となって治療しようとしたが、失敗して後悔をずっと引きずっている状態。
赤い月が地球へ衝突する事になって、ポールを行かせようとして失敗しエリオットも失敗。
ポールから電話が入って赤い月の破壊を止めるように言われるが、できないと口にしていた。
最後はポールが戻って赤い月の破壊すると思ったら、まさかの自爆をして計画が失敗する。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『カリテ・ファンタスティンク!シネマコレクション2022』にて上映されました。
この作品はロマン・キロット自身の短編映画を長編映画化しています。
本格的なSF映画をフランスに求めるのは間違いで、あくまで人間ドラマとセンスを出そうとするのが特徴です。
なので、本作が近未来であっても、荒廃した世界であっても、赤い月が地球と衝突しようとしても関係ありません。
そもそも、そのような設定は人間ドラマを引き立てる為だけにしかなく、細かい事を考えるとバカバカしくなります。
あくまで本作はSF映画に見せかけた人間ドラマであるけど、そのメインとなる題材もまた単なるオマケでした。
実際に監督がやりたいのは芸術であって、人間ドラマもそれを証明する為に表現する手段でしかありません。
ですので、内容も破綻している部分が多く、伏線を張りまくっても最初から回収するつもりはないと思いました。
監督が自分のセンスを見せつける為だけの作品であって、その手法が気に入らなかった時点で本作は面白くないです。
フランス映画がなんなのか分かっているならば、どのようなタイプの作品になるのか分かると思います。
派手なアクションもなく、主人公とヒロインの関係性も1日か2日ぐらいで、大人と子供では恋愛にも発展しない。
本当に薄っぺらな人間関係しか描写しておらず、それを強引に感動へ繋げようとしている点も面白いと感じなかったです。
とにかく、本作は監督が自分のセンスを見せつけるだけの映像作品であり、娯楽映画としては基準に達していないと思いました。

コメント

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