作品データ
公開年月 | 2022/07/15 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | ロマン・キロット 『謎多きポール・W・Rの最後の旅』 |
監督 | ロマン・キロット |
脚本 | ロマン・キロット、アントワーヌ・ジュナン、ほか |
製作 | デヴィッド・ダネージ、ロマン・キロット、ほか |
製作国 | フランス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2050年の近未来、生態系が破壊された地球の資源が枯渇する一方、上空には「赤い月」と呼ばれる謎の惑星が出現し、地球へ向けて接近していた。
地球との衝突が刻々と迫る中、人類を救える唯一の希望の星は、宇宙飛行士のポールただ一人。
しかし、ポールはロケット打ち上げ直前に姿をくらましてしまい、なぜか荒廃した砂漠の町にいて、彼の正体に気付いた少女のエルマとともに車である森へ向かうのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『カリテ・ファンタスティンク!シネマコレクション2022』にて上映されました。
この作品はロマン・キロット自身の短編映画を長編映画化しています。
本格的なSF映画をフランスに求めるのは間違いで、あくまで人間ドラマとセンスを出そうとするのが特徴です。
なので、本作が近未来であっても、荒廃した世界であっても、赤い月が地球と衝突しようとしても関係ありません。
そもそも、そのような設定は人間ドラマを引き立てる為だけにしかなく、細かい事を考えるとバカバカしくなります。
あくまで本作はSF映画に見せかけた人間ドラマであるけど、そのメインとなる題材もまた単なるオマケでした。
実際に監督がやりたいのは芸術であって、人間ドラマもそれを証明する為に表現する手段でしかありません。
ですので、内容も破綻している部分が多く、伏線を張りまくっても最初から回収するつもりはないと思いました。
監督が自分のセンスを見せつける為だけの作品であって、その手法が気に入らなかった時点で本作は面白くないです。
フランス映画がなんなのか分かっているならば、どのようなタイプの作品になるのか分かると思います。
派手なアクションもなく、主人公とヒロインの関係性も1日か2日ぐらいで、大人と子供では恋愛にも発展しない。
本当に薄っぺらな人間関係しか描写しておらず、それを強引に感動へ繋げようとしている点も面白いと感じなかったです。
とにかく、本作は監督が自分のセンスを見せつけるだけの映像作品であり、娯楽映画としては基準に達していないと思いました。
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