【ブロードウェイのゾンビ】MY-312

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洋画

作品データ

公開年月 1945/04/26
ジャンル ホラー/コメディ
原作 ロバート・フェイバー、チャールズ・ニューマン 『Zombies on Broadway』
監督 ゴードン・ダグラス
脚本 ローレンス・キンブル、ロバート・ケント、ほか
製作 ベンジャミン・ストロフ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

広告屋コンビのジェリー・マイルズとマイク・ストレーガーは、元ギャングのエース・ミラーに雇われ、新しくオープンするナイトクラブの宣伝を頼まれる。
ジェリーとマイクはオープンの夜に本物のゾンビが登場すると宣伝し、その為にボクサーのサムを雇うが、ラジオアナウンサーにウソがバレてしまう。
それを知ったミラーから本物のゾンビを出すように言われ、ジェリーとマイクはゾンビの専門家であるポール・ルノー博士にたどり着くのだった。

登場人物&出演者

ジェリー・マイルズ(演:ウォーリー・ブラウン)

代表作に『決斗ウェストバウンド』、『うっかり博士の大発明/フラバァ』などがあります。

エース・ミラーに雇われる広告屋コンビの一人。マイクのアイデアからゾンビをナイトクラブに出すビラをバラ撒いた。

偽物を出そうとしてミラーに突っ込まれ、敵対するラジオアナウンサーに話しをしてしまう。
博物館の学芸員からポール・ルノー博士の話しを聞き、ミラーに脅されて仕方なく島に行く。
ジーンと出会ってゾンビを見つける為に案内され、ルノー博士に捕まるもなんとか逃げ出す。
最後は帰国してマイクの薬が切れ、ジーンがミラーをゾンビ化させ、自分もゾンビ化した。

マイク・ストレーガー(演:アラン・カーニー)

代表作に『ミスター・ラッキー』、『芸人ホテル』などがあります。

エース・ミラーに雇われる広告屋コンビの一人。本物のゾンビを登場させるアイデアを出してビラにして配った。

ミラーに偽物を出す事に突っ込まれ、敵対するラジオアナウンサーに話して逆に怒られた。
危険な島に行くつもりがなく逃げようとしたが、ミラーに見つかって強制的に行く事になる。
ジーンと出会ってゾンビに会おうとして、途中でコラーガに捕まってゾンビ化させられる。
最後は帰国して薬が切れてミラーに迫られ、ジーンに助けられ、猿と握手を交わしていた。

ジーン(演:アン・ジェフリーズ)

代表作に『ディック・トレイシー』、『ブラックストーンの決闘』などがあります。

サン・セバスチャン島でダンサーをしている。投げナイフを得意にしていて、パフォーマンスで客に投げつけていた。

訪問者であるジェリーとマイクを見かけると、彼らに近寄って島から出ようと取引をする。
二人の為にゾンビを探す為に道案内していたが、コラーガに捕まって屋敷へ連行されていた。
ジェリーたちに助け出されると、ゾンビの振りをして船に乗ってアメリカへ帰国を果たした。
最後は薬が切れたジェリーたちを助ける為、注射を手に入れてミラーをゾンビ化させていた。

エース・ミラー(演:シェルドン・レナード)

代表作に『脱出』、『素晴らしき哉、人生!』などがあります。

元ギャング。犯罪から足を洗ってナイトクラブ「ゾンビ・ハット」をオープン前にジェリーとマイクに広告を任せる。

本物のゾンビを出すという広告に対して、偽物を出そうとした二人に突っ込んで怒っていた。
敵対するラジオアナウンサーに宣伝する事で追い詰められ、本物を連れてくるよう指示した。
登場する時間となってジェリーたちが帰るが、マイクの薬が切れて普通に戻ってブチ切れた。
最後は注射を手にしたジーンにゾンビとなって、自分がショーに出る事で盛り上げていた。

ジョゼフ(演:ジョセフ・ヴィターレ)

代表作に『ジャングルの宝庫』、『腰抜け千両役者』などがあります。

ルノー博士の手下。サン・セバスチャン島に入った船を監視していて、ジェリーとマイクたちを見かけて監視する。

船員を買収して情報を手に入れており、手下を使ってジェリーとマイクの監視を続けていた。
コラーガがジーンを連れてくると、地元民から逃げてきたジェリーとマイクを歓迎していた。
ルノー博士の指示でジェリーとマイクに墓穴を掘らせ、植物を植えるウソで作業をさせる。
最後は棺を用意していると、背後からジーンに頭を殴られてそのまま気を失ってしまう。

コラーガ(演:ダービー・ジョーンズ)

代表作に『ターザンの逆襲』、『私はゾンビと歩いた!』などがあります。

ゾンビ。サン・セバスチャン島でゾンビの研究しているルノー博士によって生み出された唯一の成功例。

体格の良い黒人男性で目玉が飛び出したような状態で、ルノー博士の命令で行動している。
ジェリーとマイクを捕まえる為に駆り出されると、なぜかジーンをターゲットに変更した。
ジーンを捕まえると、屋敷に来たマイクとジェリーを次々と捕まえルノー博士の前に出した。
最後はルノー博士の命令を間違えて彼を倒し、掘っていた墓穴に放り込んで棒立ちをした。

ポール・ルノー博士(演:ベラ・ルゴシ)

代表作に『魔人ドラキュラ』、『プラン9・フロム・アウタースペース』などがあります。

サン・セバスチャン島でゾンビの研究をする専門家。博物館の学芸員から長年に渡って研究していると紹介される。

島に住む地元民が作るゾンビを科学的に作り出そうとして、薬を仕入れて研究をしていた。
ジェリーとマイクに生存している事がバレると、コラーガを使ってジーンを連れ出していく。
マイクをゾンビ化させるが、ジェリーとジーンが逃げ出して、猿にも振り回されてしまう。
最後は命令を間違えたコラーガに倒され、墓穴に放り込まれジェリーたちに逃げられた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はロバート・フェイバーとチャールズ・ニューマンの同名短編小説を実写映画化したゾンビ映画となります。
この作品は『リオ・コンチョス』や『駅馬車』で知られるゴードン・ダグラスが監督を務めています。
当時の流行だったのかゾンビ映画はコミカルな内容が最先端で、本作では最初から最後までコンビによるドタバタ劇となっています。
まだ黒人がゾンビである固定概念が強く、更に流行っていたのか目玉が飛び出したような特殊メイクのゾンビが出てきます。
『私はゾンビと歩いた!』でも強烈なインパクトを与えた目玉が飛び出したゾンビを演じたダービー・ジョーンズも本作に登場しています。
もちろん、古典ホラー映画の名優であるベラ・ルゴシが当たり前のように出ていて、怪しいゾンビを研究する博士として登場しています。
当時は似たような設定、同じ俳優、ブードゥー教のゾンビなど、あまりバリエーションがないと分かる作品でした。
シリアスな内容から喜劇のようなコミカルな内容にシフトしているだけで、基本的な骨組みはほとんど変わりません。
やはり、黒人の立ち位置は白人と比べて下であるという顕著なところがあって、さすがに時代を感じさせる古い考え方がハッキリしています。
上映時間も1時間弱と当時のスタンダードであって、人間ドラマも形だけで深掘りをしないところも40年代の映画らしい特徴があります。
まだまだゾンビ映画というのは決してメジャーなジャンルではなく、一部の人にしか受けない作品だと分かる狭い視野の構図だと感じられます。
リアリティよりも面白さを求めている作品であり、もはやコントのようなレベルの笑いを受け入れれば楽しめると思います。

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